40歳で “ブラを捨てた”!旅行作家・歩りえこが服を脱ぎ捨てヌード写真集に挑戦した意味

「常に自分にとって想定外のこと、新しいことにチャレンジしていきたい」と歩

 40代になると徐々に体調の変化が現れますが、歩さんは体や心の変化は感じますか。

「体に関しては出産してやせ辛くなったとか、疲れが取れない、毛量が少なくなったなどの悩みが出てきました。心の変化でいえば、いろんなことをあきらめられるようになりましたね。人生は残りあと半分ですし、 “これは向いていないから、こっちにフォーカスしよう” というのが分かるようになったので、生き方としてはラクになりました。10代の頃はいろんなことに悩んでいたのですが、だんだん “こちらはダメだったけど、あちらがあるじゃないか” と整理できるようになって、年を取れば取るほど生きるのがラクになりましたね」

 日本の水際対策は大幅に緩和され、海外旅行に行く人も増えてきました。これから海外に行く人におすすめのスポットは?

「フィリピンです。マニラに行く方は多いと思うんですけど、私がおすすめしたいのはレガスピやナガ地区などの離島。フィリピンの田舎の離島って、ものすごくピュアな人たちが多いんです。治安もいいですし、本当にみんなが心から笑っているんですよね。私は海外で出会った人たちの笑顔の写真を撮っているんですけど、フィリピンの枚数が異常に多くて。それくらい屈託のない笑顔の人が多いから撮りたくなるんだと思います。きっと癒されますよ」

 常に自分を追い込み、挑戦することが人生のテーマという歩さん。今、挑戦したいことは?

「私はHカップなんですけど、バストとヒップが大きい体型でも太って見えない服ってなかなかないんですよ。胸の下から布がストンと落ちていると太って見えるので、ちゃんと凹凸があるデザインの服や、Fカップ以上の人がつけられるおしゃれなブラジャーもないので、そういうものを作って販売したら面白いかなと考えています。

 それと、YouTubeを自分で編集しているうちに “映画が作れるんじゃないかな” と思い始め、来年はショートムービーをいっぱい作ろうと思っています。脚本は自分で書けますし、今は機材があって演者がいれば費用をかけずに撮れる。海外でドキュメンタリーも撮っていきたいし、文章だけじゃなく旅の中で映像を撮影・編集してどこかで公開できたらいいなと思っています。今は自分で発信できる時代になっているので、自分の好きなことをどんどんやっていきたいです」

 次々と新しいことに挑戦する歩さんから、一歩踏み出せない人にメッセージをお願いします。

「 “こうしたらこうなるんじゃないか” と不安なことばかり考え、何もできないという人は比較的多いんじゃないかと思いますが、何かあっても誰か助けてくれる人がいるし、自分で対処することもできる。リスクを恐れて何もしないのではなく、まず “自分で勇気を出す” ということを乗り越えてほしいです。そうしないと人生が始まらないし、ずっと “どうしよう” と考えていたら若い人でもあっという間に年を取って、もったいないじゃないですか。若いうちにいろいろ経験して、失敗することで新しい発想や “こうすればよかった” ということが生まれるので、まず失敗することを学んでほしいですね。どんどん転んで失敗しまくってほしいです(笑)」

(TOKYO HEADLINE・後藤花絵)