銀杏BOYZ・峯田和伸の初舞台出演作『母に欲す』上演開始

2014.07.10 Vol.621
 7月10日からパルコ劇場で上演が始まる新作舞台『母に欲す』の公開舞台稽古が9日行われた。
 本作はポツドールの三浦大輔の作・演出によるもの。三浦の作品は従来、セックスや暴力といった過激な題材をリアルな表現で舞台に上げ、多くの話題と物議を醸してきたものが多かった。しかし今回の作品は「長年温めてきた」という「男子にとっての母親とは…」がテーマ。母親と息子の関係性を軸に家族間の出来事、感情の揺れといったことを繊細に描く、ある種のホームドラマに仕上がっており、三浦にとっては毛色の違った作品になっている。
 主演を務めるのは銀杏BOYZの峯田和伸。初舞台ながら親不孝極まりない長男役を圧倒的な存在感で演じる。
 峯田は公開げいこ前に開かれた会見では「昨日の夜の2時に三浦さんから追加で台詞を入れたいと言われて、そこから眠れなくって。台本がどんどん変わっていくという夢を見て、どうしたらいいか分からないまま朝を迎えて…という今日です」と初舞台に緊張を隠せない様子。しかし弟役の池松壮亮の「稽古してきた1カ月間で感じた峯田さんの魅力はこの場で一言や二言じゃ語れない。本当に尊敬しています」という言葉を受け、峯田は「自分にも弟がいて、(池松くんは)弟に感じがすごく似ていて。練習が始まってからも弟に本当に言われているみたいな気がして、ちょっとやってられませんでした(笑)。年齢関係なく池松くんという役者を僕も尊敬しているんです。お父さんもそうだけど、弟も池松くんで本当によかったなって。すごく助かりました。これから1カ月ありますけど、なんとかがんばります」と締めた。
 他に父親役の田口トモロヲ、新しい母親役の片岡礼子といったベテラン勢に、三浦作品には欠かせない米村亮太朗、古澤裕介、そして映画・舞台で頭角を現している新進女優・土村芳らが出演。29日まで同劇場でで。その後、大阪でも上演される。
 また三浦が作詞し峯田が歌う公演主題歌の『母に欲す』が観劇者のみ会場限定で発売される。

乱交パーティーがブームに…!? 映画『愛の渦』3月1日公開

2014.02.19 Vol.611
 劇作家で演出家の三浦大輔の岸田國士戯曲賞受賞作である『愛の渦』が映画化され、18日、渋谷のヒューマントラスト渋谷で行われた完成披露試写会で、主演を務めた池松壮亮、門脇麦をはじめとした主要キャスト8人と三浦大輔監督が登壇し、トークショーを行った。
 同作は乱交パーティーでの一夜を描いた作品で、三浦の主宰する劇団、ポツドールで2005年に初上演された。「セミドキュメント」と呼ばれたポツドールの作品は一般的に認識されている演劇とは一線を画し、舞台上では生々しいまでの光景が繰り広げられる。同作も大きな話題を集め、その後、2009年に再演され、昨年はフランス公演も行われている。
 映画化にあたり三浦監督は脚本を書き直し、舞台では描けなかった結末も書き加えた。
 乱交パーティーというシチュエーションから映画のほとんどはバスタオル姿や裸となる。見どころを尋ねられた池松が「卑猥なことしか思いつかないんですけど…、女性陣の体ですかね」と言えば、門脇も「撮影中は乱交パーティーをのぞいていたり、自分が参加しているような気持ちになっていた」と語った。まだ予告編しか見ていないという柄本時生は「女の人が裸で罵り合っている感じは、すごくバカみたいで笑えるんじゃないかなって思います」とコメントした。
 宣伝文句にも「着衣時間が全編中たったの18分半」という言葉が躍るが、三浦監督は「一人一人の役者さんの演技をしっかり見てほしい」と前置きした上で、「乱交パーティーという身近ではない設定から、過激な作品と思われがちですが、多くの人に見てもらいたいと思って作りました。こういう内容に拒否反応がある人でも、見てもらえれば何かを感じてもらえるはず。エロくもグロくも過激でもありません。人間が本質的に持っているスケベ心を素直に描いただけの映画です。描くための設定として乱交パーティーを場所を使っただけ。人間が性欲に踊らされている姿は滑稽ですから、この映画はコメディーです。デートムービーのつもりで作りましたので、多くの人に見ていただければと思います。この作品が話題になったら、映画界も面白い状況になるんじゃないかとも思っています」と語った。
 3月1日からテアトロ新宿ほかで全国公開される。

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