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東京に映画の祭りが大集結!東京国際映画祭、東京フィルメックス、SSFF & ASIA、HIBIYA CINEMA FESTIVAL<2021「秋の映画祭」特集>

2021.10.20 Vol.746

第34回東京国際映画祭

 昨年に続きまだコロナ禍の影響が続くなか、TIFFでは「映画館で映画を観る喜び」を伝えるべく、検温をはじめとする感染対策を徹底したうえで映画館でのフィジカルな上映を基本に映画祭を開催。

 また今年はSDGsの活動にも、より積極的に取り組み、環境への配慮の他にも、世界の映画業界の男女平等を推進する「Collectif 50/50」という国際活動にアジアの映画祭として初の署名。2021年9月1日時点で、スタッフ80人中女性が約6割を占めている。

 従来のような海外映画人の来日イベントは今年も難しいが、オープニング作品のクリント・イーストウッド監督最新作『クライ・マッチョ』をはじめ、厳選された映画たちが世界各国から集結。

 注目のコンペティションには113の国と地域から寄せられた1533本から15作品が選出。日本映画からは池松壮亮、伊藤沙莉共演、松居大悟監督のラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』が出品される。

 日本公開前の最新作をプレミア上映する〈ガラ・セレクション〉ではウェス・アンダーソン監督の最新作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』やベネディクト・カンバーバッチとジェーン・カンピオン監督がタッグを組んだ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』など最新の話題作が勢ぞろいする。

写真左:第34回東京国際映画祭フェスティバルアンバサダーは女優・橋本愛
写真右:コンペティション部門国際審査委員長はフランスを代表する女優イザベル・ユペール © Peter Lindbergh

 

今年の監督特集は“鬼才・𠮷田恵輔”

写真:〈監督特集 人間の心理をえぐる鬼才 𠮷田恵輔〉では松山ケンイチ主演作『BLUE/ブルー』などを上映©2021『BLUE/ブルー』製作委員会

 TIFFならではの部門も見逃せない。この1年の日本映画を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映する〈Nippon Cinema Now〉では、最新作『空白』も話題の𠮷田恵輔監督を特集するほか、吉本ばななの名作を映画化したエドモンド・ヨウ監督作『ムーンライト・シャドウ』などを上映。他にも世界初上映10作品が集った〈アジアの未来〉、湯浅政明監督の最新作『犬王』の上映や、本年3月に逝去されたアニメーター大塚康生氏のレトロスペクティブ上映などを行う〈ジャパニーズ・アニメーション〉などもTIFFらしいセレクションを楽しめる。また、TV放映やインターネット配信等を目的に製作されたシリーズものの秀作を日本国内での公開に先駆けてスクリーンで上映する〈TIFF シリーズ〉では、松田聖子監督作品『あの風が吹いた日』などを上映。

 他にも、カンヌ映画祭カメラ・ドール受賞作『ムリナ』をはじめ世界の国際映画祭で注目された話題作や日本での公開がまだ決まっていない最新の作品などを上映する〈ワールド・フォーカス〉、森田芳光監督作『家族ゲーム』4K修復版を上映する〈日本映画クラシックス〉など、毎年人気の部門も見逃せない。

TIFF2021のビジュアルはコシノジュンコが監修

写真:撮影・伊藤彰紀(aosora)

 東京国際映画祭は、今年から、メイン会場を昨年までの六本木から、日比谷・有楽町・銀座エリアに移転。プログラマーの交代による部門改編も行い、より進化を目指す。その中で掲げられたのが3つのテーマ。「コロナを超えたその先の映画の在り方を考えていく」「国際映画祭として“国際”色を高めていく」「男女平等、環境保全などSDGsへ積極的に取り組んでいく」。これを踏まえ、今年は大きなテーマの1つとして「越境」をコンセプトに、さまざまなボーダーを越える映画祭を目指す。

 そんなコンセプトを表現する今年のメインビジュアルは、世界的デザイナー、コシノジュンコが監修。本ビジュアルについてコシノは「かっこい女性が、コロナも吹っ切れて、前に向かう、風を切って向かうというイメージ」とコメントをよせている。

『第34回東京国際映画祭』 【開催期間】10月30日(土)~11月8日(月)【会場】日比谷・有楽町・銀座地区【URL】https://2021.tiff-jp.net/ja/ ©2021 TIFF

ヒットするには理由がある!! 大ヒットシリーズ待望の最新作が続々レンタルスタート『るろうに剣心』『クワイエット・プレイス』

2021.10.19 Vol.746

話題の映画や気になる海外ドラマ、チェックしておきたかったあの音楽に、話題のコミックス——。TSUTAYAのレンタルなら気軽にたっぷり楽しめます。さて今月のおすすめは……?

