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【鈴木寛の「2020年への篤行録」】第36回 オリンピック・パラリンピックの“融合”

2016.09.12Vol.674COLUMN
リオデジャネイロ・オリンピックが閉幕しました。日本選手団が獲得したメダルは41個。「史上最多」だった前回ロンドンの38個を上回って記録を更新する活躍ぶりに、連日連夜、皆さんも胸を躍らせたことでしょう。  特に、陸上男子の400メートルリレーで初の銀メダルを獲得し、体操男子団体で3大会ぶりに金メダルに輝いたことは、チームプレーをお家芸とする日本らしさを象徴するようでした。閉会式でのリオから東京へのハンドオーバーセレモニーの演出も見事で世界中へのアピールも成功したと言えます。  さて、いよいよ4年後は私たち東京の出番です。  国立競技場の計画見直しやエンブレムの問題などを乗り越え、大会準備を強力に推し進めていくのは当然の責務ですが、オリンピックのホスト国として、自国民、世界中の人々にも、大会中の感動や喜び、スポーツと平和の素晴らしさを伝えるのが使命となります。ただ、目先のことにとらわれるだけではもったいない。大会が終わってからもワールドワイドにどのようなレガシーを残すことができるかも考えながら、残る準備を練りに練っていかねばなりません。  ちょうど、このコラムが掲載される頃、リオではパラリンピックが開幕します。  国会議員時代から提唱してまいりましたが、将来的には、オリンピックとパラリンピックとの区分を見直し、両者の開催順番を変更してパラリンピックの注目度をさらに高める。あるいは、両者の「融合」も段階的に図っていくような大胆な改革があっていいと考えます。  歴史的には、障害者福祉から出発したパラリンピックですが、競技性に年々磨きがかかっています。競技・種目によってはオリンピックに匹敵する記録をマークするようにもなっています。昨年10月、IPC陸上世界選手権の男子走幅跳びでマルクス・レーム選手(ドイツ)は、8m40cmをマークして優勝。これはロンドンの金メダリストの記録(8m31cm)を上回り、世界に衝撃を与えました。レーム選手は、右足の義足が跳躍力を与えているという見方もあるのでしょうが、為末大さんもあるシンポジウムで「もしパラリンピックの選手がオリンピックの選手に勝ったら、何か世の中の当たり前に思っている意識が変わって、人間はもうひとつ先のステージに行くのではないか」と指摘されています。  パラリンピアンもトップアスリートであることを認めて、健常者と障害者との区分を取り払うことの意義や、日本が世界に一石を投じるべく何ができるのか、もっと社会的に議論しても良いのではないでしょうか。(東大・慶応大教授)

『奇蹟がくれた数式』試写会に15組30名 

2016.09.12Vol.674映画
 身分も国籍も違う2人の天才数学者の出会いが生んだ、奇跡の実話! トロント国際映画祭でプレミア上映された後、アメリカ、イギリス両国で記録的なスマッシュヒットを果たしている注目作。  1914年。イギリス。名門ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジのG・H・ハーディ教授は、当時イギリスの植民地だったインドから届いた1通の手紙に夢中になる。そこには著名な数学者である彼も驚く発見が記されていたのだ。教授は差出人のラマヌジャンを大学に招へいするが、独学で数学を学んだ彼は学歴もなく身分も低いことから、他の教授たちに拒絶されてしまう。ハーディも公式を証明することしか頭になく、孤独にさいなまれたラマヌジャンは病に倒れてしまう。ハーディは初めてラマヌジャンへの友情と敬意に気付き…。  ハーディ役にはオスカー俳優ジェレミー・アイアンズ。現在ではアインシュタインと並ぶ天才と称えられる夭折の数学者ラマヌジャンには『スラムドッグ $ ミリオネア』のデヴ・パテル。  10月22日より角川シネマ有楽町他にて公開。

『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』試写会に15組30名 

2016.09.12Vol.674映画
『英国王のスピーチ』『キングスマン』のコリン・ファースと、『シャーロック・ホームズ』シリーズのジュード・ロウという英国の2大俳優が競演! 「武器よさらば」「老人と海」のノーベル賞作家アーネスト・ヘミングウェイや、「グレート・ギャツビー」のスコット・F・フィッツジェラルドなど、アメリカ文学史に残る名作を著した作家たちを見出した、実在の名編集者マックスウェル・パーキンズ。そのパーキンズが最も感銘を受け才能を信じた、夭折の天才小説家トマス・ウルフとの友情を描いた、感動の実話。  ある日、編集者パーキンズのもとに無名の作家トマス・ウルフの原稿が持ち込まれる。すぐにその才能を見抜いたパーキンズはウルフを支え、処女作『天使よ故郷を見よ』をベストセラーに導く。さらなる大作に取り掛かった2人は執筆に没頭。やがて2作目も大ヒットするが、一方でウルフはパーキンズ無しでは作品が書けないという悪評が広まり…。  10月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテにて先行公開。10月14日より全国順次公開。

