K-1ファイター大久保琉唯の生きる上でのモットーは「一回やってみる。とりあえずやってみる」

【格闘家プロファイリング】言葉

 格闘家は何を考え日々過ごしているのか? 記者会見や試合だけでは分からない格闘家の内面を探るインタビュー企画「格闘家プロファイリング」。今回は「K-1 BEYOND」(5月31日、神奈川・横浜BUNTAI)に出場する大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)。1回目は「こだわりor好きなもの。これだけは譲れないものや事」を聞いたのだが、2回目は「教訓とする言葉or生きる上でのモットー」について。(全5回/第2回)

大久保琉唯の生きる上でのモットーとは(撮影・堀田真央人)

 教訓とする言葉や生きる上でのモットーなどはありますか?
「四字熟語とかではないんですが“一回やってみる”ということはいつも考えています。そう考えることで、プロデビューしてからもものすごくいい方向に変わったなっていうのがあって。 それこそ『オオカミ――』(※)に出ていた時なんて初代Krushフライ級のトーナメントのオファーがあったんですけど、正直、撮影に時間も取られるし、練習時間をちゃんと取れるかという不安がありました。でも“一回やってみよう”と思って、出場に踏み切って王者になることができました。昨年はもともとは53kgのベルトのかかったトーナメントが決まっていたんですけど、それと並行して55kgの世界最強決定トーナメントのオファーがあって。玖村選手、金子選手、璃明武選手というメンバーだったんですが“これ、55kgに上げて一発目でいけんのかな”みたいなところがありました。でも“ここは一回挑戦してみよう。一回やってみよう”と思って戦って、ものすごく成長したなっていう実感があったんで“とりあえずやってみる”っていうのが僕の中では大きなことかなというのはあります」

 ※大久保は2022年8月からABEMAで放送された「オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない」に出演

 失敗しても自分の糧になるっていうことですね。それは例えばお父さんとかお母さんから何か昔言われたことがあるのでしょうか? そういうことは特になく、自分が生きてきた中で何となく見出した感じですか?
「“あの時やっておけば良かった”という後悔はしたくない。今やっておけば後で後悔することはないだろうなという思いがあって。親には“やっていて良かったなって思えるようにやったほうがいいよ”ということは言われていました」

 現在、栃木県在住でこういった取材や芸能関係の仕事の際に東京にやってくる。電車で移動することもあると思いますが、声を掛けられたりということもあってなかなか落ち着かないのでは?
「でもマスクをしているので、そんなこともないですよ」

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