KO勝ちで3度目防衛の菅原美優「ベルトは守るためにあるものじゃない。強い人についてくる」【Krush.142】

トロフィーを抱きしめ笑顔の菅原(撮影・須山杏)

女子選手とのスパーで右ストレートに磨き

 4度のダウンを奪った右ストレートについては「やっと前蹴り以外の武器ができた。今回は強い選手とボクシングスパーをたくさんやらせてもらっていて、右は褒めてもらえていたので、自信はあった。それが結果として出たのがうれしいし自信になった」と語る。これまでの自分のパンチとの違いについては「当て勘というか、女子選手とのボクシングスパーをたくさんやらせてもらった。週2回くらい。やっぱ男の子とのスパーだとあまり打ちこめない、打たせてもらえない。押し負けたりとか。女子とやることで打ち込みができたというか、その感覚がスパーでつかめた。“これが当たったら倒れるんだ”とか“今いいのが入ったな”とか、感触を覚えたというか。これが実際にグローブが小さくなって、ギアがなかったらどうなるかまでは分からなかったが、今回結果として出て、それなのかなという感じ」と女子選手とのスパーリングを増やしたことが功を奏した。

 ダウンを奪った後、特にアピールすることなく仁王立ちで倒れたリーを見下ろすシーンが印象的だったのだが、ダウンを奪った時の心境については「倒れた!という感じでした。でも相手の目はまだ生きていて、立ってくると思っていたので、まだまだという感じだった。相手が生きているうちは試合は終わっていない。戦意喪失するまでが試合なので気を抜かないように、という感じでした」などと振り返った。

「Krush.142」(10月28日、東京・後楽園ホール)
◆プレリミナリーファイト第1試合/Krushスーパー・バンタム級/3分3R
●豊田優輝(B.W)(判定0-3=28-29、28-29、28-30)坂本寿希(リーブルロア)○

◆プレリミナリーファイト第2試合/Krushフェザー級/3分3R
●寺島 想(AX GYM)(3R3分2秒、KO)山本 陸(K-1ジム総本部チームペガサス)○

◆第1試合/Krushライト級/3分3R・延長1R
●SATORU成合(K-1ジム総本部チームペガサス)(2R2秒、TKO)堀井 翼(K-1ジム五反田チームキングス)○

◆第2試合/Krushスーパー・フェザー級/3分3R・延長1R
●南雲大輝(スタースポーツクラブ)(判定0-3=26-30、26-30、26-30)赤田功輝(ALONZA ABLAZE)○

◆第3試合/-64kg契約/3分3R・延長1R
●大利賢佑(team ALL-WIN)(判定0-3=26-30、26-30、27-30)児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)○

◆第4試合/Krushライト級/3分3R・延長1R
○古宮 晴(昇龍會)(判定3-0=30-29、30-29、30-29)龍之介(K-1 GYM HIKARIMACHI TEAM BEAST)●

◆第5試合/Krushスーパー・ウェルター級/3分3R・延長1R
○山崎陽一(KIKUCHI GYM)(1R30秒、KO)アラン・ソアレス(ブラジル/ブラジリアンタイ)●

◆第6試合/Krushスーパー・ウェルター級/3分3R・延長1R
○藤村大輔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(判定3-0=30-29、30-29、30-28)夜叉猿(力道場静岡)●

◆第7試合/Krushスーパー・バンタム級/3分3R・延長1R
●黒田勇斗(K-1ジム心斎橋チームレパード)(判定0-2=29-30、29-29、29-30)倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)○

◆第8試合/Krushバンタム級/3分3R・延長1R
○松谷 桐(ALONZA ABLAZE)(判定3-0=30-27、30-27、30-28)白幡太陽(FLYSKY GYM)●

◆セミファイナル(第9試合)/Krushライト級/3分3R・延長1R
●瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)(延長判定1-2=10-9、9-10、9-10 ※本戦判定0-1=29-30、29-29、30-30)昇也(士魂村上塾)○

◆メインイベント(第10試合)/Krush女子アトム級タイトルマッチ/3分3R・延長1R
○菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)(3R2分29秒、KO)チャン・リー(K-1ジム五反田チームキングス)●
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