清水宏が実行委員長を務める「ひとり舞台フェスティバル」が11月に開催

2021.10.19 Vol.746

「日本スタンダップコメディ協会」の会長を務め、スタンダップコメディアンはもとより、俳優としても活躍する清水宏が実行委員長を務める「ひとり舞台フェスティバル」が11月に下北沢の小劇場 楽園で開催される。

 文字通り「一人で舞台に立てば何をしても自由」というこの企画。出演者はゾンビをテーマにしたパフォーマンスイベント「ゾンビフェス」、グレート一人芝居「パンクスタイル」を主催するなど一人芝居の第一人者・入江雅人、ファンタジー漫談を専門とする街裏ぴんく、「マイムスニット水中三姉妹」でパントマイムの舞台公演や大道芸での活躍も知られる加納真実、気軽に見ることができて、楽しい舞台を作り続けている演劇ユニット*pnish*のメンバーである俳優・土屋佑壱、小劇場界でコアな人気を誇る劇団「動物電気」の看板俳優・小林けんいち、日本スタンダップコメディ協会にも所属し、新作落語・応用落語などさまざまな噺の可能性を広げる落語家・林家彦いち、劇団宝船に所属し一人芝居「高木珠里の演劇百人組手」など劇団外の活動も盛んな女優・高木珠里、コロブチカを立ち上げ47都道府県を一人芝居で回る野望を抱えたコロ。、毛皮族やパショナリーアパショナーリアで活躍する女優・町田マリー、元が〜まるちょばのメンバーで世界を渡り歩いたパフォーマー・ケッチなど、ジャンルにとらわれないメンバーが集結。このほかにも今回は出演者オーディションを行い、新たな才能を発掘した。それぞれが20〜30分間、舞台を独り占めし自由に演じていく。

 コロナ禍で集団で創作することが難しくなったこのご時世で、密にならずに舞台に立てる、この“ひとり舞台”は今後のショービジネス界の新たな可能性を模索するものにもなりそう——なんて小難しいことは抜きにして、間違いなくただただ楽しく、ただただ「ほほー」と感心させられ、ひょっとしたらただただ“うるっ”とさせられることもあるかも? とにかくこれだけのメンバーが集まることはそうそうない。そういう意味でも必見のイベントとなる。

最新作140点収録の決定版!バンクシー作品集『BANKSY』の見どころは?

2021.10.18 Vol.746

 世界中の公共物にゲリラ的にアート作品を発表する覆面アーティスト、バンクシー。

 140点以上の作品を収録し、世界9カ国で出版される最新作品集『BANKSY』(新星出版社)について、編集部の新井大介さんは「バンクシーは社会風刺的な作風で知られる正体不明のストリート・アーティストです。一般的に認知されたのは、2013年にパレスチナ自治区の壁に描かれた『Flower Thrower(花束を投げる男)』あたりからでしょうか。さらに2018年に英サザビーズで落札直後に細断された『Love is in the Bin(愛はゴミ箱の中に)』が話題を呼び、日本でも相次いで展覧会が開催されるなど、急速に知名度が高まっています」と語る。

 出版のきっかけは?

「当社では学校法人や企業、公共機関などに販路を広げる目的で、書店外商部向けの翻訳出版を行っています。会社として画集を出版するのは初めてなのですが、世界的に著名なアーティストで、今後の展覧会情報などもあったバンクシーに挑戦しようという声が多く、今回の刊行に至りました」

 刊行してみて、書店からの反響は?

