南大阪病院のご紹介

南大阪病院
出典:南大阪病院公式

大阪市住之江区に位置する南大阪病院は、1951年開設の歴史ある総合病院です。400床を有する地域の中核医療機関として、高度な専門治療から救急医療まで幅広い診療体制を整えています。特に消化器外科分野では先進的な腹腔鏡手術を積極的に導入し、患者様に負担の少ない治療を提供しています。

Index目次

鼠径ヘルニア治療における先進的取り組み

日帰り手術システムの確立

腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術の技術的特長

南大阪病院では2023年1月より日帰り鼠径ヘルニア手術を本格導入しました。腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP法)を標準術式とし、直径5mm程度の小さな切開創で手術を完結させます。全身麻酔下で行うため術中の痛みを感じず、従来の開腹手術に比べて術後の疼痛が軽減される特徴があります。

土曜日手術対応と女性専用外来

平日の通院が難しい方に向けた「土曜日手術」システムを確立しているほか、女性外科医による「女性外科専用外来」を設置しています。2023年の調査では女性患者の受診率が従来比32%向上するなど、患者様の多様なニーズに対応しています。

全国トップクラスの手術実績

2023年度108件の腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術

当院の鼠径ヘルニア手術件数は年々増加傾向にあり、2023年には腹腔鏡下手術108件を記録しました。特に両側性ヘルニア症例に対し、1回の手術で両側同時修復を行う技術が特徴です。

4年連続100件超の症例蓄積

2020年以降、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術件数が4年連続で100件を突破しています。豊富な症例経験に基づく確かな技術が、術後合併症率1.2%という低数値につながっています。

高度専門医療機関としての基盤

大阪府がん診療拠点病院の認定

23診療科400床の総合病院体制

消化器外科を中心に23診療科を有する総合病院として、複数の専門科が連携した治療を実現しています。12階建て本館と4階建て外来棟を備え、各フロアに専門診療科を配置した機能的な施設設計が特徴です。

出典:病院概要

日本医療機能評価機構認定施設

医療の質と安全性が認められ、日本医療機能評価機構の認定を取得しています。術後疼痛管理チームや栄養サポートチームなど、13種類の専門加算を算定可能な高度な医療管理体制を整備しています。

消化器外科領域の卓越した実績

食道良性疾患手術件数日本一

3年連続全国最多76件(2023年度)

逆流性食道炎や食道裂孔ヘルニアに対する腹腔鏡手術件数が2020年から3年連続で全国最多を記録しました。2023年には食道良性疾患手術76件を実施し、90歳以上の超高齢者手術も含まれています。

ハイレゾリューションマノメトリー導入

食道運動機能を精密に測定できる最新機器を導入し、従来の検査では診断が困難だった症例にも対応可能です。24時間pHモニタリング装置による胃酸逆流量の定量評価も実施しています。

胃がん治療における低侵襲手術

腹腔鏡下胃切除術83.3%の実施率

2023年の胃切除手術では83.3%が腹腔鏡下で実施されました。手術支援ロボット「Da Vinci Xi」の導入により、さらに高度な低侵襲手術が可能となっています。

ロボット支援手術の本格導入

Da Vinci Xiによる最新治療

2024年1月より運用開始

先進的なロボット支援手術システムを導入し、大腸癌手術を中心に本格運用を開始しました。3Dハイビジョン映像と7方向に可動する鉗子により、従来困難だった複雑な手術が可能となりました。

大腸癌手術への優先的適応

直腸癌手術における骨盤内の精密操作が可能になり、自律神経温存手術の成功率向上が期待されています。2024年中に20症例以上のロボット手術実施を目標としています。

専門医集団による質保証体制

消化器外科チームの専門性

食道外科専門医3名在籍

日本食道学会認定の食道外科専門医が3名常勤しており、食道がんから良性疾患まで幅広い症例に対応可能です。年間7件の食道がん手術を含む83件の食道関連手術を実施しています。

日本内視鏡外科学会評議員2名

高度な内視鏡手術技術を持つ医師が複数在籍し、腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術の成功率99.8%を達成しています。術式改良に関する学術発表も積極的に行っています。

多職種連携栄養管理

術後合併症予防のための栄養サポートチーム

管理栄養士・薬剤師・リハビリスタッフが連携し、術前術後の栄養状態を詳細に管理します。低栄養リスク患者への早期介入により、術後合併症発生率を27%低減させています。

地域医療連携の充実

救急医療体制の整備

24時間外科系救急対応可能

常勤の腹部救急担当医を配置し、緊急手術が必要な症例にも迅速に対応します。2023年には急性胆嚢炎の緊急腹腔鏡手術64件を実施しました。

急性胆嚢炎の緊急腹腔鏡手術

発症後72時間以内の緊急手術を基本方針とし、平均入院期間4.2日という短期治療を実現しています。術後合併症発生率3.1%は全国平均を下回る数値です。

在宅医療連携システム

4施設との協力医療機関契約

特別養護老人ホームや介護施設との連携体制を構築し、急変時の迅速な受け入れが可能です。2023年には協力施設入所者に対する緊急入院加算を42件算定しています。

診療実績に基づく透明性

公開された治療件数データ

年間813件の外科手術(2023年)

全ての診療実績を公式サイトで公開しています。2023年の外科手術総数813件のうち74.8%に当たる608件が腹腔鏡手術で実施されました。

出典:病院実績

腹腔鏡手術608件(全体の74.8%)

一般外科手術から高度ながん手術まで幅広い領域で腹腔鏡手術を採用しています。手術時間短縮や術後回復の早さが特長です。

メディア掲載による第三者評価

読売新聞「病院の実力」肺がん治療掲載

2024年11月の読売新聞「病院の実力」特集で、当院の肺がん治療実績が紹介されました。地域の中核病院としての役割が評価されています。

産経新聞に手術支援ロボット解説記事

2024年1月の産経新聞朝刊で、新たに導入した手術支援ロボットに関する詳細な解説記事が掲載されました。

患者本位の診療環境

医療DX推進体制

電子カルテと連動した術後疼痛管理

術後疼痛管理チームが電子カルテと連動したモニタリングシステムを運用しています。患者様の痛みを数値化し、適切な鎮痛剤投与を実現しています。

オンライン資格確認システム

マイナンバーカードを活用したオンライン資格確認を導入し、待ち時間短縮と事務処理の効率化を実現しています。

施設整備の特徴

12階建て本館と4階外来棟の機能分離

外来診療と入院治療を完全分離した施設設計により、感染対策と診療効率の向上を両立しています。各フロアに専門診療科を配置した機能的な構造が特長です。

HCU室と癌精密検査室の専用フロア

4階に集中治療室(HCU)とがん精密検査室を集中配置し、緊急時にも迅速に対応可能な体制を整えています。

南大阪病院の基本情報

  • 住所〒559-0012 大阪市住之江区東加賀屋1-18-18
  • アクセス
    • 四つ橋線「北加賀屋」徒歩5分
    • 南海本線「粉浜」徒歩約20分
  • URLhttps://minamiosaka.or.jp/
  • 電話番号06-6685-0221
  • 診療時間
    9:00 - 12:00
    12:00 - 16:00
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