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トランプ政策を予言した!? 米墨国境で繰り広げられるサバイバル!

2017.04.25 Vol.689

「アメリカ=メキシコ間の国境に壁を作る」という、トランプ政権の衝撃的な大統領令によりアメリカの移民対策を世界中が注視するなか、あたかも予言するかのように移民・密入国問題を扱ったサバイバルサスペンス『ノー・エスケープ 自由への国境』が日本で公開となる。監督は『ゼロ・グラビティ』の脚本を父アルフォンソ・キュアロンとともに手掛けたホナス・キュアロン。

「最初にあのトランプ宣言を知ったときは耳を疑ったよね。トランプが出馬表明をしていたころにはすでに撮影を終えていたんだけど、ここまでタイムリーなテーマになるなんて複雑な気持ちだよ。10年前に着想してたけどなかなか撮影に入れなくてガエルには“早く撮らないと移民問題なんて誰も気にしなくなるかもよ”と言われてたんだけどね(笑)」

 メキシコの人気俳優ガエル・ガルシア・ベルナル演じる主人公モイセスはアメリカで暮らす家族のもとに戻るため、やむなく砂漠を越える密入国グループに加わる。しかしアメリカ側に入ったとたん謎の男から銃撃され、砂漠で命がけの逃避行を強いられることになる。ドラマ『ウォーキング・デッド』のニーガン役で注目を集めたジェフリー・ディーン・モーガンが狂気の襲撃者サムを熱演。

「僕はサバイバルエンターテインメントとして着想したけど、現実にアメリカの退役軍人などが武装して“自警団”を作っている。彼らにとって不法移民は犯罪者でしかない。この映画を機に多くの人がいろいろな視点から移民問題を語り合ってくれたらうれしいね」

 もしトランプ大統領が本作を見たら…。「サムを応援する最初の一人にならないことを願うよ(笑)」

米独首脳が初会談も…

2017.03.24 Vol.687

 トランプ米大統領とドイツのメルケル首相が17日、ホワイトハウスで初会談した。両首脳は難民・移民問題や欧州連合(EU)に対する見方などで相手を批判してきた経緯がある。米大統領執務室での報道陣による会談冒頭の写真撮影では両氏は握手をせず、溝の深さが浮き彫りになった。メルケル氏は報道陣が両首脳に握手を求めたにもかかわらず、トランプ氏が反応しなかったため、「握手しますか?」と声をかけたが、トランプ氏は前を向いたまま。目を合わせようともしなかった。

入国禁止の対象からイラク外す

2017.03.10 Vol.686

 トランプ米大統領は6日、テロリストの米国流入を防ぐため中東・アフリカ7カ国からの入国を一時禁止した措置を見直し、新たな大統領令に署名した。イラクを対象から除外し、すでに米国の永住許可証(グリーンカード)所有者や査証(ビザ)保有者を入国禁止の対象から除外した。16日から実施される。

 また4日にはツイッターでオバマ前大統領が現職当時、共和党大統領候補だったトランプ氏の電話を「盗聴していた」と主張。盗聴の根拠は示していない。

トランプ氏自らも偽ニュース流す<ニュースな写真>

2017.02.24 Vol.685

 トランプ米大統領は18日、南部フロリダ州メルボルンでの集会で、政権の混乱に関する報道を「不正直なメディア」による「偽ニュースだ」と決めつけ、「メディアが国民に嘘をついたら必ず罰してやる。メディアの意図は国民の考えと違う」と言明。その一方で、スウェーデンで17日にイスラム教徒の難民によるテロ攻撃があったかのような発言をするなど自らも“偽ニュース”を流した。

 就任から1カ月となった20日は20以上の都市で反トランプデモが行われた。

アメリカはどこに向かって船出をしたのか…。そして日本にはどんな影響が…。 トランプ米大統領ついに誕生

2017.01.22 Vol.683

 1月20日(日本時間21日)、ついにドナルド・トランプ氏がアメリカ合衆国の第45代大統領に就任した。

 2015年6月に共和党から大統領選挙に出馬することを表明したトランプ氏が約1年半後にこうして大統領のイスに座ることになるとは当時どれくらいの人が予想しただろうか。

 昨年11月の大統領選勝利後もメディアのインタビューは受けるものの、ずっと会見を行わず、ツイッターで毒を吐きまくるといった破天荒な行動に終始したトランプ氏。

 日本のトヨタ自動車がメキシコに工場を建設することについて「米国に工場を建設するか、多額の国境税を払うかのどちらかだ」とかみついたのも、ゴールデン・グローブ賞の授賞式のスピーチでトランプ氏批判を展開した女優メリル・ストリープのことを「ハリウッドで最も過大評価された女優の1人であるメリル・ストリープ」とののしったのもツイッターだった。12月には突然「米国は核能力を大幅に強化、拡大しなければならない」というつぶやきも飛び出した。

 そんなトランプ氏が11日午前(日本時間12日未明)、米ニューヨークのトランプタワーで大統領選で勝利して以来、初めての記者会見を行った。

 会見ではまず、ロシアがトランプ氏の打撃になり得る私生活などに関する情報をつかんでいる?と米国内で報道された問題に触れ、「恐らく情報機関が流した」と、不快感を示した。

