にしおかすみこ、認知症の母ら描いた『ポンコツ一家』波田陽区の感想は「忘れました!」

早速重版した著書の印税は「どうしてもだめになった時、施設という選択肢の資金になれば」とにしおか

 18日に発売され、昨日早くも重版が決定したという本書。印税の使い道を聞かれ「母が本当にどうしてもだめになった時に入りたいと言っている施設がある。そこだと母も私も知っている医師や看護師がいて、私も通いやすいんですけど今のところうちでは払えない金額。貯金がないから頭金も払えなくて、どうしてもだめな時がきた時に、施設という選択肢があるといいなと思うので資金になれば」と訴えた。

 芸人仲間からの反響を問われると「友達が少ないので反応がいまいち分からなくて……。でも、一番最初に連絡をくれたのが『残念!』の波田陽区くん」といい、どんな連絡が来たのか突っ込まれると「あっ、忘れました!」と即答して笑わせた。

 現在も実家から仕事に通っているが「仕事に行く時も、母は母の人生なのでこうしちゃだめ、ああしちゃだめというのは私はよくないと思っている。もしそれでどこか行ってしまったり、ケガしてしまったり、亡くなってしまってもそれはそれで母の人生と割り切って出てきている」とにしおか。

 家族について書くことに「自虐ではなく家族を売ったという思いもあるんですけど、そういう思いをどうするのか、スタートさせるのかさせないのかは連載する時に散々考えて決めたこと。私が今、家族にごめんねって思ったとしても私も病むし、家族も誰も幸せにならないので、そこは考えないようにしてやっている。家が大事なのであって、決してこっち(本)が先行ではない」と決意をにじませた。

 そんなにしおかだが「めったにないんですけど、排泄の問題があると気持ちが落ち込みやすい。それ1回だったらいいのですが、今後はもっと増えるかもしれないと先々を考えると絶望的になることはあります。先を考えると不安しかないので本当に考えないようにしてます」と苦悩も。それでも自身のネタになぞらえて「 “やってらんねぇよ!” と思うことはありますけど “ブタ野郎!” はないです、家族ですから(笑)」と笑い飛ばした。