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新しいサウンドで加速する!「女の46分」チャラン・ポ・ランタン

2016.01.12Vol.658CD/MUSIC
 昨夏のフジロックでは、目撃した人すべてを愉快な気分にさせるライブで魅了した姉妹ユニットのチャラン・ポ・ランタン。最新作となる本作には、タイトルから暗示されるように、女たちのさまざまな物語が押し込められている。アコーディオンやヴァイオリンやら、いろんな楽器が所せましと並ぶ彼女らのライブのステージ上を音にしたよう。シングル『メビウスの行き止まり』を含め全13曲を収録。遊び心も満載で、例えば『テイラーになれないよ』は冒頭から、このテイラーは、あのテイラー・スイフトだろうとさらりと思わせてくれる。 [J-POP ALBUM]エイベックストラックス 発売中 Blu-ray+CD4860円 DVD+CD3780円、CDのみ2916円(すべて税別)

修斗 4・23舞浜で菅原vs扇久保、前田vsランボー

2016.01.12Vol.658未分類
 プロフェッショナル修斗公式戦(11日、東京・後楽園ホール)で、今年上半期のビッグマッチとなる舞浜アンフィシアター大会(4月23日)の開催が発表された。  昨年9月に「VTJ 7th」を開催した同会場だが、今回はケージで修斗公式戦を行う。  この日は王者・菅原雅顕に扇久保博正が挑戦する世界バンタム級タイトルマッチと、元フェザー級キング・オブ・パンクラシストで元DEEPバンタム級王者の前田吉朗vsランボー宏輔というバンタム級の2試合が発表された。    フェザー級との修斗2階級制覇を狙う扇久保が「2R以内に仕留めます」と宣言すれば、菅原は「2R以内にやられないように。扇久保選手のほうが格上。自分はそういう相手とのほうがいい試合をすることが多い」と切り返した。

1・11修斗 斎藤裕が世界ライト級王座獲得

2016.01.12Vol.658未分類
 プロフェッショナル修斗の2016年最初の公式戦が11日、東京・後楽園ホールで開催され、メーンで行われた世界ライト級チャンピオン決定戦で、同級環太平洋王者の斎藤裕(世界1位)が中村ジュニア(世界3位)を5R3-0の判定で破り、第10代王者となった。  斎藤は1R序盤にハイキックでダウンした中村に襲いかかり、パウンドからバックに回ってのスリーパーで、あわやの場面を演出する。なんとかしのいで組み付いたままスタンドに戻した中村だったが、その後も斎藤はテンカオ、左ロー、ミドルと追撃。立て直してプレッシャーをかけていく中村だが、斎藤の左ジャブが効果的でなかなか距離を詰めることができない。  2R以降、中村は斎藤のパンチに合わせてタックルを敢行。何度かテイクダウンに持ち込むが、斎藤の堅いディフェンスの前に効果的な攻撃を繰り出せない。斎藤はしのいで立ち上がっては打撃で反撃。判定の難しいラウンドがあったものの、アクションの割にポイントを稼げない中村に対し、斎藤は後半のラウンドでテイクダウンを奪う動きも見せ、着実にポイントを稼いだ。  前王者・日沖発が2011年に返上して以降、長く空位の状態が続いた同王座。過去にはアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ、リオン武などそうそうたる名前が並ぶ。  斎藤は試合後「修斗の歴代チャンピオンは素晴らしい人たちが並んでいる。自分もみんなに認められるように、これからもっと厳しい相手と激しい試合をして頑張っていきます」と話した。

名作の裏に隠され続けた“白い怪物”との死闘の真実『白鯨との闘い』

2016.01.12Vol.658映画
 これが、誰も知らなかった「白鯨」誕生秘話! 伝説の白い巨大なクジラとの死闘を描いたメルヴィルの名著『白鯨』。実はその原点となったのは、ある捕鯨船が陸地から隔絶された太平洋沖で、30メートルを超える白いクジラに襲われたという実際の海難事故だった。その衝撃の実話を綴り、数々のノンフィクション賞を受賞した作品を『アポロ13』『ビューティフル・マインド』のアカデミー賞監督ロン・ハワードが映画化。小説『白鯨』では書かれることの無かった真実が、いまここに明かされる!  巨大なクジラと人間との死闘に秘められたドラマを映画化。誰も助けてはくれない大海原。そして乗組員を恐怖のどん底に突き落とす、体長30メートルもの巨大な白いクジラ。海の男たちに降りかかる困難を、圧巻の映像で描き出す。  主演は『アベンジャーズ』『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワース。極限状態に追い込まれる乗組員を率いる人望熱きリーダーを熱演。他、乗組員役に『リンカーン/秘密の書』のベンジャミン・ウォーカー、『ダークナイト』シリーズのキリアン・マーフィーら。『白鯨』の著作者メルヴィル役に『007』シリーズのベン・ウィショー。  圧巻のスペクタクル映像で描かれる、白鯨との死闘や大自然の恐怖。船を破壊され、大海原に投げ出された男たちをさらなる試練が待ち受ける。命の瀬戸際で、彼らが下した究極の選択とは…。

