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7・17修斗 飛鳥拳が世界フライ級新王者に! 女子の浅倉カンナが一本勝ちで修斗デビュー

2016.07.18 Vol.670

 プロフェッショナル修斗公式戦(17日、東京・後楽園ホール)で、内藤のび太の返上に伴う、修斗世界フライ級チャンピオン決定戦が行われ、飛鳥拳が澤田龍人を2R4分41秒、KOで破り、第6代王者に就いた。

 この2人は2014年に行われた同級インフィニティリーグで対戦。飛鳥が判定勝ちし、同リーグを優勝。優勝者にはタイトル挑戦の権利が与えられていたのだが、当時の王者・内藤と同門の飛鳥は挑戦を見送り、澤田が先にタイトル挑戦。そんな経緯もあったことから飛鳥にとっては満を持しての試合となった。

 1Rから澤田がタックルで主導権を握る。飛鳥はテイクダウンは許してもケージを巧みに使いすぐに立つのだが、澤田は内藤ばりの執拗なタックルからバックを奪い、チョークスリーパーを仕掛け、あわやの場面を作るなど、飛鳥の劣勢は否めない。
 しかし2Rに入ると飛鳥もタックルに徐々に対応。離れ際に放った右ハイキックから左インロー、右フックと畳み掛けると澤田の動きが止まる。澤田が苦し紛れにきたタックルを切るとヒザをついた澤田の顔面にパンチを連打。なおも右足にしがみつく澤田のバックを制すると強烈なパウンドを連打。動けなくなった澤田を見て、レフェリーが試合を止めた。

 飛鳥は「最初、凄い劣勢で、心が折れそうだったんですけど、応援してくれるみなさんのことを考えたら、やめるわけにはいかないと思って、必死で勝利をもぎ取りました。ジムの鶴谷(浩)さんはじめ先輩方のいるパラエストラ松戸でなければここまで来れませんでした。ありがとうございます」」と挨拶。
 試合後には前王者の内藤がケージに入り、飛鳥を称えた。

 フライ級ではこの日、猿田洋祐が初の国際戦でルイス・ゴンザレスを打撃、グラウンドの両面で圧倒。30-27、30-25、30-25という3-0の判定で勝利を収め、次期挑戦者に名乗りを挙げた。

修斗とDMM.comが業務提携。7・17後楽園大会からケージ採用。ラウンドガールも登場

2016.06.03 Vol.667

 

らの声で5名を選出し、7月17日の東京・後楽園ホール大会からラウンドガールが登場することとなった。オーディションの詳細はDMM.yell( http://yell.dmm.com/lp/ )。

 また修斗の大会チケットも「DMM.E」で独占販売することとなった。7月大会のチケットは6月4日から発売される。DMM.Eのホームページ( http://event.dmm.com/ )でアプリのダウンロードが必要となる。

 この日は7月大会の会見も行われ、今大会から後楽園ホール大会ではケージを導入することが発表された。これまでは設置に時間がかかることやコストの問題などで見送られてきたが、現在のMMAの主流がケージに傾きつつあることからこの度の決断となったもよう。

 会見には世界フライ級チャンピオン決定戦を行う飛鳥拳と澤田龍人をはじめ参加選手が登壇。

 飛鳥と澤田は調印式に臨み、「先輩の内藤のび太選手が海外で凄い試合をしてONEのベルトを持って帰ってきたので、少しでも先輩に追いつけるよう、先輩の巻いていたベルトを巻きたい」(飛鳥)、「一度取り損ねたベルトなので死ぬ気で取りに行きます」(澤田)とそれぞれベルトに向けての意気込みを語った。

 今回からバンタム級からフライ級に階級を下げる猿田洋祐は飛鳥と澤田に「勝ったら新チャンピオンとやりたい。新チャンピオンには逃げないでほしい」と宣戦布告した。

 1年5カ月ぶりの復帰戦となる石橋佳大は「ずっとケージを意識して練習をしてきたので楽しみ。面白い試合になると思うので、まばたき禁止で全局面に注目してください」、対戦する安藤達也は「どんな状況でもお互い一本KOを狙うような、タイトルマッチよりも盛り上がる試合をします」とそれぞれ語った。

