ハレザ池袋でデジタルアート展「Future Art Tokyo, TOSHIMA」初日トークで語る豊島区の未来とは?

今年2月に亡くなった高野之夫区長が進めた「豊島区アート・カルチャー都市構想」について語る近藤氏

 ここ数年の豊島区を振り返り「高野区長は頭の中で “こういうふうに使いたい” というアイデアを実現するためにさまざまな施設を作った。生き生きとした土壌はあるので、今後はそこに肥料をやって花を咲かせ、種まきを続けていくことではないか」と近藤氏。

 來住氏がアーティストとまちづくりの共通点を「守ることと変えることの両方がある」と挙げると、田島氏が「私自身は生き生きした作品を作ることを絶対に守っていて、作品の作り方や描き方は毎回変えている。システムにするとつまらなくなってしまうので、自分自身のトレースはしないようにしています」と明かし、近藤氏は高野区長のまちづくりを「豊島区国際アート・カルチャー特命大使で区民の方のアイデアを聞くなど、常に動きながらいいものを見つけていた。そういった形で(まちづくりの)ダイナミズムを継続できるように考えていたのではないか」と代弁した。