凶悪事件から学生や教職員を守れ! 専修大学が「さすまた講習会」開催

「たすき」で暴漢の動きを止める。ナイフは届かない

 専修大学が3月14日に生田キャンパス、15日に神田キャンパスで「さすまた講習会」を開催した。

 これは昨今増加している教育機関での凶悪事件から学生や教職員を守ることを目的としたもの。

 さすまたは長い棒の先に半円の金具がついたもので、刃物などを持って襲い掛かって来られた時にこれで突き放したり、動きを止めたりする道具。使い方としては相手の肩の上と逆側のわきの下に半円を差し込む「たすき」、両方のわきの下に差し込む「胸」、腹部を抑える「腹」、足にかける「足」といったものがあるのだが、正面から暴漢と対峙した時はたすきや胸で対抗するのが一般的か。

 日々訓練している警察官が使用する際はさすまたを使い相手の動きを制御、もしくは武器を叩き落すといった動きの後、制圧、そして逮捕という流れになるのだが、一般人が使う際にはこれでなんとか相手の動きを止め、警察に通報。警察が来る間の時間稼ぎのための道具として用いられるのが一般的。こちら側が複数で3人対1人といった数的有利な状況の際には3方向からさすまたで相手を倒し、うつ伏せにして制圧し武器を奪い取るところまでいけるケースもあるかもしれないが、これには相当の訓練が必要なようで、やはり取りあえずは相手の動きを止め、被害を生まない、逃がさないという使い方が望ましいようだ。

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