最も面白い漫才師にウエストランド「自分の人生なんですけど初めて主役になれた」 毒舌漫才でM-1制す

©M-1グランプリ事務局

 ファーストラウンドは10番手での登場。それが上手く動いたと井口。「2020年に出させてもらったときも10番だったので流石に連続で10番はないだろうと思った。最後キュウと2組タイタンが残って事務所のライブの感じにもなりました。結果から言ったら10番で出て3位になって、連続でネタができた。同じテイストのネタだったんで、それが完全に優勝につながったと思う。運が良かった」

 10番を経験済みだったことも影響があったよう。「2020年に出させてもらった時は意識が飛びそうなぐらい緊張していて、笑み籤を引かれるたびに“ウーッ、ハァ”っていうのを9回繰り返してもうヘトヘトだった。今回は待ち方も多少上手になり、10番でヘロヘロで出ることなく、ちゃんとできました」(河本)

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「ネタをやってちゃんとウケける。2本やる、2本ともウケるって言うのが目標だった。優勝っていう結果はその後からついてくるだろうっていう感じだった」と井口。

 大会前、事務所の先輩でもある爆笑問題の太田光から「とにかくお客さんを笑わせるろ、審査員じゃなく、目の前のお客さんを笑わせることに集中しろと言われて、それはできたかなと思います。あとこのネタができた時に、たまたま田中さんがネタを見てくださってて、このネタいいじゃん!と言ってくれたんで、それを決勝でやるんですって言ったら、1ミリも覚えてなかった。さすがにちょっと喜んでくれるんじゃないかなと思ってるんで、爆笑問題お2人と太田光代社長に早く会って報告したい」

 賞金1000万円の使いみちについて聞かれると、井口は「本来なら1000万僕が欲しいところですけど、なんなら僕のピンの仕事も折半にしてるんで、すごい井口優しいっていうのを皆さんに書いていただきたい」としたうえで、「賞金ももちろんありがたいですけど、チャンピオンっていうことが一番でかいとは思うんで、忙しくなっても体にガタが来ないように、賞金を使って上手く体のメンテナンス、常にマッサージにいきながら贅沢に使いたい」。河本は「今年崩してしまった学資保険を補填したい」と話していた。