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江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 目黒のさんま(めぐろのさんま)

2014.12.07 Vol.632

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

格闘家イケメンファイル Vol.14 瞬速の貴公子 戸邊隆馬(とべりゅうま)

2014.12.07 Vol.632

 Krush−55kgで活躍、11月3日に行われた『K-1 WORLD GP 2014〜−65kg初代王座決定トーナメント〜』のプレリミナリー・ファイト−55kgでは、鈴木優也に勝利した戸邊隆馬。現在24歳、どのような道をたどり格闘技の世界へ。

「ジムに入ったのは中学3年生の時、15歳でした。きっかけはテレビで見たK-1に出たいと思ったから。それ以前にも3歳から合気道、5歳から空手をやっていたので、格闘技は好きでしたから。僕がやっていた空手はガツガツ当てるやつではなく、寸止めで型を重視するやつでしたが、中学3年生の時に、グローブ空手という当てにいく空手の大会に出て勝ったことで、パンチするのは楽しいなって火がついちゃいました」

 女性ファンが多いというのもうなずける端正な顔立ち。さぞやモテたことと推察しますが…。

「そんなことないです。中学、高校は周りの友達のほうが全然遊んでいましたし、最近もまったく遊びとか恋愛はないですね。高校生の時はちょっとありましたけど(笑)。でも本当にプロになってここ2、3年ですごく意識が変わりました。イケメンと言われることについては、恥ずかしいですが、素直にうれしいです。男女を問わず応援していただくのは、力になりますし、ありがたいことだと感謝しています。でもたまに格闘技をやっていると言っても信じてもらえないことがある。見た目が弱そうとか(笑)。それでたまに腕相撲を挑まれて、意外と簡単に負けちゃうんです。それでますます大丈夫かと(笑)」

 そんな戸邊の趣味とは…。

「散歩です。目的もなく歩いて、景色を眺めたり、音を聞いたり。近所を歩くことが多いですけど、地元の横浜でもよく散歩をしています。海を見に行ったり、この時期だと星空を眺めたりとか。とにかく自然が好きなので、一人で高尾山に登って写真を撮ったりもしますね。あとは、スイーツが大好きなので、スイーツの食べ歩き(笑)。もう、そこら辺の女の子とかより全然好きな自信があります。どら焼きとか和のスイーツも好きですが、今流行りのパンケーキとかフレンチトースト、あとケーキ系ならタルトも好き。試合が終わったら、必ず食べに行くのが恒例です。試合前は減量していて食べられないから、そういう時はスイーツのお店をグルメサイトでチェックして、気を紛らわせています」

 スイーツ男子の一面を見せる戸邊だが、好きな女性のタイプは、結構俺様系?

「格闘技という、自分が一番やりたいことがあるので、そういうわがままについてきてくれる人がいいですね。支えになるような。僕がすごくわがままになると思うので、それに寄り添ってくれる人。芸能人では中学生のころから上戸彩さんが好きです。結婚してちょっと熱は下がりましたけど(笑)」

 2015年1月18日に行われる『K-1 WORLD GP 2015 〜−60kg初代王座決定トーナメント〜』のスーパーファイト−55kgで再びK-1のリングに上がる。

「11月3日の試合で勝ったことが、1月の試合につながっていると思うので、今度の試合も勝って、次につなげたいという気持ちはあります。それは、今後開催されるであろう−55kgの世界トーナメントです。1月の試合は、そのアピールの場になる試合だと思っているので、勝つのはもちろんですが、勝ち方にもこだわりたい。相手の堀尾竜司選手はすごく強い選手ですが、僕は世界しか見てないので、一発で倒します。一発で倒して、名前を広めたい。−55kgにはシルバーウルフの戸邊隆馬がいるということを、格闘技界に轟かせたいですね」

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第21回 人生、山あり谷あり……大谷あり

2014.12.03 Vol.631

 THE MANZAI、決勝大会進出者が発表されました。……ダイノジが残れなかったのは残念ではありますが、気持ちはもう次に行ってます。今回選ばれたメンバー、若手も多いですが、博多華丸・大吉さんや二丁拳銃さんとかベテランもちゃんといる。大地さんには、ダイノジもまだ可能性あるぞ、腐らずにやるぞ、来年は決勝だぞ!と。もうそういう気持ち。そのためにも、42歳の老体に鞭を打って、手を抜かず、必死にやろうと思います。そうしたら来年泣けると思う。身体的じゃなくて、自分のなかで盛りあがるって意味でね。
 

