二重埋没法のしこり | 原因と適切な対処法、治療法を徹底解説

二重埋没法を受けた後に「まぶたにコリコリした小さな膨らみができた」「触るとポコッと感じるものがある」といったお悩みをお持ちの方がいらっしゃいます。これは埋没法の糸の結び目や周辺組織の反応により形成される「しこり」である可能性があります。時間の経過とともに目立たなくなる場合が多いとされていますが、適切な判断と対処が必要な場合もあります。
本記事では、埋没法によるしこりの原因から対処法まで、美容外科医の視点で詳しく解説いたします。
- INDEX
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- 01 埋没法によるしこりの原因
- 02 糸の結び目による膨らみ
- 03 異物反応による組織の変化
- 04 技術的要因によるもの
- 05 しこりが目立つ時期と経過
- 06 施術直後から1ヶ月
- 07 1ヶ月から6ヶ月
- 08 6ヶ月以降
- 09 適切な対処法
- 10 医師による診察
- 11 糸の除去・再施術
- 12 してはいけない行為
- 13 しこりの予防法
- 14 適切な施術法の選択
- 15 技術力の高い医師の選択
- 16 術後のケア
- 17 医療機関選びのポイント
- 18 医師の技術力と経験
- 19 アフターケア体制
- 20 リスクの説明
- 21 まとめ
埋没法によるしこりの原因
埋没法後にしこりが形成される主な原因として、以下の要因が考えられます。
糸の結び目による膨らみ
埋没法では医療用の糸でまぶたを固定しますが、この糸の結び目が皮膚の浅い部分に位置していると、触った際にコリコリとした感触のしこりとして感じられることがあります。
上まぶたの皮膚が薄い方は、皮膚の厚い方と比較してしこりが目立ちやすい傾向があります。また、使用する糸が太いほどしこりを感じやすくなる特徴があります。
異物反応による組織の変化
体が糸を異物として認識した場合、糸の周囲にコラーゲンによる被膜が形成されることがあります。この生体の防御反応により、糸が太くなったような状態となり、皮膚表面からしこりとして感じられる場合があります。
このような異物反応によるしこりは、施術後1ヶ月程度経過してから明確になってくることが多いとされています。発生頻度には個人差がありますが、体質や施術方法によって差が生じる場合があります。
技術的要因によるもの
埋没法の施術技術に関わる要因もしこり形成に影響する場合があります。以下のような状況でしこりが生じやすくなることがあります。
- 糸の結び方が適切でない場合
- 結び目を埋め込む深さが不十分な場合
- 結び目以外の余分な糸が長く残っている場合
- 皮膚組織に糸が引っかかってしまった場合
これらの技術的要因は医師の技術力や経験に大きく左右される可能性があるため、信頼できる医療機関での施術が重要となります。
しこりが目立つ時期と経過
埋没法によるしこりの経過は時期により変化があります。適切な判断のために、その経過を理解しておくことが大切です。
施術直後から1ヶ月
施術してすぐにしこりを感じる場合は、糸の結び目である可能性が高いとされています。この時期は腫れや内出血などのダウンタイム症状もあるため、しこりがより目立って感じられることがあります。
1ヶ月から6ヶ月
しこりの膨らみのピークは術後1ヶ月頃とされることが多く、この時期が最も目立ちやすい期間とされています。その後、徐々に被膜が薄くなり、半年ほどかけて目立たなくなっていく場合が一般的な経過とされています。
6ヶ月以降
術後しばらく経過しているにも関わらず、突然しこりによる膨らみが目立つ場合は、糸の周りに炎症が起きている可能性があります。膨らみが赤く腫れたり、痛みを感じる場合は、速やかに医師にご相談いただくことが推奨されます。
適切な対処法
埋没法によるしこりが気になる場合の対処法をご紹介します。自己判断での処置は避け、必ず専門医にご相談いただくことが重要です。
医師による診察
まぶたに透けたり浮き出たりしているしこりが気になる場合は、まず施術を受けたクリニックへお問い合わせください。しこりが目立つのは一過性の症状である場合が多いとされていますが、安心して経過を過ごすためにも医師に診察していただくことをお勧めします。
糸の除去・再施術
しこりが持続する場合や患者様が気になる場合は、糸を除去する処置が選択肢となります。多くの場合は既存の糸を外して、再度埋没手術を行うことが検討されます。
抜糸の方法は糸の状態により異なります。
- 結び目がわかる場合:小切開による糸の除去
- 肉芽組織が形成されている場合:切開して肉芽組織と糸を同時に除去
してはいけない行為
しこりが気になっても、以下の行為は絶対に避けてください。
- しこりを自分で潰そうとすること
- しこりを自分で取ろうとすること
- しこりを執拗に触ること
- インターネットの情報だけで自己判断すること
これらの行為は症状の悪化や感染のリスクを高める可能性があります。
しこりの予防法
埋没法によるしこりのリスクを最小限に抑えるための予防法をご紹介します。
適切な施術法の選択
しこりができるリスクを下げる工夫を取り入れた埋没法があります。例えば、まぶたの裏側に糸を固定する「裏留め」の方法では、表面に結び目が出にくいという特長があります。ただし、施術の難易度が高く、対応できる医師・クリニックが限られる点にご注意ください。
技術力の高い医師の選択
しこり形成の予防策として、糸の結び目をしっかりと深い層に埋没させる技術が重要とされています。皮膚による不要な免疫反応を避けるために、適切な深さに糸を配置することで、しこり形成のリスクを軽減できる可能性があります。
術後のケア
適切な術後ケアもしこりの予防に重要とされています。
- 術後2日間は患部を適切に冷却する
- 目に刺激を与える行為を避ける
- 医師の指示に従った生活を心がける
- 定期的な経過観察を受ける
医療機関選びのポイント
しこりなどの合併症リスクを最小限に抑えるためには、適切な医療機関選びが重要です。
医師の技術力と経験
埋没法は簡単な施術と思われがちですが、実際には高い技術力が求められるとされています。症例数や実績が豊富な医師を選ぶことで、合併症のリスクを軽減できる可能性があります。
アフターケア体制
万一、しこりなどの問題が生じた場合の対応体制も重要な選択基準です。24時間相談可能な体制や、適切な修正対応を行ってくれる医療機関を選ぶことが推奨されます。
リスクの説明
施術前のカウンセリングで、しこりを含む合併症について丁寧に説明してくれる医師を選ぶことが大切です。メリットだけでなく、起こりうるリスクについても十分に理解した上で施術を受けることが重要です。
まとめ
埋没法によるしこりは、糸の結び目や異物反応により形成されることが多く、時間の経過とともに改善していく場合が多いとされています。しかし、持続する場合や症状が悪化する場合は、適切な医療処置が必要です。
重要なのは、しこりが気になった場合に自己判断で処置を行わず、必ず専門医にご相談いただくことです。また、施術前には信頼できる医療機関を選び、十分な説明を受けた上で施術を受けることで、リスクを最小限に抑えることができる可能性があります。
美容医療は患者様の美しさと安全性の両立が最も重要です。気になる症状がある場合は、遠慮なく医師にご相談ください。
