レーザートーニングをやりすぎるとどうなる?適切な頻度と注意点を解説

レーザートーニングは、肝斑やシミ、くすみなどの改善に用いられる美容治療ですが、「効果を早く実感したい」という理由で過度に施術を受けることは危険です。やりすぎることで様々なリスクが生じる可能性があるため、適切な施術間隔と回数を守ることが重要になります。
本記事では、レーザートーニングをやりすぎるリスクと安全に治療を受けるための正しい知識をご紹介します。
- INDEX
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- 01 レーザートーニングをやりすぎるリスクとは
- 02 白斑(色素脱失)の発生
- 03 敏感肌の発症
- 04 肌トラブルの悪化
- 05 その他の副作用
- 06 レーザートーニングの適切な頻度と回数
- 07 推奨される施術間隔
- 08 効果を実感するまでの回数
- 09 レーザートーニングの作用メカニズム
- 10 なぜ回数が必要なのか
- 11 メラノサイトへの影響
- 12 やりすぎを防ぐための注意点
- 13 信頼できるクリニック選び
- 14 肌の状態に応じた施術判断
- 15 自己判断による頻繁な施術を避ける
- 16 施術後の適切なアフターケア
- 17 紫外線対策の徹底
- 18 適切な保湿ケア
- 19 刺激を避ける
- 20 まとめ
レーザートーニングをやりすぎるリスクとは
レーザートーニングは比較的安全な治療法とされていますが、適切な間隔を守らず頻繁に施術を受けたり、出力設定が不適切だった場合には以下のようなリスクが発生する可能性があります。
白斑(色素脱失)の発生
レーザートーニングをやりすぎることで最も注意が必要なのが「白斑」の発生です。白斑とは、皮膚の一部の色素が抜けて白くなる現象で、メラニンを作り出すメラノサイトがダメージを受けすぎることで正常に機能しなくなり、部分的に色が抜け落ちてしまう状態です。
ピコトーニングを含むレーザートーニングは、メラノサイトを直接破壊することはありませんが、繰り返しの照射刺激によってメラノサイトにダメージを与えてしまう可能性があると考えられています。一度白斑が発生すると治療が非常に困難で、回復には長期間を要するか、場合によっては完全に回復しない場合もあります。
敏感肌の発症
施術間隔が短すぎて肌が十分に回復できない状態で新たに治療を受けると、肌に負担がかかり敏感肌になってしまう可能性があります。短い施術間隔では肌が十分に回復できず、ダメージが蓄積されるため、炎症しやすく肌がますますデリケートになってしまいます。
肌トラブルの悪化
過度な施術により、既存のシミや肝斑が悪化したり、赤みや炎症が長引く可能性があります。レーザートーニングは優しい出力での治療ですが、やりすぎることでメラニン産生を刺激してしまい、逆効果になることもあります。
その他の副作用
やりすぎによる副作用として、一時的な赤み・ほてり、ひりひり感・刺激感、乾燥・つっぱり感、色素沈着などが生じることがあります。これらの症状は通常数日から1週間程度で改善する場合がありますが、過度な施術により症状が長引く可能性があります。
レーザートーニングの適切な頻度と回数
レーザートーニングの効果を安全に得るためには、適切な施術間隔と回数を守ることが重要です。
推奨される施術間隔
レーザートーニングの施術間隔は、基本的に2週間から1か月に1回が推奨されています。この間隔は肌のターンオーバー(約4~8週間)に合わせて設定されており、治療間隔を開けすぎたり、反対に狭めすぎても適切ではありません。
- 1回目~5回目:1~2週間に1回程度
- 5回目~10回目:2週間に1回程度
- 10回目以降:月1回程度でメンテナンス
治療内容や肌の状態にもよりますが、施術開始から5回は2週間から1か月ごとに通い、その後は1か月ごとの通院でメンテナンスできるのが理想とされています。
効果を実感するまでの回数
レーザートーニングは1回の施術で劇的な変化を感じることは少なく、複数回の継続が必要な治療法です。一般的な効果実感の目安は以下の通りです。
- 効果を実感し始める:3~5回程度
- 明確な改善を実感:5~10回程度
- 肝斑治療の場合:10~20回程度