 そんなことがある一方で、仕事にはいろんな広がりが出てきてます。いろいろな司会とかドラマの主演とか! また『ゴッドタン』にも呼んでもらえるみたいだし。これ、「言われたとおりにやる」ってことをしてるからかなって思います。そこに楽しみとかやりがいも感じてるしね。

 芸能界とか芸人とかエンターテインメントの世界では「言うことを聞く」ってこと、大前提なんです。自分のやりたいことをやる、自分が面白いって思ったことをやるって、すごくカッコよく聞こえるけど、これって実は空気が読めてないってことでもある。これ、『キキマス!』で各曜日のキキマスターや、ゲストにお招きした人たちとお話しするなかで、改めて気づかされたことです。ここでも、何回か書いてきました。大前提であるこのこと、振り返ってみると、ターニングポイントになってます。以前読んだインタビューで、さまぁ〜ずさんも言ってました。売れた理由は台本通りにやるようになったからだって。

 例えば僕、改名して、大谷ノブ彦になりました。『いいとも!』にも出ていた開運アドバイザーの安斎勝洋先生とご一緒したことがあって、ちゃんとお金を払ってお願いしたものです。それまで改名とかそういったものはまったく信じてなかったんですけど、出口が見えなかったり、プライドが高すぎるだとか、思いあたることがたくさんあったし、大地さんがエアギターで世界一になったにも関わらずうまくいかなかったのも全部、僕のせいだって思ってて。とりあえず、改名したほうがいいよっていうのを信じてみたんです。

 それから変わったかっていうと、変わった。だけど、それは改名したから変わったんじゃなくて、僕自身が改名をするという人に変わったからなんですよね。神社に行ったのにいいこと起きなかったって平気で言っちゃう人、いるじゃないですか。そういう合理的な発言も分かるけど、やったらいいよ、行ったらいいよっていうのをやった人にはいいことが起きるもの、夢も叶うものなんです。

 でもそういうターニングポイント、その時は分からないもんなんですよね。だいたい3年ぐらい後に振り返って答え合わせで分かるもの。これがあったからこそ、今がある。あれがあったからこそ今の自分がある。そういう因果関係はほとんど後付けです。もっと複雑で濃厚で緻密で、詳細な出来事の集合体で人生ってできているものだから。

 来週8日から、今年最後のスペシャルウイークが始まります。番組では『キキマス!人生劇場 人生は山あり谷あり大谷あり』と題して、浜村淳さん(8日)、板東英二さん(9日)、坂上忍さん(10日)、そして僕がオールナイトニッポンでアシスタントを務めた華原朋美さん(10日)を生放送でスタジオにお招きして、それぞれの“山あり谷あり大谷あり”を伺っていきます。みなさん、いろんなことを乗り越えてきた方々だから、いろんな話、聞けるんだろうなあ。

長島昭久のリアリズム 国家と安全保障を考える(番外編)

2014.11.24 Vol.631

 総選挙の最大の争点は、アベノミクスの是非だといわれていますが、本コラムでは、番外編として、第二次安倍政権の約2年における外交・安全保障政策について徹底検証を試みたいと思います。

「積極的平和主義」を標榜する安倍首相は、自らの外交をしばしば「地球儀を俯瞰する外交」という言葉で表しています。その言葉通り、就任以来2年間で世界50カ国を歴訪、のべ150回を超す首脳会談を行い、まさに精力的な首脳外交を展開してきました。その眼目は“台頭する中国といかに向き合うか?”にあったことは言うまでもありません。

 そのために、中国を取り囲むようにして、日本を中心に北から時計回りに露、米、豪、印といった国々との連携を最重視しました。私は、この四角形を「戦略的ダイヤモンド」と呼びました。もはや準同盟ともいうべき豪州や、対中警戒感を隠さない親日家モディ首相率いるインドとの連携強化に加え、ロシアのプーチン大統領と7回もの首脳会談を重ねてきたのもそのためです。ウクライナ問題をめぐり欧米との溝を深めるロシアですが、中国の影響力拡大が著しい極東における日ロ、日米の利害は完全に一致しています。対ロ外交で独自路線を貫く安倍首相には、エドワード・ルトワックやジョン・ハムレら米国の著名な戦略家も支持を表明しています。