「美術館や美術大学の近隣、人流の多い大型書店での評価が高く、特設コーナーを設けて大きく展開していただきました。書店外商部でも多く採用されています」

 書籍の見どころは?

「バンクシーの作品集が日本で出版されるのは10年ぶりで、その間に発表された作品まで網羅しています。描き加えや消されるなど、以前の作品から変化しているものもあるのでぜひ見比べてほしいですね。大判で高級感のある体裁は、手元に置いて長く楽しんでいただけると思います」

 作品の楽しみ方は?

「反体制的などと言われますが、単純に面白い作品で、こんな作品が街中にあるんだということを楽しんでもらいたいですね。英国を拠点に活動していて、作品にもイギリスらしいブラックユーモアが感じられます。なぜこの場所でこの作品を描いたのかを含め謎に包まれていますが、ひょっとするとバンクシーは、そんな私たちを見てほくそ笑んでいるのかもしれません」

落合モトキら豪華キャストが約1年ぶりの有観客公演!コントと音楽 vol.3『くたばるものかよ』スタート

2021.10.17 Vol.Web Original

 映画監督の飯塚健が脚本・演出・選曲を務めるエンターテインメントショー、コントと音楽 vol.3『くたばるものかよ』が丸の内のコットンクラブでスタートした。vol.2.5「番外配信編」を経て約1年ぶりの有観客公演。キャストは新メンバーに落合モトキ、川久保拓司、傳谷英里香、片岡礼子を迎え、vol.2「他人関係」より足立梨花、関めぐみ、山中聡が続投する。開演前日には関係者向けのゲネプロが行われ、生まれ変わった「コントと音楽」が幕を開けた。

秋の自宅鑑賞は、心にしみる作品? 心を刺激する作品?【オススメDVD & Blu-ray】

2021.10.17 Vol.746

『すばらしき世界』

『ディア・ドクター』『永い言い訳』の西川美和監督が、直木賞作家・佐木隆三のノンフィクション小説「身分帳」を原案に、役所広司を主演に迎え、実在した男をモデルに「社会」と「人間」の今を描いた感動作。キャストには主人公・三上役の役所広司をはじめ、仲野太賀、長澤まさみ、橋爪功、梶芽衣子、六角精児、北村有起哉、白竜、キムラ緑子、安田成美ら実力派の豪華俳優陣が集う。

 下町の片隅で暮らす短気ですぐカッとなる三上は、強面の見た目に反して、優しくて真っ直ぐな男。 しかし彼は、人生の大半を刑務所で暮らした元殺人犯だった。

唯一無二の“才能”に迫る!日本を代表するクリエイターたちの大規模展 「庵野秀明展」

2021.10.16 Vol.746

“庵野秀明をつくったもの、庵野秀明がつくったもの、そして、これからつくるもの”に迫る世界初の展覧会! アニメーター時代に参加した過去作品や、監督、プロデューサーとして活躍する最新の仕事までを網羅し、その創作活動の秘密に迫る。

 会場では「過去」「現在」「未来」の構成で、手掛けた作品や貴重な資料などを展示。「過去」では、庵野秀明の原点と彼がリスペクトする『ウルトラマン』や『仮面ライダー』、など、幼少期から敬愛する漫画、アニメ、特撮作品にまつわる貴重な資料を一挙展示。さらに、縦3メートル×横15メートルの巨大 LEDスクリーンに、庵野が敬愛する映像作品を映し出す。

「現在」では、アマチュア時代から現在に至るまでの軌跡をたどる。無名だったアマチュア時代から、一世を風靡した『新世紀エヴァンゲリオン』、そして記録的ヒットを果たした『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に至るまでを紹介。数十年に及ぶ創作活動を門外不出の関連資料でたどり、映像制作にかける情熱と試行錯誤の過程をひも解いていく。

 そして「未来」では、「僕らがいなくなってもアニメや特撮が残るようにしたい」という思いで庵野秀明が立ち上げたATAC(特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構)をはじめ、未来へ向けた継承のためのプロジェクトを紹介。そして、『シン・ゴジラ』、『シン・ウルトラマン』、『シン・仮面ライダー』の大型立像など、最新の仕事も紹介する。

