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伝統と革新が融合したエンターテインメント「万華響 −MANGEKYO−」

2020.01.24 Vol.726

 和太鼓エンターテインメント集団「DRUM TAO(ドラム タオ)」による次世代型エンターテインメント公演『万華響 −MANGEKYO−』が、有楽町のオルタナティブシアターで上演中だ。ノンバーバルパフォーマンスとチームラボの映像演出で、万華鏡の中にいるような圧倒的な臨場感が体験できると注目を集めている。

『万華響 −MANGEKYO−』は、アクロバティックなパフォーマンスと、トラディショナルでありながらアヴァンギャルドな迫力のある和太鼓サウンドが特徴の人気公演。そこに、チームラボが加わったことで、より魅力的な公演になっている。

 太鼓、篠笛、三味線、箏といった和の伝統楽器の演奏と躍動感のある舞踊を筆頭に、デザイナーのコシノジュンコが手がけた華やかな舞台衣装の数々、また竜やホタル、雨、荒波、雪、桜など最新鋭のプロジェクションマッピングなど、上演時間80分のあいだ、見どころが渋滞している。

 言語の壁を楽々と超えるエンターテインメントであることから、海外からのお客様のおもてなしにもピッタリ。とくに親日や知日の日本文化に精通し伝統文化は見たことがあるという人には喜ばれそう。

 新しい年、ダイナミックな和太鼓のリズムで、やる気スイッチをオンにしよう。

回る、ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」

2020.01.22 Vol.726

ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」Season 2

「川村毅劇作40周年&還暦 三作品」その2作目 ティーファクトリー『クリシェ』

2020.01.21 Vol.726

 劇作家で演出家の川村毅にとって2020年というのは劇団「第三エロチカ」を旗揚げして40年、自身の新作戯曲をプロデュースするカンパニー「ティーファクトリー」を立ち上げてからも20年という節目の年となる。

 ということで昨年10月から「川村毅劇作40周年&還暦 三作品」と題して3作品を発表する企画がスタート。今回はその2作目。

 この『クリシェ』は第三エロチカ時代の1994年に「ネオ・グラン=ギニョル三部作」の第一弾として上演された作品。映画『何がジェーンに起ったか?』『サンセット大通り』へのオマージュの色濃い、元女優の姉妹が繰り広げる、文字通りクリシェ(紋切型)なサイコサスペンス。今回は大幅にシンプルに改作し「女優をやめられない」姉妹の老いと向き合う姿をコミカルに描いていく。

 物語の舞台は社会から断絶した中年姉妹が2人きりで暮らしている館。2人は『何がジェーンに起ったか?』のように元人気女優。老いさらばえた姿にもかかわらず、本人たちの間では時は止まったまま。そしてこの館と2人にはなにやら秘密があるよう。

 物語の語り部として登場するのは、この2人の秘密を探ろうと劇作家募集の広告に公募してきた若い劇作家の男。果たして姉妹の秘密とはいったいなんなのか…。

 この元女優姉妹を演じるのは花組芝居の座長であり中心役者でもある加納幸和と川村毅。

 川村が俳優(女優としても)として舞台に立つのは昨今ほとんどなく、かなり貴重な舞台となりそうだ。また金曜の終演後には還暦祝トークが行われる。

勘九郎、大河主演の長谷川へエール。「かっこいい光秀演じて」

2020.01.20 Vol.Web original

「明治座 三月花形歌舞伎」の製作発表が20日、都内で行われ、中村勘九郎、中村七之助が出席。前大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」の放送を終えた勘九郎が、昨日スタートした「麒麟がくる」の主演、長谷川博己にエールを贈った。

この春、3年ぶりに花形歌舞伎が上演される明治座。200年以上に渡り受け継がれる名作「桜姫東文章」などの古典歌舞伎を中村勘九郎、中村七之助兄弟が演じ、歌舞伎復活の幕開けを飾る。

製作発表に出席した勘九郎は、「明治座で大事な役を務めることができ、ありがたいです。僕たちが子供の頃、かっこいい!この役をやりたい!と思って育ってきたので、子供たちにそう思ってもらえるように輝き続けたい」と、座長としての意気込みを語った。

世界を夢中にさせたミュージカルが来日「ドリームガールズ」

2020.01.20 Vol.726

ブロードウェイ・ミュージカル「ドリームガールズ」

LDHの新たなエンターテイメント LDH「BOOK ACT」

2020.01.19 Vol.726

 EXILEや三代目 J SOUL BROTHERSらが所属するLDHは今年、「LDH PERFECT YEAR 2020」として、音楽ライブを筆頭に、さまざまなライブエンターテインメントを届けることにしている。そのなかで、LDHの新たなエンターテイメントとして届けるのが「BOOK ACT」。“朗読劇であり、ただの朗読劇ではない”とする「BOOK ACT」で、EXILE、THE SECOND、三代目 J SOUL BROTHERS、活躍するEXILEを見ながら育ったJr.EXILE世代と呼ばれるグループ、俳優、モデルらが同じ舞台に立つ。演目は、『芸人交換日記』『ヒーローよ 安らかに眠れ』、そして『もう一度君と踊りたい』の3つ。同じ演目でも公演ごとに配役が異なる。

 本紙ウェブサイトでコラムを連載中のGENERATIONSの小森隼も出演。小森は先日、ナイツの塙ら芸人たちを相手に、『芸人交換日記』を上演した。2月の公演でも続投するが、その際に芸人たちが演じていた「甲本」を演じる。

