最新ピコレーザー「ディスカバリーピコプラス」を導入
同クリニックの美容皮膚科における特徴の一つは、イタリアQuanta社製のピコレーザー「ディスカバリーピコプラス(Discovery PICO PLUS)」を導入していることです。
この機器は、532nm・694nm・1064nmという3つの波長を搭載しており、シミ、肝斑、くすみ、色素沈着、ニキビ跡、毛穴など幅広い肌の悩みに対応できます。症状に合わせて波長を切り替えることで、一人ひとりの肌質や悩みに適した治療を提供できます。
従来のシミ治療で一般的に使用されている「ナノ秒」よりも短い「ピコ秒」で照射することができるため、肌への影響が少なく、痛みも軽減されています。
パルス幅が短いことにより、レーザーの出力を高くすることができ、ターゲットを効果的に破壊できるため、1回の施術効果が高いという特徴があります。また、組織に与える熱ダメージが少ないため、炎症性色素沈着のリスクが減少しています。
「ルビーフラクショナル」でシミ・そばかす・ADMに対応
ディスカバリーピコプラスの中でも注目される照射モードが、「ルビーフラクショナル」です。ルビーレーザー(波長694nm)はメラニン吸収が高く、他の組織に吸収されにくい波長であるため、血管にダメージを与えることなく、効率的にシミのメラニン色素だけを照射し破壊できます。
このルビーレーザーをフラクショナル状に点状照射することで、広い範囲に多数ある薄いシミやそばかすを効果的に治療することができます。
ルビーフラクショナルの特徴は、「広い範囲に多数ある薄いシミを治療できる」「テーピングが不要」「色素沈着が少ない」という点です。光治療(IPL)では改善しきれなかったシミやADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、アザの治療にも対応できるため、他の治療で満足できなかった方にとっても検討できる選択肢となります。
照射後一週間程度、点状のかさぶたや皮剥け、赤みが見られることがありますが、ダウンタイムは比較的短く、日常生活への影響を最小限に抑えられます。
色素レーザー「VビームⅡ」で赤ら顔・赤あざ・ニキビ跡の赤みに対応
同クリニックでは、美容皮膚科の機器として色素レーザー「VビームⅡ」も導入しています。VビームⅡは医療用レーザー治療装置(血管腫治療用レーザー)で、オレンジ色のレーザー光線(波長595ナノメートル)が血液のような赤色に吸収されやすいという特長があります。
このレーザー光を肌に照射して血管内部が熱を持つようになると、血管の内壁が熱破壊されて血管を塞ぐようになり、赤ら顔(毛細血管拡張症)や赤あざ(単純性血管腫、苺状血管腫)といった症状を目立たなくすることができます。
VビームⅡの施術中には、レーザーが照射される前にマイナス26℃の冷たいガスを肌に吹きつけるため、傷跡も残りにくく、痛みについても輪ゴムで弾かれる程度で済むとされています。赤ら顔や毛細血管拡張症は、酒さや脂漏性皮膚炎と診断されて外用剤や内服薬で治療されている方も多いですが、なかなか改善しない悩みを持つ方にとって、VビームⅡによるレーザー治療は有効な選択肢となります。
また、自費診療にはなりますが、赤ニキビや赤いニキビ跡(ざ瘡後紅斑)、老人性血管腫、赤い傷あと、瘢痕、ケロイドといった症状にも効果が期待できます。繰り返しレーザー治療を行うことで、過剰な皮脂分泌を抑制する効果や、過剰に繁殖したアクネ菌を抑制する効果もあるため、ニキビのできにくい肌づくりにも役立ちます。
充実した美容皮膚科機器とメニュー
同クリニックでは、ディスカバリーピコプラスとVビームⅡの他にも、多彩な美容皮膚科機器を取り揃えています。炭酸ガスレーザー(e.f. Fractional CO2 Laser)は、ほくろやできものの除去、イボ治療に対応しており、高周波ラジオ波メス(サージトロンDual EMC)は粉瘤の切除にも用いられます。
さらに、マイクロニードリング(Dermapen 4)、エレクトロポレーション(Mesona-J)、ケミカルピーリング(サリチル酸マクロゴール)、マッサージピール(PRX-T33)など、肌質改善や美肌治療のためのメニューも豊富に揃っています。ダーモスコープやダーモカメラを用いた診断、肌診断機器(NeoVoir)による客観的な肌状態の把握など、科学的根拠に基づいた治療を提供している点も特徴です。
一般皮膚科・小児皮膚科との連携でトータルケア
同クリニックでは、美容皮膚科だけでなく、一般皮膚科・小児皮膚科にも対応しているため、アトピー性皮膚炎、湿疹、ニキビ、イボ、水虫、粉瘤など、日常的な皮膚トラブルの治療も受けられます。
特に妊娠・出産に伴う皮膚疾患(妊娠性掻痒症、妊娠性痒疹、分娩後脱毛症、帝王切開後の肥厚性瘢痕やケロイドなど)や、小児の皮膚疾患(乳児湿疹、とびひ、水いぼ、異所性蒙古斑、扁平母斑、単純性血管腫、乳児血管腫など)にも対応しています。
一般皮膚科と美容皮膚科の両方に対応していることで、ニキビ治療では保険診療を受けながら、ニキビ跡の改善のために美容皮膚科治療を併用するなど、トータルケアが可能です。
また、生まれつきのあざについても、小児皮膚科として早期からVビームⅡによるレーザー治療を行うことができるため、肌が薄く赤あざの範囲も狭い小さな子どもの頃から治療を始めることで、より効果的な結果が期待できます。