『永い言い訳』試写会に15組30名 

2016.09.12Vol.674映画
『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎え、直木賞候補となった自らの小説を映画化。  妻を亡くした男と、母を亡くした子供たち。その不思議な出会いから“あたらしい家族”の物語が動きはじめる…。妻を亡くしながらも悲しみを実感できない主人公・幸夫役に本木雅弘。自意識とコンプレックスに溺れるタレント小説家という役どころを、人間味たっぷりの演技で体現した。トラック運転手の陽一役にはミュージシャンの竹原ピストル。他、深津絵里、池松壮亮、黒木華、山田真歩らが出演。  人気作家の津村啓こと衣笠幸夫は、妻が親友とともに旅先での不慮の事故で亡くなったという知らせを受ける。しかしちょうどそのときも不倫相手と密会していた幸夫は世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。遺族への説明会で、妻の親友の夫・陽一とその子供たちに出会った幸夫は、ふとした思いつきで幼い子供たちの世話を手伝うことに。子供たちと過ごすうち、誰かのために生きる幸せを知った幸夫の日々が輝きだすが…。  10月14日(金)より全国ロードショー。

新たな傑作がここに誕生!『ナイスガイ in ニューヨーク』

2016.09.11Vol.674演劇・ミュージカル
 プレイボーイの兄とマジメな弟が巻き起こす大騒動を描く、ニール・サイモン原作の『ナイスガイ in ニューヨーク』が上演される。洗練された軽妙なユーモアと、次々に繰り広げられる想定外の展開、そしてクライマックスには感動の名場面も!ブロードウェイが誇るコメディー王と日本コメディー界の鬼才による、新たな傑作がここに誕生。舞台はニューヨーク。ハンサムでプレイボーイ、女性の訪問が絶えない兄の部屋にある日やってきたのは、生真面目な弟。父親の支配から逃げて家出をしてきたのだ。内気な弟に女性と付き合う楽しさを教えようと一大計画を立てた兄は、彼を立派な紳士に仕立て上げる。自分の部屋に弟を住まわせ、女性たちを次々と送り込むが、ある日、1本の電話の手違いにより2人の母親がやってきてしまう!  突然の来訪、しかも泣きじゃくる母をようやく家に帰したところで、今度は頑固一徹の父親まで登場。混乱した状況に慌てふためく兄弟をよそに、事態は予想もつかない方向に転がっていき…。20世紀を代表する偉大なシンガー、フランク・シナトラ主演の映画版の名曲を井上芳雄が歌い上げる。チケットはローソンチケットで! プレイガイド最速抽選先行は、9月14日(水)12時〜19日(月・祝)23時59分まで。先着先行は22日(木・祝)12時〜開始。一般発売は10月1日(土)10時から。

下町から笑いと感動をお届け! 『第9回 したまちコメディ映画祭in台東』

内なる自分に気付くとき…。『リリーのすべて』

話題作『キング・オブ・エジプト』主演 ブレントン・スウェイツ

2016.09.11Vol.674映画
 神秘の古代エジプトを、映画館でアトラクションのように体感できるアドベンチャームービーが公開! 奪われた恋人を取り戻すため難関に立ち向かう主人公ベックを演じるのは、オーストラリア出身のイケメン俳優ブレントン・スウェイツ。『マレフィセント』の王子役でブレイクし、来年は『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ最新作が控える、今一番注目したいハリウッド俳優を直撃!

KEYWORDでみるニュース

12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

いきなり背水の陣もタイに2−0勝利 サッカーW杯アジア最終予選初戦敗退国はW杯に出られない? そんなジンクス吹っ飛ばせ!