 それでも、全てが上手くいっているわけではありません。しかも、この解散総選挙によって、これまで積み上げてきた外交戦略に致命的な空白が生じてしまうことを厳しく指摘しなければなりません。まず、北朝鮮による拉致問題。家族会の皆さんはじめ多くの国民が期待していた日朝交渉の成果はゼロ。どころか、我が国最大の交渉カードだった朝鮮総連本部ビルも手放してしまいました。また、我が国の安全保障の要である米国との防衛協力のための指針(ガイドライン)改定作業も総選挙によって来春まで先送りとなる情勢です。さらに、中国との関係は複雑です。世界が注目した北京APECの場で安倍首相は「前提条件なし」との前言を翻し、日中首脳会談の条件整備として玉虫色の4項目合意文書を交わしました。早期解散を意識した行動と推察されますが、「日本側からの要請に基づき会談に応じた」「初めて尖閣諸島をめぐる日中間の見解の相違を文書化した」などという中国側の宣伝を許してしまいました。

 いずれにせよ、総選挙を行う以上、経済や景気をめぐる論争に加え、外交や安全保障の政策論議も堂々と行って参ります。

(前衆議院議員 長島昭久)

小池百合子のMOTTAINAI アベノミクス中間選挙。Yes or No!

2014.11.24 Vol.631

 突然の衆議院解散・総選挙。

 私は今回の選挙は「アベノミクスの中間選挙」だと位置付けています。

「異次元の金融緩和 」「機動的な財政政策 (財政出動)」「民間投資を喚起する成長戦略」の三本の矢からなるアベノミクスの最大の目的は「デフレ経済からの脱却」です。

 皆が、今日より明日の方が安いと思えば、購買意欲は湧きません。ならば価格を下げて売り込もうとすると、安売り競争に拍車がかかり、ますます悪循環に陥ります。これがデフレです。

 企業の利益が出ないからと、人件費を削れば、労働意欲に影響します。昨年よりも今年の給与の方が下がるとなると、がんばる意欲も低減します。給与が下がれば、ますます安い商品やサービスを選ぶようになり、悪循環に拍車がかかり…。

 これらの悪循環を断ち切ることを目的とする中で、今年の4月に消費税の税率アップが行われました。駆け込み需要を喚起し、アベノミクスは順調に進んでいるかのように見えましたが、賃金上昇が物価上昇に追いついていません。

 安倍総理が最初に手を付けたのは経済界に対する「賃金アップ」要請だったことを覚えていますか。「春闘」は経営側に労働組合が賃上げを要請するものですが、日本は総理大臣が労組の役目を務めるのです。

 総理の呼びかけに最初に応じたのはコンビニのローソン。若手社員を中心に賃上げに踏み切りました。ローソならぬローソンが春闘の主役となったのです。

「この春、平均2%以上、給料がアップしました。過去15年間で最高です」

 安倍総理は19日の記者会見でこう誇らしげに語りましたが、逆にいえば5%から8%への消費税率アップには賃金の上昇は単純計算でも届いていないことになります。株価が2年たらずで倍になったとはいえ、多くの国民にはアベノミクスの恩恵、実感は届いていないわけです。

 第三四半期(7〜9月)の実質GDP(国内総生産)速報値が想定外に下回った(年率換算1.6%減)ことから、景気刺激策を打ち出したくとも、人手不足がネックになっています。円安効果も資材や原料輸入高で相殺されています。
「アベノミクスの失敗」と野党は口を揃えますが、では野党にどんな政策があるのか。あるのは選挙に勝つためだけの「右派と左派のミックス」でしょうか。

 ここは、成長戦略を研ぎ澄ませ、労働・雇用環境を整えることです。増税時期の延期と確実な実施の是非を国民に問い、あらためてアベノミクスを前進させる。

 日本の正念場において、皆さんの選択と覚悟を確認する、「アベノミクス中間選挙」なのだと思います。

(自民党前衆議院議員)

EXILE TETSUYA DANCEの道 第28回 残り1カ月!やり残したことがないように

2014.11.23 Vol.631

2014年も残すところ1カ月になりました。毎年12月になるとその年にやり残した事が無いかを考えます。仕事のやり残しや誰かに恩返しをし忘れていないかとか、、、考えだしたらキリがないですが、今年も最高の締めくくりができるようにとにかく最後まで一生懸命踊りたいと思います。

 年末は音楽番組が多いので、ありがたいことに毎年忙しくさせていただいています。ライブ中なのでより感じるのですが、ステージでファンの皆さんを前に生で踊る踊りと、カメラに向かってカメラの向こう側にいるファンの皆さんに向かって踊る踊りは同じ踊り方なのか、そうでないのか…皆さんはどう思いますか?

