K-1ファイター大久保琉唯「永坂選手は黙らせる。僕に負けてターゲットを別の人に変えてくれたら応援する」
格闘家は普段何を考え、何をしているのか…。記者会見や試合だけでは分からない格闘家の内面に切り込むインタビュー企画「格闘家プロファイリング」。ここまで「教訓とする言葉or生きる上でのモットー」「近い将来と遠い未来」といった4つのテーマでK-1ファイターの大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)に話を聞いた。最終回のテーマは「次戦について」。(全5回/最終回)

大久保は2022年に「初代Krushフライ級(−51kg)王座決定トーナメント」を制して同王座を獲得。その後、バンタム級(−53kg)に上げ初戦こそ敗れるも黒川瑛斗、壬生狼一輝に連勝。昨年7月からスタートした「-55kg世界最強決定トーナメント」では準決勝で玖村将史を破り、一気にスーパー・バンタム級のトップ戦線に躍り出た。12月にはKrushスーパー・バンタム級王者の璃明武も破り、金子晃大の持つK-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王座への挑戦も見えてきたところで大久保にかみついたのが永坂吏羅(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)だった。
大久保選手の次戦は「K-1 BEYOND」(5月31日、神奈川・横浜BUNTAI)での永坂吏羅戦になります。
「最初はやっぱり“こんな奴とはやらなくていいや”と思っていました。僕自身、去年は9月の『-55kg世界最強決定トーナメント』で玖村選手に勝って、12月のワンマッチではトーナメントに出場していた璃明武選手にも勝ったので、そろそろタイトルに絡んでもいいのかなっていう時に永坂選手がちょっとうるさかったので、一回黙らせようかっていう感じで試合のオファーを受けました。ボコボコにしてやろうかと思っています」
当初はSNSで激しいトラッシュトーク合戦になっていましたが、最近はなにか気持ち的に通じるものが出てきているのではとも思うんですが?
「まあRibelLionにしてもこのK-1を盛り上げたいっていう気持ちは多分一緒なんだなということは感じていて。ただそのやり方は僕とはちょっと違うなとは思っています。まあそんなところですかね。だからめちゃくちゃ嫌いかって言われると、そんなこともないですし。好きかって言われるとそんなこともない。ただ単にこいつは黙らせないといけない(笑) 。それだけです」
永坂選手は勝っても負けても黙らなさそうですけど。
「それはそれでいいです。僕に負けてターゲットを別の人に変えてくれたら応援します」
会見では大久保に対して「もはや一番のファンみたいなところがある」と語っていた永坂だけにそう簡単にあきらめるとは思えない。果たして勝負はもちろん、その後も含めて気になる試合となりそうだ。