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江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 千両みかん(せんりょうみかん)

2015.03.08 Vol.638

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 木乃伊取り(みいらとり)

2014.12.20 Vol.633
 店の金を持ったまま出かけた若旦那が家に帰ってこなくなり、もう4日目。心配した大旦那が調べると、吉原の角海老楼で、居続け遊びをしていることが判明。怒った大旦那は、番頭の佐兵衛に若旦那を迎えに行くように命じる。「必ず連れて戻ります」と言って出て行った佐兵衛だが、行ったきり5日も戻らない。大旦那は「番頭はせがれと一緒になって遊んでいるに違いない。もう勘当だ!」とご立腹。一人息子を勘当されたらたまらないと、おかみさんは「番頭なんかを行かせるからダメなんですよ。ここは鳶頭はどうだろう。花街のこともよく知っているし、その辺の対応も心得ているだろうから」と提案。それはいいと、鳶頭を迎えにやらせた。しかし、行ったきりこちらも7日帰ってこない。「どいつもこいつもミイラ取りがミイラになりやがって!今度こそ勘当だ!」と大旦那が怒り心頭でいると飯炊きの清蔵が、その役をかってでた。しかし大旦那は「お前は飯を焦がさないように、しっかり炊いてくれていればいいんだ。余計なことはしなくていい」と断ると「あんだ?仮にだで、この家に泥棒が入って、旦那さんが殺されかかるとする。んだ時、飯だけ炊いてりゃいいって言ってられっか? 泥棒と一騎打ちして、旦那さんを助けるのが人の道ってもんだべさ」。これには大旦那、反論できずに、結局清蔵を使いに出すことに。「首に縄おっかけても連れて帰るだで」と家を出た。角海老楼に着いた清蔵、ものすごい迫力で上がり込み、座敷に乱入。あまりの剣幕としつこさに、若旦那とうとう「酒がまずくなる。暇を出すからとっとと帰れ!」と逆ギレ。しかし清蔵も引っ込まない「暇を出されたら、もう主人でも使用人でもない。他人なら腕ずくでしょっぴくまで。覚悟をぶて!」と腕をまくった。腕ずくではかなわないと観念した若旦那はとうとう降参。最後に1杯飲んで陽気に帰ろうということで、清蔵にも酒をすすめた。1杯、また1杯と飲んでいくうちに気持ちが良くなってきた清蔵に、花魁がお酌をする。「こだな、あまっ子と野良こいてるだでな、帰れっちゅう方が無理かも知れねえ」「おい清蔵、そろそろ帰るぞ」と若旦那。「あんだ? 帰るなら、帰ればいい。オラはもう2、3日ここにいるだ」

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 目黒のさんま(めぐろのさんま)

2014.12.07 Vol.632

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 夢金(ゆめきん)

2014.11.23 Vol.631

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 禁酒番屋(きんしゅばんや)

2014.11.07 Vol.630

 ある藩で、酒を飲んだ侍同士が口論となり、あげく斬り合いの上、相打ちとなってしまった。それに怒った殿様「すべては酒のせい。余も飲まぬので、藩士一同に禁酒を命ずる」。こうして禁酒令が出されたが、飲むなと言われても、もともと酒好きの藩士たち。すっぱり酒を断てるわけもなく、隠れて飲むものが続出。これを見た上役たち、殿様にバレては大変と、城門に番屋をもうけ、酒を飲んで帰ってくる者はいないか、また城内に酒を持ち込むものがいないかを検閲することに。これが人呼んで禁酒番屋。しかし藩一番の大酒飲み近藤はお構いなし。町の酒屋で三升ほど酒を飲むと、「寝酒にしたいから、あとで酒を一升城内に届けてくれ」と言って帰って行った。上得意の近藤のこと、届けてやりたい。もとより、禁酒令により商売上がったりなので、届けられるなら届けたい。困惑する主人を見て小僧が、カステラの箱に五合徳利を入れて持って行けばと提案。早速、カステラを買ってきて、その箱に酒を詰め、包装紙直した。小僧が禁酒番屋を通ろうとすると門番が「その包はなんじゃ」「はい。近藤様にカステラのお届けものです」「はて、近藤と言えば無類の酒好き。しかし、届け物ならば、甘いものを送られることもあるだろう。よし通れ」「ありがとうございます。どっこいしょ…」。うまくいきそうになったことに安心したのか小僧、思わず箱を持ち上げる時に声を出してしまった。「これこれ、カステラがそんなに重いのか。怪しいな。中を改めるぞ…。おい、この徳利はなんじゃ?!」「そ、そ、それは水カステラというもので…」「水カステラ?控えておけ、中を確かめる」。そういうと侍、中の酒をすっかり飲んでしまった。店に逃げ帰った小僧、次は油徳利に酒を入れ「油をお持ちいたしました」と油屋になりすますも、またもや中身をあらためられ、追い返されてしまった。都合二升も飲まれた酒屋、なんとか門番をギャフンと言わせようと考えていると、若い衆が「小便を入れて、小便を持ってきましたというのはどうでしょう。嘘はついていません」と提案。それだとうことで、早速小便入の徳利を持ち屋敷へ。「近藤様に頼まれて、松の肥やしにする小便をお持ちしました」「なーにー、カステラだ油だと言って、今度は小便とな。どーれ、どれ。中身をあらためーる」。門番は先ほど飲んだ二升の酒でベロベロ。「どれどれ?おお、今度は熱燗か。でもちょっと燗のつけすぎで泡立っておるぞ。どれどれ…。やや、これはなんだ!?小便ではないか!」「はい。最初からそう申し上げております」「な、な、なんと…。この正直者めが」

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 猿後家(さるごけ)

2014.10.26 Vol.629

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 天災(てんさい)

2014.09.28 Vol.627

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 小言幸兵衛(こごとこうべえ)

2014.09.15 Vol.626

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 「ネタあらすじ編」

2014.09.01 Vol.625

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 「ネタあらすじ編」

2014.08.18 Vol.624

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

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