 実は、その答えは個人的になんですがいまだに出ていません。ライブで踊った時に返ってくる反応で更にパワーアップする時はありますが、自分からライブだからこう踊るとかはあまり考えてないです。カメラが目の前に来ている時に意識しないと言ったら嘘になりますが、だからって踊りを変えるかと言われたらそうでもないし、、、この先もっと経験を積んで今よりも先の踊りを踊れるようになったらその時の状況に合わせたダンスが踊れるようになるかな?(笑)なんて思いながらより伝わる世界レベルのダンスを日々追求していきたいと思います…。

 世界レベルといえば先日、ダンスではないのですがとある番組で水泳の入江陵介選手と無謀にも泳ぎで対決するという企画をやらせていただきました。僕は小学生から高校1年までかなり本気で水泳をやっていて、あのころから考えたらまさかオリンピックのメダリストの方と水泳で対決なんて夢みたいな話でしたが、本当に光栄な経験をさせていただきました。どんなジャンルでも世界レベルを感じることはもの凄い刺激をもらえます。世界一綺麗に世界一早く泳げるんですよ!(笑)きっとその裏側には素晴らしく努力しているんだろうなぁと感じました。いろいろな人に会って、いろいろな経験をさせて頂いた1年だったなぁとふり返ると思います。

 そんな怒濤の2014年を駆け抜けてきましたが、EXILE TRIBE PERFECT YEARは皆さんにとってどんな1年になりましたか?? 日々の生活の中の活力に少しでもなっていてくれたらうれしいです。毎月読んでいただいて応援してくれているファンの皆さんいつも本当にありがとうございます。

 文章を書くのは得意なほうではありませんが、いつもあたたかいお言葉をもらえるのが僕の活力になっていて続ける事ができています。僕がEXILEで踊る限り、ダンスから何かを感じる限り、そしてヘッドラインさんが許す限り(笑)
書き続けていきたいと思っていますのでこれからもよろしくお願いします。来年はAMAZING WORLDと題しまして、EXILE第四章が本格的に始動します! たくさん待ってくれた皆さんに、やっぱりEXILE最高だね!!って言ってもらえるようにHIROさんを含めた19人で2015年を駆け抜けて行きたいと思います。
 

 残り1カ月やり残したことがないように頑張って行きましょう!!

友香の素 vol.145 一年早いわぁ……

2014.11.23 Vol.631

 このところ、寒かったり暖かかったりと寒暖の差が激しいですが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

 今年も残すところ、あと1カ月ちょっとになりましたが、一年経つのって本当に早いですよね〜。気が付いたら「今だった」って感じでしょうか。それに先日、街中で今年初のクリスマスのオブジェを発見。11月も始まったばかりですよ。一瞬、クラっとして倒れそうになったのは気のせいでしょうか。「も、っもう、クリスマスですか?!」みたいな。私、秋を楽しんだのでしょうか? 強いていうなら「食」くらい? 上海蟹食べました、はい。でも、もっとゆっくり秋、したいぞー。温泉、行きたいぞー。クリスマスはまだ、早いぞー。おー!!

