69歳のブラザー・コーン、コンプライアンスに持論「病気とスキャンダルは早期発見、早期治療」

 歌手のブラザー・コーンが5月24日、都内で初の自伝『WON’T BE LONG バブルと泳いだ人生』(講談社)発売記念会見を行った。発売の感想を「本当に波瀾万丈な経験をしてきたし、病気したこともあって終活の一貫として何か残したいなというのがあって、本を出すことになった。コンプライアンスの問題でカットした部分もあるけど、いい本に仕上がっているんじゃないかなと思う」とコーン。

『WON’T BE LONG バブルと泳いだ人生』(講談社)発売記念会見を行ったブラザー・コーン

 出版のきっかけを「銀座でお店をやってるんですけど、そのお店に友人が(俳優で出版プロデューサーの)小栗香織ちゃんを連れてきてくれた。香織ちゃんが昔『11PM』のカバーガールをやってたのは皆さん知っての通りだけど、今は出版プロデューサーをやっていて。“そうなの? 俺、本出したいんだよね” と言ったら、いろんな出版社に話を持ちかけてくれて、とんとん拍子に話が進んだ。発売に至って大変うれしい」と語り、喜んだ。

「書いている途中でいろいろと問題があって、20ページくらいカットしたという裏話をしたら “そこだけ本にしてくれないかな” という反応があって(笑)。それはちょっとできないけど、暴露本ではなく自爆本と呼んでいる。久しぶりにこういうジジイが本出してもいいのかな、こんな生き方もあるんだなというか、最近では珍しいのかなと思う」

 人生を赤裸々に綴ったという本書を「僕は芸能界のトップでも何でもなくて、一曲『WON’T BE LONG』がヒットしただけの芸能人。芸能界で生きてきてもう42周年くらい経つんですけど、いろんなことがあった中でよくここまでこられたなと。奇跡みたいなことがいっぱいあって、ブラザー・トムとの出会いや一番仲良くしている木梨憲武とかヒロミ、そういった人たちと一緒に歩んできた芸能界があって、それが一つの支えになっていたんじゃないか。そんな思いがお礼と反省として表現されている本」とアピール。

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