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【いまライブで聴くべきバンド】渋谷のライブハウス「TSUTAYA O-nest」編

2018.06.05 Vol.Web Original

今日もまた、都内のライブハウスではたくさんのバンドやアーティストがライブを行っている……けれど、数も種類も多すぎて、誰を見に行ったらいいのか分からない!!! だったらプロに聞きましょう!

 渋谷のライブハウスの中では中規模で、これからまだ伸びしろのあるバンドのイベントを多く興行しているO-nest。そんなO-nestで日々、東京のリアルな音楽シーンを目の当たりにしているブッキング担当に、ライブハウスという音楽の中でも最も「現場」に近い人間だからこそ勧めることのできる「ライブでこそ聴くべきバンド」を教えてもらった。

さまざまなエンタメが楽しめる「Hibiya Festival 『The Stage』」

2018.04.24 Vol.705

 演劇、ダンス、舞踊、ミュージカル、そしてオペラまで、さまざまなエンターテインメントを気軽に楽しめる「Hibiya Festival」が26日にスタートする。メイン会場となるのは東京ミッドタウン日比谷。そのQホールでは「The Stage」として、国内を代表する気鋭のパフォーマーによる「出会いと融合」をテーマにした体験型展示とパフォーマンスが行われる。また「日比谷ステップ広場」ではさまざまなジャンルのショートステージが無料で見られる(4月27日〜5月6日)ほか、帝国ホテルや日比谷公園などでもさまざまな企画が行われる。
「Hibiya Festival」は26日〜5月20日。コア期間は27日〜5月6日。

■DAZZLE『ピノキオの嘘』
【日時】4月27日(金)、28日(土・祝)(開演は27日15時/19時、28日は13時/17時)
【料金】前売・当日5000円 

■累累ールイルイー 昼:『イーストサイド物語』夜:『おとしモノ』
【日時】4月29日(日)(開演は14時/19時)
【料金】一般前売3000円、学生前売(要学生証提示)2000円、子供(小学生まで)前売500円。累累昼夜セット券一般前売り5000円、同学生前売3000円。当日はそれぞれ500円増。未就学児童は保護者膝上は無料、一席座る場合は有料 

■オリエンタリズム『シュハリ』
【日時】4月30日(月・祝)(開演は13時/17時)
【料金】一般前売3500円、同当日3800円/小中高校生前売1300円、同当日1500円 ※要学生証提示 

■REVO side B『MIRAI no KIOKU ミライノキオク』
【日時】5月2日(水)、3日(木・祝)(開演は2日19時、3日13時/15時)
【料金】一般前売4000円、小中高校生前売2000円。当日はそれぞれ500円増。未就学児童は保護者膝上は無料、一席座る場合は有料 

■が〜まるちょば『That’s が〜まるちょばSHOW!+ ウエスタン』
【日時】5月4日(金・祝)(開演は13時/17時)
【料金】一般前売4000円、4歳〜中高校生前売2000円、シニア(60歳以上)前売3000円。当日はそれぞれ500円増。特別モヒカン割引(当日審査あり)もある。
【会場】東京ミッドタウン日比谷 Qホール
【URL】https://www.hibiya.tokyo-midtown.com/hibiya-festival/

【STAGE】日本のラジオ『カーテン』

2017.09.29 Vol.698

 今後の飛躍が期待される若手劇団を集めて贈る、三鷹市芸術文化センターの「MITAKA“Next”Selection」の第2弾。

 この「日本のラジオ」の作品は、古典や実際に起きた猟奇事件をモチーフとし、性的倒錯者やセクシュアルマイノリティーといった個性的なキャラクターを登場させ、物語よりも言葉と関係性を重視し描いているのが特徴。