 ……とは言っても、意外と街中がクリスマスムード一色で盛り上がって、イルミネーションもキラキラとしている、あの時期特有の空気感は嫌いじゃありません。というか、好きかも。クリスマスパーティーだ、やれ忘年会だ新年会だとスケジュール帳とにらめっこしながらも年末までを駆け抜けようとするあの感じ。駆け抜けてきたはずが、年末太っているみたいな(笑)。そんな楽しい季節がやってきます。

 っと、その前にもう一つ、お楽しみが。以前からリポートしている「皇帝ひまわりちゃん」。つぼみが付きましたー! そして2つ咲きましたー! ひまわりという名が付いていますが、皇帝ひまわりの開花時期は晩秋なのでちょうど今ごろから12月初めなのです。春に高さ10センチの苗を2つ植えて、今はそれぞれ4メートル近くに成長しました。1本の苗が成長していくうちに5、6本に枝分かれをし、その枝の先につぼみをたくさんつけます。ひまわりと違い、一枝に一輪ではなく、一枝に10個以上のつぼみを付けるのです。それが10枝あるので少なく見積もっても10枝×つぼみ10個でつぼみ合計は100個を超えています! 2本の苗から花100個。植えた春が懐かしい。やっぱり一年、早いわあ。

大谷ノブ彦 カタリマス!第7回 僕の役割は「なぜ素晴らしいのか」を伝えること

2014.11.23 Vol.631

 12日のコラムでは、番組にお招きしたCMプランナー澤本嘉光さんのお話が目からウロコだったということを書きました。みんながスマホを持っていてradikoというアプリがある今は、歴史の中で最も多くの人がラジオを聞けるハードを持っている時代だと言われたことで、僕が持ってたラジオのイメージであるとか、よく耳にするラジオを聞く人が少なくなってるっていうネガティブな意識を覆してくれたんです。

 それから考えていたのは、どうしたらラジオを聞いてもらえるのか、アプリをインストールして、それを立ち上げてくれるのかってこと。そんなふうに思ってもらうためには何ができるのか、自分の役割ってなんだろうって。それで思ったのがレコメンド。しゃべって見方や解釈の仕方を紹介すること、それなんじゃないかな。

 僕、人に何かをオススメするとか何かについて話すっていうのが好きだったみたいなんです。僕が通っていた高校は進学校で、放課後みんな残って勉強してるような学校でした。女の子と話すことなんてなかった高3の時、女の子に日本史を教えてって言われたんですよ。ドキドキしながら「この人は、昼ドラにおけるなんとかですわ……」って、ミニコントというか、物語調で話したらすごく評判が良くてね、次の日もやってって言われたんです。初めて女の子に求めれられて、調子に乗って、それからはそのために準備をしたりしてね。それが今につながっています。

『キキマス!』には毎日、僕が音楽を紹介する「大谷レコメンド」というコーナーがあります。レジェンド、若手、音楽の国籍とかジャンルなどにこだわらず、僕がオススメしたい楽曲を紹介するコーナーで、いつも熱を持って、なぜその曲が素晴らしいのかをお話しています。

 作品を手に取るうえで重要なのが批評やレビューです。いろんなレビューがあふれているなかで大切なのが勧めてくれる人のパーソナリティーだったり、レコメンド能力の高さだと思います。情熱があって、愛情があって、情報量がある。そういうこと。

 僕がレコメンドをするうえで興味があるのは、どうしてその曲がすばらしいのか、どうしてその曲が愛されるのか、またなぜヒットしているのかというところ。「それは批評じゃない、レビューじゃない」って批評もありますけど、売れ線だからダメだっていうようなものとか、ただ否定すればいいっていう価値観、今はもう響かないんじゃないかなって思います。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 夢金(ゆめきん)

2014.11.23 Vol.631

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

格闘家イケメンファイル Vol.13 ナチュラルボーンKrusher 武尊(たける)

2014.11.23 Vol.631

 初代Krush -58kg級の王者で、3日に行われた新生K-1の『K-1 WORLD GP 2014〜−65kg初代王座決定トーナメント〜』のスーパーファイトで、Krush −55kg級王者・大雅と対戦、KO勝利を飾った武尊。K-1にはかなりの思い入れがあったと言う。

「自分の原点ですね、K-1は。アンディ・フグがとにかく格好良かった。だから自分も小学校2年生の時に、K-1に出るために空手の道場に通い始めました。アンディ・フグが道着を着ていたから、空手を習えば出れるんだって思って(笑)」