症状が軽ければ1~3回の治療でも効果を実感できる場合もありますが、回数を重ねることでシミやくすみ、毛穴の状態など多くの肌トラブルが改善される場合があります。
レーザートーニングの作用メカニズム
なぜ回数が必要なのか
レーザートーニングは、QスイッチNd:YAGレーザーの1064nmの波長を低出力・低フルエンスで照射する手法です。メラニンに反応する波長ではありますが、非常に弱いエネルギーを照射する方法のため、1回1回の効果はわかりにくく、回数をかけて変化が現れます。
この「弱さ」が、メラニン産生細胞であるメラノサイトを無駄に刺激せず、メラニン排出を促進する方法であり、特に肝斑のような刺激に敏感な色素斑には適した照射方法とされています。強い照射を好まない肝斑に対して、弱い照射を繰り返すことで安全な治療が期待できる場合があります。
メラノサイトへの影響
レーザートーニングは、表皮のメラノサイト(メラニンを生産する細胞)を刺激しにくい1064nmレーザーを低出力で照射することで、メラノサイトを活性化させず(メラニンが発生しない)穏やかに働きかけ、ゆっくりと蓄積したメラニンを減らしていく方法です。
従来のレーザービームは中心部のエネルギーが最も高くなり、端にいくほど弱くなるため、強すぎる中心部で炎症を起こして肝斑が悪化する可能性がありました。レーザートーニングのフラットなレーザービームは、均一にエネルギーを届けることができ、メラノサイトを活性化させる原因となる刺激を起こさせることなく、メラニンを徐々に減らしていくことが期待できます。
やりすぎを防ぐための注意点
信頼できるクリニック選び
レーザートーニングのやりすぎを防ぐためには、まず信頼できるクリニック選びが重要です。医師が肌状態を適切に見極め、機械の設定や出力を適切に調整してくれることが大切です。レーザートーニングについて十分な理解と実績のある施術者から治療を受けることが必要です。
肌の状態に応じた施術判断
肌の調子が悪いときや、炎症や日焼けがある状態でレーザーを受けるとリスクが上がります。肌状態に不安が残る場合は、必ず医師に相談し適切な頻度での照射ができるようにしましょう。特にアトピー肌や乾燥肌の方は、炎症が起きた後に逆に色が抜けてしまうこともあるため注意が必要です。
自己判断による頻繁な施術を避ける
「定期的に受けないと効果が切れるかも」と焦らず、肌の回復も重視することが大切です。医師と相談して決めた適切な施術間隔を守り、自己判断で頻繁に施術を受けることは避けましょう。
施術後の適切なアフターケア
紫外線対策の徹底
レーザートーニング施術後の肌は、バリア機能が低下して紫外線の影響を受けやすい状態になっています。紫外線を浴びるとメラニンが生成・蓄積されて戻りジミが発生しやすくなるため、外出時には紫外線対策を行うことが重要です。
- 日焼け止めの塗布
- 日傘の使用
- 帽子の着用
- 保護テープの使用
特に治療後2~3か月は紫外線の影響を受けやすいため、外出時は直射日光を避けて日焼け対策を徹底することが推奨されます。
適切な保湿ケア
施術後は肌が乾燥しやすい状態になっているため、しっかりと保湿することが必要です。十分な保湿を行うことで、レーザーで生じた微細なダメージを早く回復させ、色素沈着や乾燥トラブルを防ぐことが期待できます。保湿力の高いセラミドやヒアルロン酸などのスキンケアアイテムを使用することで乾燥を予防できる場合があります。
刺激を避ける
レーザー照射部位を過度にこすったり、ピーリングやスクラブなど刺激の強いスキンケアを行うと、炎症が長引き色素沈着のリスクが高まります。また施術直後に熱いお風呂やサウナなど、血行を促進しすぎる行為も患部の赤みや腫れを増幅させる原因になるため注意が必要です。
まとめ
レーザートーニングは適切に行えば、肝斑やシミ、くすみなどの改善に用いられる治療法ですが、やりすぎることで白斑や敏感肌、肌トラブルの悪化などのリスクが生じる可能性があります。安全に治療を受けるためには、2週間から1か月の適切な施術間隔を守り、信頼できるクリニックで医師の判断に従って治療を受けることが重要です。
また、施術後は紫外線対策と保湿ケアを徹底し、刺激を避けることで、より良い結果が期待できる場合があります。「早く効果を実感したい」という気持ちは理解できますが、肌の回復期間を尊重し、医師と相談しながら適切なペースで治療を継続することが、美しい肌を目指すための最良の方法といえるでしょう。