年始の芸術鑑賞は巨匠作品でゴージャスに!『フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展』

2016.01.12Vol.658ART
 フェルメールやレンブラントら、17世紀オランダの巨匠たちの貴重な作品とともに、当時のオランダ文化を辿る展覧会。  歴史上まれに見る発展期にあり“オランダ黄金時代”といわれていた17世紀。それは、新たな芸術文化が発展し、数多くの優れた画家が誕生した時代でもあった。本展ではオランダ黄金時代の幕開けから最盛期、その終えんまでをたどり、名画の数々とともに当時の文化を伝える。会場では、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ロンドン・ナショナル・ギャラリー、アムステルダム国立美術館を中心に個人蔵の作品も加え60点を一堂に展示。ヨハネス・フェルメール、レンブラント・ファン・レイン、フランス・ハルス、ヤン・ステーン、ピーテル・デ・ホーホといった、オランダ黄金時代の巨匠たちをはじめ、この時期のオランダ芸術を語るうえで欠かせない作品が揃う。なかでも、メトロポリタン美術館所蔵のフェルメール作《水差しを持つ女》、レンブラント作《ベローナ》は、これが日本初公開作品。見逃せない貴重な機会となるはず。 フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展 森アーツセンターギャラリー 1月14日(木)〜3月31日(木) 【時間】10〜20時(1/26、2/2、9、16、23は17時まで。入館は閉館の30分前まで) 【休】1月19日 【料金】一般1600円、大高生1300円、4歳〜中学生600円 【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル) 【交通】地下鉄 日比谷線 六本木駅 1C出口よりコンコースにて直結 六本木ヒルズ森タワー52階 【URL】 http://www.tbs.co.jp/vermeer2016/

年始の芸術鑑賞は巨匠作品でゴージャスに!『ボッティチェリ展 』

WRESTLE-1 征矢が火野に敗れ、またも団体の至宝流出

3・4 「K-1」-65kg日本代表決定トーナメントの組み合わせ発表

2016.01.11Vol.658未分類
「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-65kg日本代表決定トーナメント~」(3月4日、東京・代々木競技場第二体育館)で開催されるトーナメントの組み合わせが10日、発表された。  トーナメントはこれまでHIROYA、木村“フィリップ”ミノル、山崎秀晃、久保優太、左右田泰臣、野杁正明の6人の参加が発表されていたが、この日、組み合わせと合わせて、残る2人として寺崎直樹(第2代Krush -65kg王者)とNOMAN(第3代Krush -65kg王者)の出場が発表された。  組み合わせは①野杁正明vs木村“フィリップ”ミノル、②寺崎直樹vs. HIROYA、③左右田泰臣vs.山崎秀晃、④久保優太vs NOMAN。①と②の勝者、③と④の勝者で準決勝を行う。  野杁vs木村はともに対戦を望み、ファンの支持も高いカード。寺崎vs HIROYAは、HIROYAにとっては2014年7月に行われたタイトルマッチのリベンジ・マッチ。左右田vs山崎はともに世界王者のゲーオに苦杯を喫し、リベンジへ燃える者同士。久保vs NOMANはともに再起戦と、それぞれにテーマが盛り込まれた組み合わせとなった。  各選手はそれぞれ  野杁「豪華なメンバーが揃ったんじゃないかと思います。このトーナメントは世界ヘの踏み台に過ぎないので、ぶっちぎりで倒して優勝します」  木村「最高です。1回戦めっちゃずっとやりたかった選手なのでめっちゃわくわくして、めっちゃエキサイトしています。凄い選手と戦えるのが楽しみです」  寺崎「自分が今ここにいて、えっ寺崎かよって思っている人も多分いっぱいいると思うのですけど、これも自分の運命だと思って、またHIROYA選手と良い試合をして、アラフォーの底力を見せてやりたいと思っています」  HIROYA「今回のトーナメント、負けてる選手がいっぱいいるので、リベンジの意味が大きくこめられていると思います。その意味も大きいと思いますが、トーナメントをしっかり優勝して、世界でも勝って世界チャンピオンになって、また年末のRIZINのイベントに今年も出場することを目標にがんばります」

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12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

オリーブの恵みをおなかい〜っぱい!

