夜の水族館で生き物の「死」と「その先」を考える サンシャイン水族館「終わりは始まり展」

2階ではアジアアロワナやラッコの剥製、チュウゴクサンショウウオなど絶滅危惧種を展示

2階にはラッコの剥製やチュウゴクオオサンショウウオも

 2階には「ゴーストフィッシング(=流失したり海底に沈んだりした漁具により、意図せず長期間にわたって魚介類や海洋生物が捕獲されること)」をテーマに、飼育スタッフが約1カ月かけて制作したオリジナル模型を設置。アマゾンの森林破壊やIUCNのレッドリストに指定される生き物などの展示パネルに続き、同館で飼育していたロシアラッコの剥製が展示されている。ラッコは絶滅危惧種に指定されたことにより、現在国内では3頭しか飼育されていない貴重な生き物なのだ。

飼育スタッフが約1カ月かけて制作した「ゴーストフィッシング」のオリジナル模型

 普段は公開していないチュウゴクオオサンショウウオも特別に展示され、環境省のレッドリストや都道府県で絶滅危惧種に指定される身近な生き物なども。屋外エリアではサンドアート集団SILT(シルト)と飼育スタッフが協力して制作したサンドアートムービー「生命の灯火(いのちのともしび)~サンドアートで紡ぐ命の物語~」を上映する。

マリンガーデン「天空のペンギン」水槽下にてサンドアートムービー「生命の灯火」を上映

 生きることの意味を考えさせられるサンシャイン水族館の夜間特別営業「終わりは始まり展~生き物たちの終焉~」は12月18日まで。同館の通常営業を終えた18時15分から開催し、19時45分まで15分間隔で日時指定WEBチケットを販売。日時指定チケットの販売状況によりチケットカウンターにて窓口販売も行う。