 その後、紆余曲折しながらもプロの道へ

「空手はパンチがないけど、K-1はあったので、ボクシングもやればちょうどいい感じになるかなと思って、ボクシング部のある高校に入学しました。でも3カ月で退学になっちゃって…。理由?まあ、いろいろですけど、やんちゃだったのかな(笑)。で、学校もない、ボクシングもできないっていう日々になってしまったけど、格闘技だけは続けたいっていう気持ちはずっと持っていました。だからボクシングジムに入って、そこで毎日練習するようになり、そのおかげで道をふみはずさなくてすんだ。そういう意味では格闘技に感謝をしています。そんな時にK-1甲子園という高校生の大会が始まって、それに出たいと思ったので、通信制の高校に入り直しました。高校に在学しているというのが、出場資格だったので。それまでアマチュアでもほとんど負けていなかったので、いけるんじゃなかと思っていたんですけど、負けちゃったんです。その負けが悔しくて、もっと強くなりたいと思い上京しました」

 上京しチームドラゴンに入門。

「ジムの若手はみんな仲いいですよ。入った時はみんな先輩だったので、めっちゃいじられていた(笑)。でも卜部兄弟にはすごくお世話になりました。2人に育ててもらったって言ってもいいぐらい(笑)。お金がなくてご飯が食べられない時は、お腹いっぱい食べさせてくれたり。厳しいこともいろいろ言ってくれたので、今すごく意識を高く持って格闘技に向き合えている。2人がいなかったら、地元に帰ってたかも知れないです。ほんと感謝していますね」

 女性ファンから“かわいい”と言われる見た目とは裏腹に、試合中打たれても笑って突っ込んでいく不敵な一面も。

「相手をイラつかせているかも知れませんが、そういうつもりはなくて、ただ試合がすごく楽しいんです。強い相手だと特にテンションが上がっちゃって、ハイな状態になる。その状態になると攻撃が痛くなくなって、自然に笑いがこみ上げてくる。ファイターズハイですね(笑)」

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第20回 ムダする理由

2014.11.19 Vol.630

 ここしばらく、ずっと考えてることがあるんです。まだ考えを巡らせてる段階なので、ぼんやりとしてるんだけど、どうにか文章にするなら、ムダする理由を探してるっていうか、ムダをしたいって思うにはどうしたらいいかってこと。分かりやすいもの、説明しやすいもの、そういうものがエンターテインメントの真ん中にあるなかで、そうじゃないもの、ムダも楽しんでもらうにはどうしたらいいのかなって。

 なぜそんなことを考えたかっていうと、東京にいながらにして温泉地と同じ泉質のお湯に浸かれる施設ってあるじゃないですか。それでいいんじゃないかな、十分だなって、自分が思っちゃったからなんです。温泉に行くとして、行くまで往復6時間かかるとして……その3時間の道のりに何もないと仮定した場合、同じ泉質の温泉に入れるなら都内でいいって思いません? これが食の場合でも同じじゃないかな。旅先でおいしいカニが食べられるとする。でも、そのカニ、都内で食べられる店があったり取り寄せできたりするなら行かなくていいやって。こう考えていくと、旅と実益、なんかうまくいってないなって。

 それでも行きたいって思わせるには、なにか別のテキストが必要になってくると思うんですよ。例えば、俺、旅先では食事をするときは街を歩く人に普段何を食べるか聞くようにしてるの。そうすると、チキンカツがうまい店があるっていう。そこに行くと、地元の人でにぎわってる。チキンカツ、どこでも食べられる気がするけど、そのチキンカツはその店でしか食べられないんだよね。そうなると、海外向けにも芸者、相撲レスラーとかいう分かりやすい日本じゃなくて、本当は佐世保バーガーとかラーメン二郎じゃないのって思います。
 

 この分かりやすいもの、説明しやすいものが真ん中っていうのを考えていくと、本や映画の状況にもつながってます。本を読まない、映画館には人がいない、これなぜかっていうと長いからだと思います。何を言いたいのか短く説明してくれよって、みんな思ってるんですよね。本も映画も15秒では分からないですから。時間をかけてラストに行くまで、そのムダを含めてこそ楽しさがあるのに。音楽ライブだって同じだよ。サマソニでクイーン見てた時、有名な曲をやった後で出ていくオーディエンスが多かったんです。それって「これでクイーン観た!」って分かったからでしょ。もう見た、もう見たぜって。

 じゃあ何をしたらいいのか。自分でも分からないけど、解釈の仕方っていうか、その人たちにはない見方を提示してくしかないのかなって思ってます。リコメンドですね。うーん、これ、クルマの話のときにした合理性の話にも似てるかもね。

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