 3年ぶりの修斗復帰となる児山佳宏は「突然修斗からいなくなって、またふらっと修斗に戻ってきた感じ。坂本さん怒ってないですか?」とサステインの坂本一弘代表に突然の問いかけ。坂本代表の「怒ってないですよ」の答えに「怒ってないということで安心して戻れます」と会場をなごませた。児山は元環太平洋王者だが、タイトル戦線については「現在2連敗中なので目の前の試合に集中したい」と話した。
 また新たな決定カードとしてフェザー級の土屋大喜vs祖根寿麻戦が発表された。

ONEストロー級世界王者に輝いたのび太が凱旋「あともう少し頑張ります」

2016.05.29 Vol.667

 前修斗世界フライ級チャンピオンの内藤のび太が27日、タイ・バンコクのインパクトアリーナで行われたONE「KINGDOM OF CHAMPIONS」でデェダムロン・ソー・アミュアイシリチョークの持つONEストロー級世界王座に挑戦し、4R4分、チョークスリーパーで勝利を収め王座に就いた。

 その内藤が29日に行われた修斗新宿大会にサプライズ登場。会場のファンは大歓声で内藤を迎えた。
 空港から直接駆けつけたという内藤はいつもののび太スタイルではなかったもののドラえもんのテーマに乗り、ジャイアン貴裕とともに入場。

 内藤は「(1Rにローキックで攻められ)心が折れるかと思った。みんなに伝わるくらい心が折れかかったんですが、なんとか勝てて良かった。1Rは正直やばいと思った。サッカーボールキックが怖かったが2~4Rに取れて良かった。修斗で培ってきたものが通用して良かった」、デェダムロンは現地の英雄とあって完全アウェーの中での戦いだったが「勝った後は会場がシーンとなっちゃったので早々に退却しました」と試合を振り返った。そして「あともう少し頑張りますので、よろしくお願いします」と“らしい”挨拶で締めくくった。

 この日はちょっとおとなしめのジャイアンだったが「のび太は生きて帰ってこられないんじゃないかと思ったんですが、なんとか帰ってきた。鼻は折れているみたいですけど」と気遣いながらも「今回はONEにのび太キャラを封印されてしまったんですが、次からはチャンピオンで発言権もあるので、しっかりとのび太のキャラクターをやらせて、一緒にアジアを飛び回りたい」とこちらも“らしい”挨拶で締めくくった。

5・28修斗 インフィニティリーグで征矢が計量オーバー北原と不本意なドロー

2016.05.29 Vol.667

 プロフェッショナル修斗の公式戦「SHOOTO GIG TOKYO Vol.21」が5月28日、東京・新宿FACEで開催された。メーンで行われる予定だった「インフィニティリーグ2016公式戦」北原史寛vs征矢貴戦は、北原が計量をクリアできず、征矢の不戦勝となった。バンタム級のリミットは56.7kgだったが試合は59.9キロ契約で行われ、ドローとなった。
 試合は1Rから北原がタックルからのテイクダウンで主導権を握る。なんとか背中を付けないように粘る征矢だが、時間はいたずらに過ぎていく。ブレイクでスタンドに戻ると得意の打撃を繰り出す征矢だが、すぐに北原のタックルの餌食となる。
 征矢は1Rで勝てば不戦勝の勝ち点2にプラス2点、2Rで勝てばプラス1点加えることができたのだが、ジャッジ1人が20-19で北原を支持、残る2人が19-19の1-0のドローで勝ち点を積み上げることはできなかった。

 セミファイナルで行われたフェザー級戦は佐藤将光がスーパー均くんを3R3分59秒、スリーパーホールドで破った。
 佐藤は昨年から修斗に本格参戦。元環太平洋フェザー級王者の土屋大喜、Road to UFC JAPAN参加者でフェザー級の有望株である安藤達也をVTJで破るなど着々と白星を重ねていたが、昨年末に竹中大地に0-3の判定で敗れ、この日が再起戦。打撃、グラウンドともに均くんを圧倒し、再びフェザー級戦線に名乗りを上げた。竹中は今年3月に環太平洋フェザー級チャンピオンに就いており、佐藤は「前回は竹中選手に完封された。そこ(竹中)を目指して一歩一歩重ねていかないと。自分が勝たないとフェザー級は盛り上がらないと思うので頑張る」と話した。