 東京のほか、兵庫でも公演がある。

“ふざけた社会派” 劇団チャリT企画『それは秘密です。』

2020.01.16 Vol.726

 チャリT企画は早稲田大学演劇研究会に在籍していた楢原拓を中心に1998年に結成された劇団。結成当初からシニカルな社会批評の視線を持ち、時事ネタや社会問題などのシリアスな題材をテーマに風刺と批評性に富んだ作品を多く発表してきた。その希有なスタイルで「ふざけた社会派」という独特の立ち位置を獲得し、現在も作品を作り続けている。

 今回上演するのは2014年に初演された、特定秘密保護法を題材とした劇団の代表作。

 主人公の売れないお笑い芸人・コジマはある日突然、逮捕されてしまう。なぜ逮捕されたかは「秘密」らしく、その理由は全く明らかにされないのだが、どうやら何か「秘密」に関わる罪を犯してしまったらしい。芸人仲間や恋人が小島を釈放させるために奔走する中で逮捕の真相や国家の安全保障に関わる重大機密が次第に明らかになっていくのだった…。

 特定秘密保護法が成立した時に、みんなが思った危うさを具現化して見せ、笑いはもちろんなのだが、同時に怖さも感じさせた作品。同法は先日、施行から5年が経過し施行令改正と運用基準の見直しが行われたのだが、多分「ああ、そういえば」と思った人も多いだろう。薄れかけて記憶を呼び戻し、5年前の懸念を再検証するためにも見ておきたい一本だ。

「女子」たちの内情にアプローチする2作品 別冊「根本宗子」 第8号

2020.01.13 Vol.726

別冊「根本宗子」 第8号『THE MODERN PLAY FOR GIRLS 女の子のための現代演劇』

 昨年12月に新国立劇場で自らが主宰する劇団、月刊「根本宗子」の本公演を行っていた根本宗子の2020年が1月末から早くも始まる。

 別冊「根本宗子」は月刊「根本宗子」の派生ユニットでこれまで本公演とは一味違う実験的な試みを多く行ってきた。

 今回は「女子」たちの内情にアプローチする2作品を公演期間中の前半と後半に分けて上演する。
 1月22日から26日までは「Whose playing that “ballerina”? そのバレリーナの公演はあの子のものじゃないのです。(English ver.) 」を上演。この作品は2016年6月初演、2018年1月にオリジナルキャストで再演。月刊公演での上演スタイルとは異なるコンテンポラリーなアプローチで、日本の女の子たちの幼少から大人になるまでの友情や葛藤を描いたもので、今回は全編英語(日本語字幕あり)で上演する。

 1月29日から2月2日までは新作の『超、Maria』を上演。こちらは根本と姉妹の音楽ユニット「チャラン・ポ・ランタン」のボーカルももの2人による「二人芝居」。チャラン・ポ・ランタンの小春とカンカンバルカン楽団による生演奏とともに「赦し」をテーマに描く「現代女子のためのバイブル演劇」となっている。

 この2作品は。女の子たちから絶大な人気を誇るニットブランド『縷縷夢兎』を主宰するアーティスト・東佳苗のガーリィな舞台装飾の中、同一セットで上演される。

森田剛の悪魔と契約した男にゾワッ! 世界初上演の舞台『FORTUNE』いよいよ初日

2020.01.13 Vol.Web Original

 森田剛が主演する舞台『FORTUNE』が14日に東京芸術劇場プレイハウスで初日を迎える。12日、同所でフォトコールが行われ、森田ら主要キャストが初日に向けて意気込みを語った。

 英劇作家サイモン・スティーヴンスの最新作を世界初上演。悪魔に魂を売った男の顛末を描いたファウスト伝説を、現代のロンドンの映画業界に置き換えた意欲作だ。演出はショーン・ホームズで、本作が日本での演出デビューになる。

草彅剛が主演舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』に「僕らにしかできない作品」

2020.01.11 Vol.Web Original

KAAT 神奈川芸術劇場で1月11日開幕

「新しい地図」の草彅剛の主演舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』の公開稽古が1月10日、会場のKAAT 神奈川芸術劇場で行われた。

 同作はドイツ演劇の巨匠ベルトルト・ブレヒトの大作をKAAT 神奈川芸術劇場の芸術監督を務める白井晃氏が演出したもの。

 草彅は一昨年もKAAT 神奈川芸術劇場プロデュース作品の「バリーターク」に出演。白井とは2度目のタッグとなる。

 原作はヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程をシカゴのギャングの世界に置き換えて描いた問題作。そこに白井がジェームス・ブラウンの楽曲を中心としたファンクミュージックを散りばめた斬新な音楽劇に仕立て上げた。

 草彅が演じるのはシカゴのギャング、アルトゥロ・ウイ。全編に渡り、「セックス・マシーン」といったJBの歌を中心に歌い、踊り、そしてさまざまな犯罪行為を犯しながら成り上がっていく主人公を演じる。

昨年活動休止キャラメルボックスの成井豊が演劇制作を再開

2020.01.06 Vol.Web Original

「成井硝子店」名義で4月に中野で第1回公演

 昨年5月に活動休止が発表された劇団、キャラメルボックスの脚本・演出を担当していた成井豊が演劇活動を再開することが1月6日、発表された。

 成井は祖父が創業し、父が廃業した「成井硝子店」を再興し、そこを拠点に演劇作品を制作していくという。

 メンバーは成井と妻・成井ひろみ、娘・成井夏野、息子・成井憲二、次弟・成井稔、末弟・成井隆。

 4月に第1回公演を行い、以降、年1回の公演を行っていく予定。

 この4月の公演『ゲキジョ!(演劇部ってなんで女子ばっかり!)』は1日から5日に中野・中野BONBONで上演。「飛鳥高校演劇部」を舞台にした3作品からなる短編集で、役はすべて女子高校生となっている。

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