2016.09.11Vol.674スポーツ
 サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会出場へ向け、最後の戦いとなるアジア最終予選が始まった。  6大会連続出場を目指す日本はB組でオーストラリア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、イラク、タイと戦う。グループ2位までが無条件で本大会への出場権を獲得。各グループの3位はホーム&アウェーの2試合を行い、その勝者は北中米カリブ海の最終予選で4位なった国との大陸間プレーオフに回る。  日本は9月1日、初戦でUAEと戦い1−2で敗れた。1998年フランスW杯以降、アジア最終予選の初戦に負けたチームが本大会に出た例はない。  中4日空けて、6日にはアウェーでタイと対戦。ハリルホジッチ監督はUAE戦からFW岡崎とMF清武、大島に代わり、FW浅野とMF原口、山口蛍を先発で起用した。日本は前半18分右サイドから酒井宏の鋭いクロスを原口がヘッドで合わせて先制点。その後も地力で勝るタイを相手に再三チャンスを作るものの、決定力に欠き、1−0のまま前半終了。  後半には9分にペナルティーエリア内での相手DFのハンドが認められないなど、不可解ジャッジが続いた初戦を思い出させるシーンもあり、何とも嫌なムードが漂ったが、30分に長谷部の浮き球のスルーパスに走り込んだ浅野がDFを振り切りシュートを決め2−0と突き放し勝利を収めた。  長谷部とともにWボランチを務めた山口蛍も安定した守備を見せ相手の攻撃の芽をしっかりつぶす。ハリルホジッチ監督の選手起用がズバリとはまった。  勝利が至上命題だった試合できっちり勝って勝ち点3を獲得したが、シュート数で23本対3本と上回り、後半、足が止まったタイを相手にもっと点が取れたのでは?という内容でやや不安を残した。  日本の次戦は10月6日、埼玉スタジアムでのイラク戦。そして11日にメルボルンで豪州と対戦する。

いろんな意味で話題が豊富すぎる『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』ザ・ビートルズ

2016.09.11Vol.674CD/MUSIC
 ザ・ビートルズがライヴ・バンドとして最も輝いていた1964年と1965年にロサンジェルスのハリウッド・ボウルで行い、いずれもソールド・アウトになった3回の公演の歓びに満ちたエネルギーをとらえたニュー・アルバム。  1977年に発売となった13曲入りのアナログ盤(邦題:ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!)はすでに廃盤となっているが、今作はそのアルバムの単なるリイシューではなく、コンサートのオリジナル3トラックのテープを直接のソースにして作られた全く新しいアルバム。  高名なジャーナリスト、デヴィッド・フリッケのエッセイを収めた24ページのブックレット付。アルバム・ジャケットには1964年8月22日に、当時全米ツアーのマネジャーを務めていたボブ・ボニスが撮影したカナダでの初公演のために、シアトルのタコマ空港からブリティッシュコロンビア州のヴァンクーヴァーに向かうチャーター機に搭乗するジョン、ポール、ジョージ、リンゴの姿を収めた写真を使用している。 [ROCK ALBUM]Universal Music 発売中 2600円(税別)

新しい“ジブン発見”コラム My Discovery Vol 07 島田晴香(しまだ はるか)

2016.09.11Vol.674COLUMN
AKB48マラソン部でフルマラソン完走も果たしたスポーツ派。 「履く靴によって、次の日の疲れ具合が全然違ったりするので、ランニングはもちろんウォーキングでも靴には気を配ります。大会前の練習で何十キロと走っていたので、靴の軽さやフィット感が、いかに重要か身を持って知りました」  日々のランニング以外でもスニーカーを愛用。自宅には30足近いコレクションが。 「オシャレ用とか、雨の日用、曇りの日用もあります(笑)。子供のころからスニーカー派でしたね。昔から母には靴はきちんとしたものを履きなさい、と言われていました。“靴は幸せを運んでくれるから”と。確かに、お気に入りのスニーカーを履いて出かけると不思議といいことがあったりするんですよね」  靴はいつでも彼女の味方。 「マラソン部のキャプテンを務めたときは、みんなが楽しく走れる雰囲気を心がけたり、自分なりにみんなを引っ張っていくことができました。フルを完走したときは、自分がゴールしたことより仲間全員が完走できたことがうれしくて(笑)。走ることを通して、リーダーの大変さややりがい、仲間の大切さ、いろいろなことを発見しました。先輩たちが卒業していく中、これからは私もチームを引っ張る1人として、AKB48を進化させていきたいです」

THL編集部オススメMOVIE『超高速!参勤交代 リターンズ 』

2016.09.11Vol.674映画
 困難な状況で見事、江戸への参勤を成し遂げた湯長谷藩。今度は故郷をめざしゆっくり江戸を出発するが道中、湯長谷で一揆が起きたとの知らせが。超高速で帰還するも、なんと城は乗っ取られた後だった…。 監督:本木克英 出演:佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志他/1時間59分/松竹配給/丸の内ピカデリー他にて公開中  http://www.cho-sankin.jp/
今週のひとこと One-Word-Header 一覧へ
日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。

THL編集部オススメMOVIE『超高速!参勤交代 リターンズ 』

2016.09.11Vol.674映画
 困難な状況で見事、江戸への参勤を成し遂げた湯長谷藩。今度は故郷をめざしゆっくり江戸を出発するが道中、湯長谷で一揆が起きたとの知らせが。超高速で帰還するも、なんと城は乗っ取られた後だった…。 監督:本木克英 出演:佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志他/1時間59分/松竹配給/丸の内ピカデリー他にて公開中  http://www.cho-sankin.jp/