 なおこの日は「世界フライ級王座決定戦」飛鳥拳vs澤田龍人が行われる7月17日の後楽園ホール大会の決定カードを発表。フェザー級では1年5カ月ぶりの復帰となる石橋佳太と安藤達也、ウェルター級ではABと3年ぶりの参戦となる元環太平洋ウェルター級王者・児山佳宏が対戦する。

4・23修斗 扇久保が2階級制覇 ウェルター級は松本が戴冠

2016.04.24 Vol.665

 プロフェッショナル修斗公式戦「MOBSTYLES Presents『FIGHT&MOSH』」( 4月23日、千葉・舞浜アンフィシアター)のメーンで行われた修斗世界バンタム級タイトルマッチで、挑戦者の扇久保博正が王者・菅原雅顕を5R4分48秒、フロントチョークで絞め落としTKO勝ち。第6代王者に輝いた。扇久保はフェザー級との2階級制覇となった。過去に2階級を制したのはマモルだけ。史上2人目の快挙。

 試合は扇久保がラウンドの序盤から左のミドル、ハイキックといった打撃で先手を取り、菅原の打撃に合わせタックルでテイクダウンを奪うとポジションをキープ。パウンド、ヒジで削り、肩固めやフロントチョークで一本を狙うという展開に。しかし菅原も必死のディフェンスで決めさせない。判定決着かと思われた5R終盤、パウンド、鉄槌から逃れようと菅原が体を起こしたタイミングで扇久保ががっちりフロントチョークに取り、絞めあげると菅原が失神。きっちり一本勝ちを決めた。

 試合後、扇久保が「今日はちょっと強すぎてつまらなかったと思うけど、前田選手とかいろいろいますが、全員かかってこい!」とアピール。すると、この日ランボー宏輔に2R2分43秒、スリーパーホールドで一本勝ちした前田吉朗が現れ、「おめでとう。お前の挑戦受けたる」と挑発。挑戦者側の思わぬ切り返しに、やや戸惑った扇久保だったが「どっからでもかかってこいや!」と返答。前田は「次は前田と扇久保の世界戦でよろしいか?」とファンにアピールした。

 試合後のマイクでは前田に持って行かれた感のある扇久保だったが、試合後の会見では「防衛戦の相手は前田選手しかいないが僕には勝てない。2Rで仕留めます」と、話した。

Abema TVで修斗4・23舞浜大会を無料でLIVE配信。解説に佐藤ルミナと川畑要

2016.04.22 Vol.665

 プロフェッショナル修斗公式戦「MOBSTYLES Presents『FIGHT&MOSH』」( 4月23日、千葉・舞浜アンフィシアター)の前日計量が22日、都内で行われ、全選手が規定体重をパスした。

 この日は計量と合わせて会見が開かれ、同大会が「Abema TV」で完全無料でLIVE配信されることが発表された。

「Abema TV」はサイバーエージェントとテレビ朝日が“無料で楽しめるインターネットテレビ局”というコンセプトで展開する新しい動画サービス。

 今月11日に開局し、1日1000万視聴を記録するなど好調な滑り出しを見せているという。なかでも格闘技については、「格闘技はスマートフォンと親和性が高い」ということもあり、これまでにもK-1、Krush、アジア最大の格闘技団体ともいわれるONE Championshipなどがラインアップされていた。

 修斗は先日「UFC FIGHT PASS」での配信開始を発表したばかり。それに続く発表に舞浜大会の主催者で修斗公式戦を多く主催するサステインの坂本一弘代表は「修斗は地方にも選手がおり、北海道から沖縄までアマチュア大会を開催している。MMAファンの皆様がライブで試合を見られるというのは非常に画期的だと思う」と話した。