2016.01.11Vol.658未分類
 うどん県の愛称で親しまれながらも、うどんだけじゃないと魅力をアピールしている香川県。そのなかでも突出しているのが、国内生産量ナンバーワンを誇るオリーブだ。食用油としてだけではなく、おいしい牛や豚、ハマチを育むもの、さらに美容のエリアにおいても重要なアイテムとなっている。そのオリーブの魅力を探るため、香川県を訪れた。

新年は、信念を新たに!『天の茶助』

2016.01.11Vol.658カルチャー
『弾丸ランナー』の鬼才・SABU監督と、松山ケンイチが『うさぎドロップ』に続いてタッグを組んだファンタジックムービー。SABU監督が初めて手がけた長編小説を自ら映画化。映画では舞台を南国・沖縄に設定し、沖縄の催事や伝統芸能を織り交ぜながら、運命を巡る騒動を描く。恋した女性を救うため人間界に降り立った主人公・茶助役の松山をはじめ、ヒロイン役・大野いと、伊勢谷友介らが出演。  天界では、白装束を纏った“脚本家”たちが、下界の人間たちの“シナリオ”を書いている。茶番頭の茶助は、脚本家たちにお茶を配りながら、下界の人間たちを興味深く眺めていた。ところが、茶助が恋心にも似た感情を抱いていた女性・ユリが死ぬ運命に陥ってしまう。ユリを事故から救うため茶助は下界に降り立った…! 販売元:バンダイビジュアル 発売中 3800円(税別) 

新年は、信念を新たに!『チャイルド44 森に消えた子供たち』

2016.01.11Vol.658DVD & Blu-ray
 イギリスで数々の賞を受賞する一方で、ロシアでは発禁本となっているトム・ロブ・スミスの傑作小説を映画化。国家への忠誠を翻してでも事件の真相に迫ろうとする主人公・レオ役に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のトム・ハーディ。レオに協力するネステロフ役に『裏切りのサーカス』のゲイリー・オールドマン。監督は『デンジャラス・ラン』のダニエル・エスピノーザ。  1953年、スターリン政権下のソ連で、子供たちの変死体が次々と発見される。明らかに事件性のある遺体にも関わらず“殺人は国家が掲げる思想に反する”ため、すべて事故死として処理。秘密警察の捜査官・レオは、親友の息子の死をきっかけに事件解明に乗り出すが捜査が進むほどに国家に行く手を阻まれる。 販売元:ギャガ 発売中 4800円(税別)

新しいサウンドで加速する!「★」David Bowie

2016.01.11Vol.658CD/MUSIC
 英国を代表するロックスターであるデヴィット・ボウイが自身の誕生日である1月8日に最新アルバム『★』(ブラックスター)をリリースした。数々の作品を通じて、新たな芸術表現を創り上げてきたが、通算28枚目となる本作でもボウイの姿勢は変わらない。  奇跡の復活となった前作『ザ・ネクスト・デイ』も担当したプロデューサーのトニー・ヴィスコンティによれば、これまでの過去のボウイの要素が入り込まないようにミュージシャンを起用するなど新しいことにこだわったよう。その結果、タイトルトラックはダークでグラマラス、少しセンチメンタル。そこにビートが絡みついていく約10分の壮大な曲になっている。 [ROCK ALBUM]ソニーミュージックジャパン インターナショナル 発売中 2500円(税別)
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日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。

新しいサウンドで加速する!「★」David Bowie

2016.01.11Vol.658CD/MUSIC
 英国を代表するロックスターであるデヴィット・ボウイが自身の誕生日である1月8日に最新アルバム『★』(ブラックスター)をリリースした。数々の作品を通じて、新たな芸術表現を創り上げてきたが、通算28枚目となる本作でもボウイの姿勢は変わらない。  奇跡の復活となった前作『ザ・ネクスト・デイ』も担当したプロデューサーのトニー・ヴィスコンティによれば、これまでの過去のボウイの要素が入り込まないようにミュージシャンを起用するなど新しいことにこだわったよう。その結果、タイトルトラックはダークでグラマラス、少しセンチメンタル。そこにビートが絡みついていく約10分の壮大な曲になっている。 [ROCK ALBUM]ソニーミュージックジャパン インターナショナル 発売中 2500円(税別)