THL編集部オススメMOVIE『だれかの木琴』

2016.09.11Vol.674映画
 優しい夫とかわいい娘とともに念願の一軒家に越してきた主婦・小夜子。ある日、家の近くで見つけた美容院を訪れた小夜子は若い美容師・海斗に髪を切ってもらう。海斗からの営業メールをきっかけに小夜子は海斗に執着していく…。 監督:東陽一 出演:常盤貴子、池松壮亮 他/1時間52分/キノフィルムズ配給/有楽町スバル座他にて公開中  http://www.darekanomokkin.com

キャプテンと呼ばれています 佐野健二さん(ミュージシャン)

2016.09.10Vol.674ニュース
 EXILEを初めとしたアーティストのプロデュース・編曲・セッションを行っている佐野さん。周囲からは「キャプテン」と呼ばれています。 「12〜13年前から。リーダーはHIROじゃないですか。音楽的な、バンドなんかのトップが僕だったので、キャプテンと呼ばれるようになりました」  ハワイを代表するバンド、カラパナのメンバーでもあります。 「解散したカラパナのマッキーというメンバーが僕のバンドに入ったんです。そして82〜83年にかけて再結成するからということで僕が入った。光栄でした。好きだったし。だけど、どうせ喧嘩してすぐ終わるんだろうって。1回解散してるんだもんって。ちゃんとアルバム作ってちゃんとツアーもやろうというから、じゃあやろうと行ったら、もう33年」  EXILEのサウンドの面白さは? 「まずATSUSHIは素晴らしいボーカリストなので、それにひかれて心打たれてどっぷりはまる気にもなったし、HIROのエンターテインメントに向ける気持ちがすごいなと思って、じゃあバンドをくっつけたり、ステージ上でのフォローとか、ボーカリストたちのマインドとかのヘルプができればなと思って、おっさん頑張っております(笑)」  そんな佐野さんの元気の秘訣は? 「ポジティブ。仕事も私生活も。妥協なしの、なにもかも思い切り頑張る、という感じですか。思い切り食べて、たまに飲んで、エンジョイしながら(笑)」 ラジオで日本を元気にする番組『JAPAN MOVE UP』 毎週土曜日21時30分〜 TOKYO FMで放送中! ポッドキャストも配信中!! 未公開音声もノーカットでお届けします!!  http://www.jfn.co.jp/moveup/

ゆるスポーツってなに? 澤田智洋さん(世界ゆるスポーツ協会代表)

この男、前代未聞のトンデモ作家か。はたまた推理冴え渡る名刑事か!?

2016.09.10Vol.674【TOKYO HEADLINEの本棚】
 主人公の毒島真理は、売り出し中のミステリー作家。新人賞を獲りデビューした後も、執筆活動が順調の売れっ子作家だ。しかし、それ以前は、検挙率1番の敏腕刑事で、退官後すぐに刑事技能指導者として再雇用されたという経歴を持つ。捜査一課に配属されて半年になる高千穂明日香は、フリーの編集で文学賞の下読みを担当する百目鬼が殺害された事件の犯人像についての参考意見を聞くために、毒島の元へ行かされた。童顔で温和な笑顔を見せ、飄々と話をする毒島は、先輩刑事に聞いていたほど変わり者ではないと感じたのだが、話をするうちに、とんでもなく皮肉屋で性格のねじ曲がった男だということが判明。 しかし、話を聞いただけで、犯人の目星をつけ、事件を鮮やかに解決に導く手腕はさすがの一言だ。その後も、作家の尊厳などどうでもいいという高飛車な編集者、若手作家に厳しい大御所作家、自称辛口書評家、人気作家につきまとうストーカーなど、出版業界周りの事件になると毒島の出番となる。そんな時、毒島の小説がドラマ化されることになるが、ここでも視聴率主義でタレント優先のプロデューサーの横暴が。原作の骨格がなくなるほど、手を加えられた脚本をめぐり、ついにプロデューサーが殺害されるという事態に。監督、脚本家、そして毒島自身が犯人として浮上。アリバイなしの動機ありというピンチに、毒島は一体どんな結論を導き出すのか?! それにしても、ここに出てくる出版業界周りでうごめく人間の変人さ加減といったら、毒島以上ともいえる。これが本当の出版業界かと思えば、さにあらず。著者紹介のところにこんな一文が。「この物語は完全なるフィクションです。現実はもっと滑稽で悲惨です」。魑魅魍魎、いろいろな化け物がうごめく業界だが、一番の化け物は毒島本人だ。それはイコール筆者なのか?! 同書は、極上ミステリーとそんな業界の裏側も楽しめる。

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