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ピーリングとは?肌の生まれ変わりを促進する美容ケアの基礎知識

ピーリングとは?肌の生まれ変わりを促進する美容ケアの基礎知識

肌のザラつき、くすみ、毛穴の詰まり、ニキビなどの肌トラブルにお悩みの方に注目されているのが「ピーリング」です。

ピーリングとは、肌表面の古い角質を除去して、肌のターンオーバー(新陳代謝)を促進する美容ケア方法です。

本記事では、ピーリングの基本的な仕組みから種類、効果、正しい使用方法まで、美容医療の専門知識に基づいて詳しく解説します。


ピーリングの基本的な仕組み

肌のターンオーバーとピーリングの関係

私たちの肌は、一定の周期で基底層から角層へと生まれ変わっています。この周期は年齢とともに長くなり、20代で約28日、30代では45日、50代では60日と言われています。ターンオーバーが遅れることで、古い角質やメラニン色素が蓄積し、肌のくすみや色素沈着、シミの原因となります。

ピーリングは、この古い角質を化学的または物理的に取り除くことで、ターンオーバーを正常化させる働きがあります。新しい細胞の生成が促進されることで、肌全体の質感やトーンが改善される場合があります。

角質除去による肌への効果

古い角質が除去されることで、次のような効果が期待できます。

  • くすみの改善:古い角質が除去されることでくすみ感がとれ、透明感が生まれる場合があります
  • シミの軽減:ターンオーバー促進により、シミのもととなるメラニンが排出されやすくなります
  • 小じわの改善:新しい細胞で満たされ、水分量が増えることで乾燥による小じわが改善される場合があります
  • ニキビ対策:毛穴に詰まった古い角質や皮脂汚れが取り除かれる場合があります

さらに、角質層が薄くなり、肌表面がなめらかになると、スキンケア成分の浸透力もアップすることが期待されます。

ピーリングの種類と特徴

ケミカルピーリング

化学的な成分を使用して古い角質を溶かし、肌を滑らかにする方法です。主な成分には以下があります。

  • グリコール酸:分子が小さく、肌に浸透しやすい特徴があります。毛穴の詰まりやニキビ、くすみの改善に効果が期待でき、比較的マイルドなため、初心者にも適している場合があります
  • サリチル酸:油溶性の酸で、特に脂性肌やニキビ肌に効果が期待できます。皮脂を溶かし、毛穴の奥深くまで浸透するため、炎症を抑え、ニキビの原因となるバクテリアを除去することが期待されます
  • 乳酸:美容クリニックなどで使われるグリコール酸よりも分子が大きく、マイルドなピーリング作用が期待できます

浸透型ピーリング

マッサージや特殊な成分を使用して、肌に浸透させる方法です。化学的なピーリングと比較して、肌に優しいのが特徴です。

  • マッサージピール:高濃度トリクロロ酢酸、低濃度過酸化水素、コウジ酸が配合された薬剤を使用し、コラーゲンなどの美肌成分を生成することが期待されます
  • ミラノリピール:複数の酸をブレンドし、肌の再生を促進するピーリング方法です。ターンオーバーを促し、シミやくすみの改善に効果が期待できる場合があります

マシンピーリング

機械を使用して物理的に角質を取り除く方法です。深い層にまでアプローチできるため、即効性が高いのが特徴です。

  • ハイドラフェイシャル:水流と吸引を組み合わせたピーリング方法です。毛穴の汚れや皮脂を取り除きながら、同時に保湿成分を導入するため、クレンジング効果と保湿効果を同時に得られる場合があります
  • レーザーピーリング:レーザーを使用して肌の表面を削り取る方法です。シミやシワ、ニキビ跡など、さまざまな肌トラブルに効果が期待できます

ピーリングで期待できる効果

肌質改善効果

ピーリングには、肌のターンオーバーを促進し、シミやくすみの改善、ニキビや毛穴ケア、ハリと弾力の向上など、多くの美容効果が期待できます。

ニキビ・毛穴ケア:毛穴の詰まりを解消し、ニキビの予防と改善に効果が期待できます。特に、サリチル酸ピーリングやハイドラフェイシャルは、毛穴の奥深くまで浸透し、皮脂を取り除くため、ニキビや毛穴の目立ちを改善することが期待されます。

ハリ・弾力の向上:コラーゲンの生成を促進し、肌のハリと弾力を向上させることが期待できます。定期的なピーリングにより、肌のキメが整い、若々しい肌を保つことが期待できる場合があります。

美白・エイジングケア効果

ピーリングによって肌表面の古い角質が除去され、ターンオーバーが促進されることで、肌の内側に蓄積したメラニン色素が体外に排出されやすくなるため、シミやそばかすの改善が期待できます。