今年は春から池袋『逆鱗』NODA・MAP

2016.01.11Vol.658STAGE
 野田秀樹率いるNODA・MAPの約2年ぶりとなる新作。松たか子が7年ぶりのNODA・MAP出演、前作『MIWA』から瑛太と井上真央が連続出演など豪華なキャストが話題だが、いつにもましてなにやら深く考えさせられそうな作品となりそうだ。  タイトルの『逆鱗』はチラシで見ると「逆」のつくりの部分や「鱗」の魚へんや米の部分を裏返しにするなど、随所に謎を散りばめ、なにやら意味ありげな表記になっている。  物語は、かつて沈没船の窓越しに人間と交わした約束を果たすために人間のふりをして地上に現れた人魚と、海中水族館の「人魚ショー」で人魚のふりをする人間が出会い、大きく動き出す。  タイトル表記の意味は多分この鏡合わせのような存在の2つのキャラクターに起因するものなのかもしれない。加えて、作品中に世相や政治的な出来事に対するメッセージを織り込むことの多い野田の今回のメッセージは「怒り」? それとも…と、初日の幕が開けるまでもいろいろ考えてしまう。チラシを手に取ったときから、すでに見る側の物語は始まってしまっているのかもしれない。  前売りはいつもどおり完売だが、当日券もいつもどおり毎公演発売する。

巨匠にして挑戦者であり続けた映画監督・市川崑の傑作を一挙上映

2016.01.11Vol.658映画
 日本映画界を代表する巨匠・市川崑。1915年三重県に生まれた市川は、京都J.O.スタジオにアニメーターとして入社。短編アニメ『新説カチカチ山』を監督。その後、新東宝、東宝、日活と籍を移しながら評価を高め、1956年の『ビルマの竪琴』でヴェネツィア国際映画祭サン・ジョルジュ賞を受賞。以後、海外でも高い評価を得た『鍵』や『おとうと』、ドキュメンタリー『東京オリンピック』、名作ミステリーを映画化し、のちに自らリメイクした『犬神家の一族』など、ジャンルにとらわれることなく、常にエポックメーキングとなる話題作を発表し続けてきた。日本のみならず海外のクリエイターたちからのリスペクトも厚く、第65回ベルリン国際映画祭での特集上映に始まる巡回上映が、高く評価されている。  そんな市川崑の代表的作品を一挙上映する、生誕100年記念企画『市川崑映画祭 光と影の仕草』が1月16日よりスタート。上映されるのは、長谷川一夫主演作『雪之丞変化』、京マチ子の犯罪コメディー『穴』、市川雷蔵主演作『炎上』、戦争大作『野火』、岸恵子主演作『おとうと』、昭和の名女優が集結した『黒い十人の女』、『細雪』、横溝正史原作のミステリー『犬神家の一族』『悪魔の手毬歌』、名作文学の映画化『吾輩は猫である』『破戒』など、市川崑を語る上で欠かせない作品が勢ぞろいする他、岩井俊二監督による、市川崑の半生とその伴侶・和田夏十の絆を見つめたドキュメンタリー作品『市川昆物語』も上映。中には、今回初デジタル化される作品もあるので、当時のいきいきとした映像をお楽しみに。 「映画は所せん、光と影だと思います。光と影がドラマなのです。その光と影は、尽き果てることのない永遠のものだと思います」という言葉を残した市川監督。彼が紡いだ、さまざまな光と影のドラマを、再びスクリーンで見る絶好の機会だ。

「動物たちの目線」で見る、2万年の物語 監督 ジャック・クルーゾ

今年は春から池袋『夫婦』ハイバイ

2016.01.11Vol.658STAGE
 作・演出の岩井秀人が描く作品は引き込もり、家族ゆえに起こるさまざまな問題、不倫愛などといった、人間関係の綾とかこじれから発生する物語が多い。  そのどれもが生々しく、時代をえぐるものになっているのは、引き込もりのように岩井自身で経験したことや、不倫のように体験者に綿密な取材を行った末に描かれたものだから。  そんな岩井が今回取り上げるのは「人生の仕舞い方」。これは一昨年、実父の死に直面し、その時に長年連れ添った母と父の知らなかった関係性を知ったことがきっかけ。悪かったはずの父と母の仲が、父の容態が悪くなるにつれて日々溶解していく。そんな様子を見て、他人だった夫婦がどのようにして始まって家族になり、そして別れることになるのか、といった多くの人が体験する現実を描こうと思ったという。  そんな夫婦の物語の半面、父は外科医であり、最新の手術を受けたにもかかわらず、医療ミス的な原因で死んでしまったことから、無念さややるせなさといったものを嫌でも感じさせる作品となっている。  最近は舞台ばかりでなくドラマ、映画などでもその個性をいかんなく発揮中の山内圭哉がハイバイ初登場。

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