 会見前日の10日に、ロシアとトランプ氏に関わるニュースを最初に報道した米CNNテレビの男性記者が質問をしようとすると「無礼はやめろ。君の質問には答えない。偽ニュースだ」と拒否。記者が「報道機関を攻撃するならば、質問の機会を」と食い下がったものの、発言を認めなかった。また真偽が不明のまま「不名誉な情報」のメモを公開したウェブメディア、バズフィードニュースについても、「ごみの山」とこき下ろした。

 政策については「対露接近、対中強硬」の外交路線を明確にするとともに、メキシコ国境への「壁」建設や医療保険制度改革(オバマケア)の撤廃に即座に取り組むことを強調するなど変わらぬ姿勢を見せた。

 トランプ氏のもと、アメリカは今後どんな方向に進んでいくのか。そして日本はどのような影響を受けるのか。

 就任式の演説だけではまだまだこの先どうなるかは判断できないだろう。トランプ大統領の一挙手一投足に世界が翻弄される4年間となりそうだ。

M・ストリープがトランプ批判

2017.01.20 Vol.683

2017.1.6〜2017.1.19<NEWS HEADLINE>PHOTO OF THE WEEK

孫氏がトランプ氏と会談

2016.12.09 Vol.680

 ソフトバンクグループの孫正義社長は6日、米ニューヨークでトランプ次期米大統領と会談し、今後4年間で米国のベンチャー企業などに500億ドル(約5兆7000億円)を投資し、5万人の新規雇用を創出すると表明した。

 トランプ氏が米大統領選後に日本の大企業経営者と会談したことが明らかになるのは初めて。
 会談後、孫氏はトランプ氏とともに記者団の前にあらわれ米国内での投資計画を表明。孫氏は「トランプ氏は数多くの規制を緩和する。米国は再び偉大な国になるだろう」と持ち上げ、トランプ氏は「孫氏は偉大な男だ」と称賛した。

トランプ氏「TPP離脱」表明

2016.11.25 Vol.679

 トランプ次期米大統領は21日、ビデオメッセージを発表し、就任初日に「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)から離脱する意思を表明する」と宣言した。トランプ氏が大統領選後にTPP離脱に言及するのは初めて。トランプ氏はメッセージで、「就任初日に起こせる行政府としての行動」を列挙。その1番目としてTPP離脱宣言を挙げた。その上で雇用や産業を米国に取り戻すため、2国間の自由貿易協定を目指すとしている。

 今回、トランプ氏は記者会見などは行わず、動画サイトを通じて国民に直接訴える手段を選んだ。大統領に当選してから約2週間が経過しても、報道陣との記者会見を行わないのは異例の事態。

 また22日には米紙ニューヨーク・タイムズの本社を訪れて同紙のインタビューに応じ、大統領選の民主党候補だったクリントン前国務長官の私用メール問題などで訴追を求めない考えを正式に明らかにした。大統領選で同紙の社説はクリントン氏支持を表明。選挙戦関連の報道でもトランプ氏による過去の「課税逃れ」や「性的嫌がらせ」の疑惑を追及し、トランプ氏から激しく罵倒されていた。

 同紙によると、トランプ氏はこの日、一連の報道に改めて不満を表明する一方、同紙を「尊敬している」と述べ、良好な関係を結びたい意向を示したという。

TPP衆院通過もトランプ氏当選で…

2016.11.11 Vol.678

 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)承認案と関連法案が4日、民進党や共産党の議員が抗議する中、衆院特別委員会で可決した。10日、野党が山本有二農林水産相の不信任決議案を提出したが、否決。その後、採決し通過した。

 しかし米大統領選でTPPに強硬に反対するトランプ氏が当選。TPPの発効には域内GDP(国内総生産)の85%以上の国が批准する必要があり、約60%を占める米国がノーといえば、TPPは事実上、瓦解することになる。

米大統領選 トランプ氏が大接戦制し当選

2016.11.11 Vol.678

 米大統領選は8日、投開票が行われ、共和党候補の不動産王、ドナルド・トランプ氏(70)が9日未明(日本時間9日午後)に当選を決めた。共和党はブッシュ前政権以来、8年ぶりに政権を奪取。トランプ氏の「米国を再び偉大にする」というメッセージが、テロや雇用への不安を抱く白人中間層を中心とした国民の支持を受け、女性初の米大統領を目指した民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官(69)との大激戦を制した。

 トランプ氏は来年1月20日、オバマ大統領の後任として第45代大統領に就任する。副大統領にはインディアナ州のマイク・ペンス知事(57)が就く。政治家の経験がない人物が大統領に就任するのは、ドワイト・アイゼンハワー氏が1953年に大統領になって以来。

 トランプ氏は9日未明、ニューヨークで勝利を宣言し、「民主、共和両党に、一つに団結するときだと言いたい。すべての米国民の大統領になることを誓う」と述べた。これに先立ち、クリントン氏はトランプ氏に電話し、敗北を認めた。

トランプ氏に「体触られた」

2016.10.21 Vol.677

2016.10.7〜2016.10.20【NEWS HEADLINE】PHOTO OF THE WEEK

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