また、皮膚の再生化を促し、肌質の改善ならびに美白効果を目的とした施術により、小じわ、シミ、そばかす、炎症後色素沈着を改善し、キメの整った透明感・ハリのある肌へと導くことが期待されます。

ピーリングの適切な使用方法と頻度

使用頻度の目安

ピーリングの適切な頻度は、使用するアイテムの種類や成分の強さによって異なります。一般的には1~2週間に1回程度とされていることが多いですが、最適とされている頻度でピーリングアイテムを使用していても、肌質によっては肌トラブルが起こる可能性もあります。

医療機関でのケミカルピーリングの場合、初めは2週間に1回の頻度で3~5回、その後は月に1回のペースで受けると効果が期待できるとされています。自宅ケア用のピーリングアイテムの場合は、週2~3回のケアを推奨しているアイテムでも、毎日使用すると肌に必要な角質まで取り除いてしまう可能性があるため注意が必要です。

自宅でのセルフピーリング方法

自宅でピーリングを行う場合の正しい手順は以下の通りです。

  1. 肌の準備:ピーリングする部分を洗って肌を清潔にします
  2. 適量の使用:手のひらに適量のジェルを取り出します
  3. 優しくマッサージ:肌の上で円を描くように優しくマッサージしながらジェルを塗り広げます
  4. 十分な洗い流し:ぬるま湯でしっかりとすすぎます

自宅でのピーリングを行う際は、パッチテストを必ず実施し、肌に合うかどうかを確認することが重要です。

ピーリング使用時の注意点とリスク

考えられる副作用

ピーリングには以下のような副作用やリスクがあります。

  • 赤みや炎症:施術後に肌が赤くなったり、軽く腫れたりすることがあります
  • 乾燥と剥がれ:ピーリング後に肌が乾燥し、軽い剥がれが生じることがあります
  • 色素沈着:特に肌が敏感な場合や、治療後の日焼けが原因で、色素沈着(シミ)が見られることがあります
  • 皮膚のバリア機能低下:角質が剥がれることで、皮膚が薄くなり紫外線などのダメージを直に受けやすくなります
  • 刺激感:ピーリング後に軽い刺激感やかゆみを感じることがあります

使用を避けるべき状況

以下の状況ではピーリングの使用を避けるべきです。

  • 傷がある場合:自己処理やスクラブ洗顔の直後など、肌が傷ついた状態
  • 日焼け後:紫外線により肌が炎症を起こしている状態
  • 体調不良時:肌荒れを起こしている方や体調が優れない方

過度にピーリングをやりすぎると肌が色素沈着をおこし、新しいシミができてしまうリスクもあります。

ピーリング後の正しいアフターケア

必須の保湿ケア

ピーリング後の肌は乾燥しやすいため、通常よりもしっかりとした保湿ケアが必須です。保湿効果の高い化粧水を使用し、肌にうるおいを閉じ込めることでバリア機能をサポートします。化粧水で肌を整えた後は乳液やクリームで肌を保護しましょう。

化粧水や乳液を使用する際は、やさしく手のひらで押さえるようになじませるのがポイントです。水分と油分をバランスよく補給することで、乾燥による赤みや肌荒れを防ぐことが期待できます。

紫外線対策の徹底

ピーリング後の肌は敏感で紫外線の影響を受けやすいため、対策をすることが大切です。紫外線の刺激を受けてしまうと、炎症や肌トラブルを引き起こすおそれがあります。

SPFが20以上、PA(+++)の日焼け止めをしっかりと塗って紫外線予防をしてください。なるべく低刺激の日焼け止めを選び、帽子や日傘などで直接日光に当たらないよう工夫することが推奨されます。

赤みが出た場合の対処法

ピーリング後の肌に赤みが出た場合は、放置すると悪化する場合があるのですぐに冷やしましょう。赤みのひかない部分に、水に濡らしたタオルや氷をタオルに包んだものなどをあてると赤みが引きやすいです。

赤みやかゆみが出て不安な場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

まとめ

ピーリングは、肌表面の古い角質を除去してターンオーバーを促進する美容ケア方法です。ニキビや毛穴の詰まり、シミやくすみ、小じわなどの様々な肌トラブルの改善が期待できます。

ただし、適切な使用頻度を守り、アフターケアをしっかり行うことが重要です。特に保湿ケアと紫外線対策は必須で、これらを怠ると副作用のリスクが高まります。

より安全で効果的なピーリングを希望される場合は、医療機関での施術を検討することが推奨されます。医師の適切な診断のもとで行われるピーリングは、個人の肌状態に応じた治療が可能です。肌の状態に応じて最適な治療方法を選択し、健やかな肌を目指しましょう。