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今日の香港は明日の台湾、そして明後日の日本(上)【長島昭久のリアリズム】

2020.12.14 Vol.736

 私は、国政を志して以来、我が国の外交・安全保障を担う政治家たらんとの気概で仕事に取り組んでまいりました。そのためには、第一に我が国自身の国防努力、第二に米国との同盟関係の強化、さらには価値観や利益を共有する「同志国」との連携促進に力を注いできました。第三の外交的努力の一環として、私は、国政15年の間、とくに豪州、インド、韓国、台湾との交流に努めてきました。昨今、豪州や台湾との戦略対話の重要性が高まっています。

 両国との戦略対話における最大のテーマは、中国の台頭です。その裏返しとして、オバマ・トランプ政権で顕著となった米国の相対的な退潮傾向についても真剣に話し合ってきました。後者のソリューションとしては、自力(地力)をつけることと、相互連携による米国繋ぎ止めの努力(孤立主義的な潮流が強まる米国は、域内の同盟国や友好国の協力なしに安全保障のコミットメントを持続することは困難)を重ねるしかないという結論です。日豪の安全保障協力関係は、2007年に初めて2+2(外務・防衛閣僚会議)が開催されて以来、ACSAの締結、クワッド(日米豪印)協調関係の構築、そして先日来日したモリソン首相との間で合意した日豪安全保障円滑化協定により、準同盟関係に発展しました。

 一方、台湾とは国交がないため表立った安全保障協力は困難ですが、それでも、我が国の南西諸島と約100キロで接する(両国の防空識別圏は与那国島で重なっている)台湾とは、戦略的に運命共同体の関係にあると同時に、インド太平洋地域における自由と民主主義の紐帯としての日台関係は極めて重要です。

 その自由と民主主義をめぐって、重大な事態が香港で起こっています。発端は、中国において今年6月に「香港国家安全維持法」が制定・施行されたことです。この法律は、1997年に香港がイギリスから返還される前に英中連合声明によって国際公約された「一国二制度」の下で返還後50年間は香港に「高度な自治」を認めるとの合意を一方的に破棄するものでした。さらに、香港基本法にも反するものです。

 これは、中国台頭における「ゲーム・チェンジャー」ともいうべき暴挙にほかなりません。国際社会から一斉に中国に対する非難の声が上がったことはもちろん、17か国からなる先進民主主義国の議会人たちが「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」を結成し、香港の人権と民主主義を守るために立ち上がったのです。その動きに呼応して、私たち国会議員有志は同僚議員たちに呼びかけ、「対中政策に関する国会議員連連盟(JPAC)」を設立し、7月29日に国会内で設立総会を開催しました。(次回は、JPACの目的や活動について報告します。)

(衆議院議員 長島昭久)

李登輝先生の思い出(上))【長島昭久のリアリズム】

2020.10.12 Vol.734

 令和2年8月9日午後、台湾総統府に隣接する台北賓館において、李登輝先生に最後のお別れを申し上げて参りました。超党派議員300人超からなる日華議員懇談会の副会長として、この弔問団に参画できたこと感慨ひとしおです。

 満面の笑みを湛えた李登輝先生のご遺影と向き合った時、私は、深い悲しみに暮れるとともに、新型コロナウィルスとの闘いにおいて目覚ましい成果を挙げた祖国台湾の姿に世界が瞠目した歴史的瞬間を見届けて、先生が天に召されたことを悟り胸がいっぱいになりました。

 私が李登輝先生と「出会った」のは米国留学中の1996年。その年は、台湾の歴史にとりまさしく画期をなす年となりました。それは、李登輝先生が生涯を懸けた「台湾民主化」のハイライトとなる史上初の民選総統選挙を実現した年であり、同時に台湾人が台湾語を公に堂々と語れるようになった最初の選挙でもあり、そこから「台湾アイデンティティ」が一気に高まっていくことになったのです。さらに、その年は、台湾が大陸中国を向こうに回してその圧倒的な軍事圧力を見事に撥ね返した年でもありました。世にいう「台湾海峡危機」です。当時ワシントンに留学中だった私は、この時の李登輝総統閣下の傑出したリーダーシップに感銘を受けたのです。その後、司馬遼太郎の『街道をゆく―台湾紀行』で先生の人となりを深く知り、いよいよ哲人政治家・李登輝への関心を膨らませていきました。

