“9連敗した男”新井丈が猿丸ジュンジを破り世界王座を獲得。「やめたり投げ出したりしてたら、このベルトはここにはない」【修斗】

両者のパンチが交錯(撮影・堀田真央人)

 新井は一時期、泥沼の9連敗を喫するも2019年10月の大竹陽戦から一気に6連勝で今回のタイトル挑戦にこぎつけた。前戦では黒澤に2RTKO勝ちを収めている。

 1R、新井が中央を取ってプレッシャーをかけると猿丸は左のインロー、ミドル、左ジャブで牽制。そして右カーフを連打し下から崩しにかかる。なおも猿丸は前蹴り、左ジャブと当てていくが、新井は下がらない。そして打ち合いの中で猿丸のパンチにカウンターで左フックを当てる。猿丸はタックルにいくもテイクダウンはならず。しかし背中を向けた新井に背後からパンチを放つ。スタンドの打撃の攻防に戻ると、猿丸は再度タックルもこれは新井がフットワークでかわす。そして猿丸がパンチを振って前に出たところで新井が右フックをカウンターで打ち抜くと猿丸がダウン。すぐにレフェリーが試合を止めた。