 舞浜大会は王者・菅原雅顕に扇久保博正が挑む世界バンタム級チャンピオンシップと松本光史vs川名雄生で行われる世界ウェルター級チャンピオン決定戦の2つの世界戦が行われる。またノンタイトルながら世界ライト級王者の斎藤裕、そして宇野薫、前田吉朗といった人気選手も出場。解説席には環太平洋初代ライト級王者の佐藤ルミナ氏と格闘技に造詣が深いケミストリーの川畑要を迎えるなど、ケージ上もケージ下も豪華な顔ぶれとなっている。

修斗がUFC FIGHT PASSで世界配信決定

2016.04.20 Vol.664

「UFC FIGHT PASS配信会見」が20日、都内で開かれ、4月23日に開催されるプロフェッショナル修斗公式戦MOBSTYLES Presents「 FIGHT&MOSH」千葉・舞浜アンフィシアター大会からUFC FIGHT PASS(UFCファイトパス)でのライブ配信が始まることが発表された。
 UFC FIGHT PASSは月額9.99ドル(契約日数にて価格が変動)でUFC FIGHT NIGHTをはじめとした世界各国で行われる格闘技イベントのライブ配信や過去のUFCやWEC、PRIDE等の試合動画がPC、タブレットPC、スマートフォンなどで視聴できる会員制動画サイト。
 日本円にして月額約1000円という安価なことから格闘技ファンの間では人気のサイトだ。
 会見の冒頭、舞浜大会の主催者で修斗公式戦を多く主催するサステインの坂本一弘代表が挨拶。
「1年以上の交渉の末、実現しました。総合格闘技を(世界で)一番最初に始めたのが(修斗の創始者で)私の先生である佐山サトル。佐山サトルがMMAを始めなければ今のような状況はなかったかどうかは分かりませんが、少なくとも私はここに立っていることはなかった。誰がMMAを作ったのかということを説明させていただいて、そういうことをUFCの方々にしっかり理解していただいたうえでこういう流れになりました。MMAの中で一番長い歴史を持つ修斗の映像がファイトパスに流れることは歴史を掘り起こす、見直すという意味でも非常に画期的なことだと思います」と経緯を説明。そして「私の先生である佐山サトルが作ったMMAを世界中に広めてくれたUFCには感謝したい」とも話した。

3・21修斗 竹中が無敗で環太平洋フェザー級王座奪取

2016.03.22 Vol.662

 プロフェッショナル修斗公式戦が3月21日、東京・後楽園ホールで開催された。
 メーンで行われた「環太平洋フェザー級チャンピオン決定戦」で竹中大地(同級1位)が小蒼卓也(同級5位)を1R2分41秒、スリーパーホールドで下し第5代王者となった。
 竹中は2013年の修斗デビュー以来、無敗。昨年11月には土屋大喜、安藤達也といったフェザー級のトップ選手を破った佐藤将光を完封し、この舞台に上がってきた。
 小蒼は昨年行われたインフィニティリーグで優勝し、挑戦権を獲得した。
 試合は竹中の強烈な左ミドルからスタート。続けざまの左ハイキックにバランスを崩した小蒼だったが、タックルからバックを奪う。しかし竹中は体勢を入れ替え、コーナーに押し込むと足をかけテイクダウンに成功。小蒼はスイープして上を取り、パウンドを落とすが竹中は跳ね上げスタンドへ。すぐにタックルへいった小蒼を竹中がつぶしてバックを奪うとスリーパーホールドへ移行。これがズバリとはまって小蒼は無念のタップ。竹中が勝利を収めた。

格闘家イケメンファイル Vol.44 修斗のベルトだけが欲しい 岡田遼(おかだりょう)

2016.03.13 Vol.662

 がっちりといかつい、男の中の男といった風貌の選手が多い総合格闘家には珍しくシュッとしたタイプの岡田遼。小さいころは、足が速く、サッカー少年だったという彼に絶対にモテたはず!と聞くと「そうですね…まあ足は速かったです(笑)」と否定しないどころか、ほぼ肯定という年季の入ったイケメンだ。そんな岡田が格闘技を始めたのは大学生のころ。