 その憧れの李登輝先生に初めて直にお目にかかる幸運に恵まれたのは、2004年、国政初当選から1年もたたない夏の日の午後でした。若手議員有志で編成した訪台団の一員として、台北市淡水にある李登輝先生のオフィスを訪れたのです。夢のような時間でしたが、最初から最後まで私たち日本の若い政治家を叱咤激励すること頻りでした。以来、最後にお目にかかった2016年9月までの間に計6回、先生と親しくお話しする機会を得ました。とくに、2013年10月にはご自宅を訪い、直接その謦咳(けいがい)に触れることができたのは、政治家として、否ひとりの人間として望外の幸せでした。3時間半にわたる直接指導は、文字通り魂を揺さぶるものでした。そこでの話で最も印象に残ったのが次の言葉です。

「大事を成すに、直進は迂回に如かず」
(大きな目標を立てた時、私は真っすぐそこに進むことはありません。必ず遠回りをすることにしています。) (下に続く)

(衆議院議員 長島昭久)

柳楽優弥「三大映画祭にもう一度行きたい」30歳の節目で念願の『やぎら本』発売

2020.09.20 Vol.Web Original

 柳楽優弥が20日、自身初のパーソナルブック『やぎら本』(SDP)を発売、リモート会見した。

 30歳の節目に合わせて制作。柳楽のさまざまな表情をとらえた写真集と、是枝裕和監督やクエンティン・タランティーノ監督との対談などで構成された、さまざまな角度から柳楽に触れられる1冊だ。

【今月の“人”】李登輝(台湾元総統)

2020.08.08 Vol.732

 台湾の民主化を進め、初の直接選挙による総統を務めた李登輝元総統が7月30日、入院先の台北栄民総医院で死去。97歳だった。
 李氏は終戦前から台湾に住む「本省人」として初の総統に就任。中国大陸由来の国民党政権による一党独裁体制を内側から変革し「台湾民主化の父」と呼ばれた。中国からは「台湾独立派」と批判された。

 1971年に当時の総統、蔣介石の長男、蔣経国に抜擢され、国民党に入党。1988年1月、蔣経国の死去により総統に昇格した。
 2000年までの12年間の総統在任期間に、憲法を6回改正し、1949年の中台分断以降、改選されていなかった立法院(国会)の全面改選を行うなど民主化を推進。1996年の総統選を直接投票とし、自ら初の民選総統に当選した。また、中国全土の統治を前提とした政治体制から、実効支配する台湾に合わせた体制への改編を進めた。

 中国は一連の改革を台湾独立の動きとみなし、1996年の総統直接選に合わせ弾道ミサイル発射など軍事演習を実施、米国が2個空母打撃群を派遣し「第3次台湾海峡危機」となった。

 流暢な日本語を使い、「22歳まで自分は日本人だった」と語るなど親日家。

 日本との関係では、2001年に心臓手術で訪日する際、ビザの発給が政治問題化した。2016年夏までに計8回訪日し、2007年には実兄が祭られている靖国神社に参拝。台湾も領有権を主張する尖閣諸島をめぐっては、台湾内で批判を受けながらも「日本の領土だ」と公言し続けた。

 8月1日に台北市中心部の台北賓館に追悼会場が設置され、炎天下にも関わらず大勢の市民が長蛇の列を作った。

アーロン「90年代の台湾思い出した」日台共同制作ドラマ『路』に出演

2020.05.23 Vol.Web Original

 波瑠が主演する、土曜ドラマ『路(ルウ)~台湾エクスプレス~』(NHK総合、土曜21時)が好評だ。吉田修一による小説『路(ルウ)』を、NHKと台湾の公共放送局であるPTSの共同制作でドラマ化したもので、台湾新幹線の建設を軸に、美しい台湾の景色や活気ある街角を背景に、日本と台湾の人々の心の交流を描く。

波瑠「強い絆で結んでくれる」日台共同制作ドラマ『路(ルウ)』に主演

2020.05.16 Vol.Web Original

 波瑠が主演する土曜ドラマ『路(ルウ)~台湾エクスプレス~』(NHK総合)が5月16日からスタートする。

 吉田修一による小説『路(ルウ)』を、NHKと台湾の公共放送局であるPTSの共同制作でドラマ化。 美しい台湾の景色や活気ある街角を背景に、台湾新幹線の建設を軸に、日本と台湾の人々の心の交流を描く。