ごろごろ転がして遊ぼう!「たべごろ!スーパーモンキーボール 1&2リメイク」

2021.10.16 Vol.746

 おサルが入ったボールを転がして遊ぶ人気ゲーム「スーパーモンキーボール」が20周年を迎えたことを記念し、シリーズ最新作『たべごろ!スーパーモンキーボール 1&2リメイク』が発売された。シリーズ屈指の人気を誇る『スーパーモンキーボール』『スーパーモンキーボール2』『スーパーモンキーボール デラックス』の3タイトルをまとめフルリメイクしている。 メインゲームだけで過去最多となる300以上のステージを収録。ストーリーモード100ステージ、チャレンジモードは248ステージというボリュームだ。さらにはダークバナナモードや逆走モードなど新しいモードも追加されている。

 さらに最大4人で遊べるパーティーゲームもレースやテニス、フットサルなど12種類収録した。

 また、キャラクターカスタマイズ機能も初登場。おサルに自分だけのコーディネートを施せる。

 また、メインゲームをプレイ中に好きなタイミングで写真が撮れるフォト機能も。画角を自由に設定したり、おサルの表情変更、エフェクトの変更もできる。 気軽に集まって遊べない状況。ネット上でシェアしてみんなで楽しもう。

【明日は何を観る?】『劇場版 ルパンの娘』

2021.10.15 Vol.746

『劇場版 ルパンの娘』

 代々泥棒一家“Lの一族”の娘として生まれた三雲華は、家業を継ぐことを拒み普通の人生を求め、運命的に出会った代々警察一家の息子・桜庭和馬と許されざる恋に落ちた。いくつもの障害を乗り越えて結ばれ、最愛の娘・杏も授かり幸せな毎日を送っていたが、華の父・尊が泥棒引退を宣言し…。

伝説的SFスペクタクルが未知の映像体験として生まれ変わる!『DUNE/デューン 砂の惑星』

2021.10.15 Vol.746

 世界観が変わる映像体験! 1984年にデビッド・リンチ監督によって映画化され、2000年にはドラマ化もされたフランク・ハーバートによる傑作SF小説が、誰も見たことが無いスペクタクル・アドベンチャーとしてよみがえる。

 希少な物質を産出する危険な砂漠の惑星デューンをめぐって繰り広げられる壮大物語を未知の映像体験として生み出したのは、巨匠リドリー・スコットが生んだSF映画の金字塔の続編『ブレードランナー2049』や、異星人とのコンタクトを描いた『メッセージ』など、未知の世界を圧倒的な映像で描き出すカナダの鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴ。アトレイデス家の後継者であり“未来が見える”能力を持つ主人公ポール役には『君の名前で僕を呼んで』でブレイクして以来『ビューティフル・ボーイ』、Netflixオリジナル映画『キング』など話題作が途切れないティモシー・シャラメ。巨大な陰謀により殺された父の復讐のため、そして全宇宙の平和のために立ち上がり、成長していく主人公を演じる。ポールの夢に繰り返し現れる、自由の民フレメン(デューンの先住民族)の少女チャニ役にはアーティストとしても人気のゼンデイヤ。ポールの父、レト・アトレイデス公爵役にオスカー・アイザック、ポールの母レディ・ジェシカ役にレベッカ・ファーガソン。他、ジェイソン・モモア、ジョシュ・ブローリン、ハビエル・バルデムら超豪華俳優が勢ぞろいしている。

秋だから、ちょっとメロウに、ロマンティックに【オススメMUSIC】

2021.10.14 Vol.746

「縦横無尽」宮本浩次

 宮本浩次は圧倒的な存在感と沁みてくる歌詞と楽曲で、長きにわたって、聞く人の心を揺さぶり続けている。バンド、そして近年はソロと形は変われど、彼が発する音楽のパワーや影響力は揺るぎない。最新アルバムとなる本作は「宮本のすべてが注ぎ込まれている」。先行配信された「この道の先で」を始め、「passion」「sha・la・la・la」「shining」、「春なのに」のカバー、Mr.Childrenの櫻井和寿と組んだ「東京協奏曲」など全13曲を収録。

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