「小学校から高校を卒業するまでずっとサッカーをやっていたのですが、高校の選手権が終わり、一区切りついたことと、大学に入学するということで、心機一転格闘技を始めてみようと思ったのがきっかけです。もともと格闘技が好きでずっとやってみたいと思っていましたし、中学生の時にテレビで見た五味隆典対川尻達也の試合を見て衝撃を受けて、総合にあこがれを抱いていました。しかし最初からプロになろうとは全然思っていなかった。とても楽しかったけど、なれると思っていなかった。大学生の間にアマチュアで試合に出て、記念になればいいかなぐらいの感覚でした」
 軽い気持ちで始めた格闘技だったが、もともとの目標を持ったらトコトンのめり込む性格で、アマチュアで頭角を現し、2013年6月にはプロデビュー。昨年は1年をかけて5選手が総当たり戦で覇を争う「プロフェッショナル修斗 インフィニティリーグ2015」に出場。無敗を守ったのだが…。

「結果は2位でした。優勝した小蒼卓也選手にも勝ったのですが、僕が最後の試合を引き分けてしまって…。逆に小蒼選手は僕に負けた後は、すべて1ラウンド一本勝ちしていたので、得点で逆転され負けました。すごく悔しかったです」

格闘家イケメンファイル Vol.27 修斗の赤猿 猿丸ジュンジ(さるまる)

2015.06.22 Vol.645

 現在、3連続KOで連勝中の猿丸ジュンジ。5月に行われた試合でもデビュー以来無敗の相手を1R2分でKO勝ちし、会場を沸かせた。
「前回の試合はスッキリしました(笑)。1Rで決めてやるって思っていたので。相手は無敗の新人王ですし、皆さんが思っているようにとても強かった。でも僕自身はあまり相手のこととかを考えず、とにかく自分のパフォーマンスを最大限に出そうと考えています。自分の力さえ出せれば、どんな相手でも倒せると思うので。そんなに相手を研究して、分析するタイプではないですね」
 高校時代は野球少年だった猿丸。格闘技に導いてくれたのは…。

「テレビで見て格闘技は知っていたんですけど、たまたま高校3年生の時にTSUTAYAで修斗のDVDを借りたんです。その時に軽量級の試合にマモル(修斗史上初2階級制覇をした所属ジムの先輩。特徴はアフロヘアー)さんが出ていて、小さい人でも格闘技ってできるんだと思って。当時は小さい人は習うのもダメだと思ってましたもん(笑)。だって、当時はPRIDEやK-1でヘビー級の人がいっぱい出ていたので、絶対自分にはできないと思っていたんです。でも軽量級のマモルさんがすごく格好よくて。今でこそちんちくりんのアフロですが、そうなる前の話です(笑)。いや、当時は坊主に近い茶髪で格好よかったんです、本当に当時は(笑)。で、軽い階級でも格闘技は習えるんだと思って、すぐにネットで調べたら、現在所属しているシューティングジム横浜が家の近くにあることを知って、次の日に入会しに行きました。実は入会しに行った日にジムにマモルさんいたんですよ。でも気がつかなかった(笑)。このアフロの人誰だろうって。あの茶髪坊主のかっこいいマモルさんはどこにいるんだろうってずっと思っていて、3日後ぐらいに気がつきました。あれがマモルさんだって(笑)。たまたま見たDVDにマモルさんが出ていたおかげで今の自分があるので感謝しています」

 マモルはアフロがトレードマークだが、猿丸のトレードマークは真っ赤な髪の毛。

「デビューした時は金髪でしたが、デビューして割とすぐに赤にしました。それ以来ずっと赤です。理由? それはもちろん目立つため。最初は全然赤くならなかったんですけど、試行錯誤の結果、この色に落ち着きました。それに、強い奴は赤コーナーから入場するじゃないですか。だから赤なんです」