ミスドの10回振るフルーツティは今シーズンの定番に!「台湾果茶」期間限定発売

2020.05.01 Vol.Web Original

 ミスタードーナツは、5月1日、フルーツティ「台湾果茶」を期間限定で発売する。振ってから飲むのが特徴で、台湾で人気のティスタンド「HOPECHA」監修。

 飲む前に10回ほどよく振ることで、ジャスミンティとフルーツが交じり合ってよりまろやかな味になる。種類は4種で、パッションフルーツのナチュラルな果実感と独特の食感、さわやかな味わいが魅力の「パッションフルーツジャスミン」、パイナップルとマンゴー特有の甘みにレモンの酸味をほのかに効かせた「パインマンゴージャスミン」、柑橘のさわやかな味とジャスミンティがよく合う「オレンジピンクグレープフルーツジャスミン」。さらに、ブルーベリー、ストロベリー、ラズベリーの3種類のベリーが織りなす深みのある甘さと、ジャスミンティを組み合わせた「ミックスベリージャスミン」がある。

 9月上旬まで。順次販売終了予定。本体価格540円。税抜き。

EXILE AKIRA、台ファッション誌のカバーに登場

2020.03.06 Vol.Web Original

 EXILEのAKIRAが3月5日発売の台湾のメンズファッション誌「GQ TAIWAN」 3月号で、表紙を飾っている。

 同誌ではAKIRAを「世上真有Mr. Perfect」(この世にミスターパーフェクトが本当にいた)と紹介。アジア人離れしたスタイルと品格が漂うエレガントなスーツスタイルや、パフォーマーならではの躍動感あふれるエネルギッシュなショットなどが満載で、ファッションへのこだわりやEXILEへの想い、自身の人生や未来のビジョンまで赤裸々に答えたインタビューも掲載されている。
  
 AKIRAはEXILEのパフォーマーとして活躍する一方で、ファッションブランド「ラルフローレン」のグローバルアンバサダーにアジア人で初めて就任するなど、アーティストのみならず俳優やモデルなどとして活躍している。

EXILE AKIRA、台湾の子どもたちとダンス!台北ランタンフェスティバルスタート

2020.02.10 Vol.Web Original

 台湾の風物詩のひとつ「2020台北ランタンフェスティバル」が現地時間8日に台北市で開幕した。そのオープニングセレモニーにEXILEのAKIRAがゲスト出演、台湾のキッズダンサーや台湾のダンス&ボーカルグループのMAGMA(マグマ)とダンスパフォーマンスを披露した。

宇宙人が誠品生活日本橋とタッグ! 「紹介することができてとてもうれしい」

2020.01.20 Vol.Web Original

 台湾のロックバンド、宇宙人(Cosmos People)が台湾発のセレクトショップ「誠品生活日本橋」とタッグ、同ショップと台湾のLCC「タイガーエア台湾」がコラボレーションするキャンペーンのPR映像に出演する。

EXILEが台湾版紅白歌合戦に出演へ「最高の思い出を作りたい」

2019.12.20 Vol.Web Original

 EXILEが、台湾の台湾電視公司(台湾テレビ)で旧正月大みそか日にあたる2020年1月24日に放送される大型歌番組「2020超級巨星紅白藝能大賞」にスペシャルゲストとして出演することが19日、わかった。EXILEが台湾でパフォーマンスを行うのは、今回が初めて。

 現地時間の19日に、番組司会者による記者会見が行われ、EXILEの出演が発表された。グループを代表して、AKIRAは「今回、台湾で初めてEXILE全員でパフォーマンスできることをとてもうれしく思います。いつも応援してくださっている台湾のファンの皆様に、元気なパフォーマンスを届け、一緒に最高の思い出を作りたいと思います」と、ビデオコメントで意気込みを語った。

 台湾の年越し特番となる「2020超級巨星紅白藝能大賞」は、“台湾版紅白歌合戦”と言われる人気番組。台湾、中華圏、韓国などアジアのトップアーティストが出演し、紅白に分かれてライブパフォーマンスを披露する。2020年1月12日に台北アリーナで収録が行われる。

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