 残酷な世界を描きながらも「観劇後にさわやかな気分になる」という感想も多いことから、劇団のキャッチコピーが「さわやかな惨劇」となっている。

 代表で作・演出を務める屋代秀樹の「舞台と客席を隔てるのが嫌」という考えから、普段はギャラリーでの上演が多かったのだが、「どうしても劇場でなければ成立しないアイデア」があったところに“Next”Selectionの話があり、そのアイデアを作品化したという。

【STAGE】KAAT×PARCOプロデュース『オーランドー』

2017.09.22 Vol.698

 本作は、20世紀モダニズム文学の重鎮で最も有名な女流作家のひとりであるヴァージニア・ウルフの代表作を、アメリカの劇作家サラ・ルールが翻案したもの。サリー・ポッター監督の映画「オルランド」(1992年)でも知られる人物オーランドーを、現代的に生き生きと描き、「愛とは」「人生とは」「運命とは」といった永遠のテーマを問いかける。

 オーランドーは16世紀のイングランドに生を受けた少年貴族。エリザベス女王をはじめ、あらゆる女性を虜にする美貌の持ち主だったのだが、初めて恋に落ちたロシアの美姫サーシャには手ひどくフラれてしまう。傷心のオーランドーはトルコに渡り、その地で30歳を迎えたのだが、彼は一夜にして艶やかな女性に変身してしまうのだった。

 オーランドーの数奇な運命を通じて“真の運命の相手には時代も国も性別も関係なく巡り合えるはず”というヴァージニア・ウルフの強いメッセージが描かれている。

 オーランドーを演じる多部未華子らわずか6人の俳優が、16世紀から20世紀という長い時間をまたぎながら20以上の役を演じる。

【STAGE】T FACTORY『エフェメラル・エレメンツ』

2017.09.21 Vol.698

 2010年の30周年以降、川村毅はひとつのテーマを掲げ、そのテーマに基づいた作品作りを長いスパンで続けている。そしてこの2017年からの数年間は「自身の原点を再考する」新作を創っていくという。

 川村は33年前、23歳の時に近未来、軍事用アンドロイドの人間への反乱を描いた『ニッポン・ウォーズ』という作品を書いた。当時としては荒唐無稽のSFでしかない話だが、今はAIと人間の共存というテーマがよりリアルになっている。そんな時代にもう一度、同じテーマで新作に取り組む。ヒューマノイド・ロボットの生命と感情を問いながら、人間というものをもう一度問い直す作品となるという。

 公演期間中の23日(土)19時30分と24日(日)13時に『ニッポン・ウォーズ』のリーディング公演もある。第三エロチカの看板俳優だった宮島健と川村が、初演と同じ役で出演するという貴重な公演だ。

【STAGE】ブロードウェイミュージカル『ファインディング・ネバーランド』

2017.09.10 Vol.698

 ブロードウェイミュージカルの新作が日本上陸。時を超えて愛され続ける名作「ピーターパン」の誕生に隠された、作家とある家族の実話を描く。本作は、ジョニー・デップの主演した映画『ネバーランド』をベースにしている。 

 舞台は19世紀後半のイギリス。劇作家のバリは父親を亡くし傷心の少年ピーターと出会い、交流を深めていく。物語の中に希望を見出して成長していく少年やその兄弟の姿から、バリも劇作家としての原点を思い出し……。

 ゲイリー・バーロウによる楽曲はドラマティックで空想想が膨らむ、『ヘアー』や『ピピン』を手掛けたダイアン・パウルスによる演出、セリーヌ・ディオンやシルク・ドゥ・ソレイユに携わったミア・マイケルスによる振付など、最初から最後まで見逃せない場面ばかり。

この夏、注目のミュージック『55』C&K

2017.07.23 Vol.695

 男性シンガーソングライターユニット、C&K(シーアンドケー)による最新アルバム。55分間のライブの後に握手会をするスタイルの全国ツアーを、そのまま収録したと言っても過言ではない内容。合宿をし膝を突き合わせながら楽曲を作る原点の方法に立ち返って作られた本作は、熱やさまざまなエモーションが濃縮して詰め込まれている印象。ライブを念頭に制作したというだけに構成も一回の公演を再現しているかのよう。盛り上がって、ちょっとクールダウン、そしてピークへ。アガらずにはいられない内容だ。シングル『Y』を含む全12曲を収録。初回盤にはライブ映像を収めたDVDも。