 5月の試合前からの怪我もあり、次戦の日程は未定だが、3度目の世界王座挑戦が濃厚。

「自分自身の試合の日程は決まっていませんが、7月に行われるチャンピオン(内藤)のび太選手と澤田(龍人)選手の試合の勝者とやることになると思います。とにかくチャンピオンになりたいんです。というか、ならなきゃいけない。ほんと、それだけしかないですね。チャンピオンにならなきゃ死んでも死にきれないので、なるまでやります(笑)。僕はチャンピオンシップで2回負けているんです。今度やったら3度目。世界戦を3回やる人なんてそうそういないと思います。ですから、次のチャンスは絶対にものにしなきゃならないんです」

 チャンピオンになることしか考えていないという猿丸。格闘技が彼に与えたものは何なのか。

「格闘技って人を育ててくれると思うんです。少なくとも僕は18歳の時からシューティングジム横浜に入って、ちゃんとした大人になれました。ってなれていますよね(笑)? もし格闘技をやっていなかったら、とんでもない人間になっていたと思う。殴り合いが怖いと思う人はいるかもしれませんが、格闘技はそれだけじゃなくて、夢がある。かっこいい選手もいっぱいいるし、喧嘩ではなく、そこには夢もあるので、ぜひ生で試合を見てほしいですね。特に僕の試合はKOで決めるので、それまで味わったことがないような興奮が味わえると思うので期待して下さい。僕自身格闘技はずっと続けたい。多分、おじいちゃんになっても続けていると思います。それだけ魅力のあるものなので、たくさんの人に会場に足を運んでもらいたいです」

格闘家イケメンファイル Vol.22 Mr.アグレッシブ、新境地を求めて 土屋大喜(つちやたいき)

2015.04.13 Vol.640

 前回の試合で肩を負傷し、5月に行われる「MOBSTYLESx修斗 “FIGHT & MOSH”」で1年ぶりの復帰戦に挑む土屋大喜。試合まで1カ月を切った現在の心境を語る。

「相手の佐藤(将光)選手とは初対戦で、まだ詳しくは試合も見ていない選手ですが、上手な選手、常に冷静でいられて、クレバーな選手と聞いています。ですからそこは気を抜かないように、しっかりやっていきたい。僕は今まで自分から前に出るタイプで、それで怪我が多かった。手術も3、4回していますし、それによってブランクも多かったので、今回は怪我だけには気をつけようと。試合のたびに怪我をして、その度に長期欠場。忘れたころに出てくるって言われないように(笑)、怪我に気をつけつつ、忘れられないような試合をします」

 今回は階級を1つ下げての挑戦となる。

「盛り上がっている階級(フェザー級)ですから、そこに自分が入って巻き込まれるのはうれしいです。不安より楽しみ。しいて言えば体重が落ちても動けるかなというところですが、一度テストで落としてみたので、あまり不安には思っていませんし、全然大丈夫だと思っています」

 プロの格闘家を目指すきっかけとなったのが、現在所属しているジムの代表でもある“修斗のカリスマ”と言われた佐藤ルミナ。

「中3の夏にルミナさんの試合の映像をテレビでたまたま見ていて、衝撃を受けるぐらい格好が良くて、その時からルミナさんと同じ道に進みたいと思いました。ルックスはもちろん、あっという間に試合が終わったのも格好よかった。秒速の1本勝ちで、すげーって(笑)。最初に会った時は、あこがれの人と話せるということで、めちゃくちゃ緊張しました。というか、今でも緊張しています(笑)」

 格闘家を目指して一直線。真面目なイメージだが、趣味も楽しむ。

「レゲエが好きなので、練習がなくて、次の日オフだったらクラブとかに行きますね。好きな女性のタイプ? まあ、クラブにいるような女性は好きですね。セクシーですし、派手めな感じが好きなので(笑)。芸能人で言ったら、中村アンさんとかローラさん。ハーフの方やハーフっぽい人がタイプです。綺麗ですよね。女性はね、格闘家と付き合ったら絶対いいと思うんですよ。減量をするのでダイエットの仕方もいっぱい知っていますし、疲れの抜き方や護身術、格闘技の楽しさも教えてあげられる。でも楽しむ程度はいいけど、試合に出るとか言いだしたら、それは困るかも(笑)」

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