[J-POP ALBUM]ユニバーサルミュージック 7月26日(水)発売 初回限定盤(CD+DVD)5200円、通常盤3000円(すべて税別)

これだけ聞いておけ!『Ego』RAC

2017.07.14 Vol.694

 米ポートランドを拠点に活動するプロデューサーのRAC(アール・エー・シー)の最新作。大学の寮から活動をスタートした彼も今は、レディ・ガガを始め、エリー・ゴールディング、フェニックス、フォスター・ザ・ピープルら世界規模で愛されるアーティストたちとの仕事で、アーティスト同様、熱い視線を集めている。彼自身が一番の情熱を注いだという本作は、ダンスフロアを沸かせるだけでなく、ロックやポップスなど他ジャンルも取り込んでしまった意欲作。ウィーザーのリヴァース・クオモ、ヴァンパイア・ウィークエンドのロスタムなどそうそうたるメンバーが参加。ハッピーでファンなアルバム。

[ROCK ALBUM]COUNTEAR RECORDS / Beat Records 7月14日(金)発売 2200円(税別)

これだけ聞いておけ!『Hug Of Thunder』Broken Social Scene

2017.07.13 Vol.694

 カナダ出身の大所帯バンド、Broken Social Scene(ブロークン・ソーシャル・シーン)が7年のインターバルを経て最新作を発表。作品ごと圧倒的な風景を見せてくれるBSCサウンドの力はさらに強力になって、ファンを満足させてくれる。タイトルトラックはファイストが参加した美しいナンバー。一転、先に発表されていた『Halfway Home』はキッズを飛び跳ねさせるバンドテイストが前面に押し出された曲。郷愁を誘う『Skyline』など聴きごたえ満載。プロデューサーは、ザ・ホワイトストライプスやザ・ストロークスを手掛けたジョー・チッカリ。

[ROCK ALBUM]Arts & Crafts / Hostess 発売中 2400円(税別)

これだけ聞いておけ!『YES』asobius

2017.07.13 Vol.694

 ロックバンドのasobius(アソビウス)の最新アルバム。メンバーチェンジで新体制となったバンドが完成させた初めてのアルバムだ。積み重ねてきた経験と、新しいバンドになったゆえの気合がビシビシと感じられる。アルバムタイトル『YES』に象徴されているのか、収録曲からは前向きさや明るさといったポジティブな印象のみが伝わってくる。かき鳴らされるギターにキラキラしたアレンジメント、そしてバシッと決まっているリリック&ボーカルなど、それぞれのエレメントは充実していて、ハイエナジーかつ高カロリー。ライブハウスに直行したくなる作品だ。

[J-POP ALBUM]UK PROJECT/RX-RECORDS 7月19日(水)発売 2500円(税別)

これだけ聞いておけ!『LAST SUPPER EP』LILI LIMIT

2017.07.12 Vol.694

 昨年のメジャーデビューから、作品のリリースやライブで新たな支持層を獲得し続けて、成長を続けているバンド、LILI LIMIT(リリリミット)の最新音源が届いた。芸術性と大衆性がバランスよく同居するサウンドが特長かつ魅力の彼ら。この作品でテーマにしたのは「最後の晩餐」だ。キャッチーなサビは一度聴いたら脳内でループする。アップテンポでダンサブルなメロディーとサウンドには、日常の中にある別れが綴られている。カップリングには『LIKE A HEPBURN』の他、2曲を収録している。今見ておきたいバンドのひとつ。秋からはツアーがスタートする。

[J-POP EP]キューンミュージック 発売中 1300円(税込)

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