脱こじらせへの道 第10回 特別編 劇団Rexy出演者7人にインタビュー

2015.11.13 Vol.654
 こんにちは、田口です。このコラム、第2、第4金曜更新ということで、今回は3週間ぶりの更新です。ちょっと時間が空いてしまいましたが、みなさん大丈夫ですか? こじれてないですか?    今回は特別版です。  実はこの度、私がプロデューサーを務めているGIRL'S CHや、女性向けAVメーカーのSILK LABOで活躍しているエロメン・イケメンたちがRexyという劇団を旗揚げしまして、11月21日からその公演が始まるんです。  それで今回はその稽古場にお邪魔して、いろいろとお話をうかがってきましたので、その模様をお届けします。  参加メンバーは一徹さん、月野帯人さん、有馬芳彦さん、北野翔太さん、渡部拓哉さん、小田涼さん、北澤剛さんの7人。豪華な顔ぶれです。  みなさん、稽古前とあってリラックスモードでした。ではどうぞ。   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆  ——みなさんはふだんは映像での活動がメインですが、生の舞台に不安なんてないんでしょうか?  月野「僕は台詞覚えがすごく悪いので不安しかないですね。台本を見た感じだけでも超セリフが多いんです」  ——渡部さんと有馬さんは舞台の経験が多いですよね。やはりこの2人が中心となっている感じですか? 有馬「いえ、特にそういうわけでは(笑)。ただ、台詞は覚えてください!ってことぐらいですよね」  ——舞台は楽しいですか?  有馬「楽しいですね」  ——不安は?  有馬「不安なのは、強いていえば今回みたいな…(笑)。いつもは舞台に慣れている役者たちとやっているじゃないですか。今回は舞台が初めての人も多いので、そのへんはすごく不安です」 ——今回の舞台はGIRL'S CHとSILK LABOのクロスメディア戦略のひとつなんです。 北澤「クロスメディア…?」 ——映像だけではないさまざまなメディアでみなさんの魅力を発信していこうということですね。  北澤「難しい言葉使われると、マジで分かんない(笑)」 ——Rexyの話を聞いたときどう思いました? 北野「びっくりしました。まさかと思いました。映像だとミスったり台詞を覚えてなくても、撮り直しがきくじゃないですか。上手くいった部分を使えばいいわけですから。舞台だと、リアルタイムでもし間違ったらまずいじゃないですか。だから…“ああ、ついにこんな話がきちゃったか”って思いました」 ——できれば避けたかったけど、こうなってしまった以上はやるしかない? 北野「そうですね」 月野「そうなんだ(笑)」 ——北野さんは今年デビューしたばかりじゃないですか。なのに今年は舞台までやることになりました。この1年の変化はすごいですよね。 北野「いろいろやらせていただいて楽しんでいます。この舞台が成功したらもっといいなって思いますので、頑張ります。ただ、どうなるかは実際のところは分からないですね」 ——このメンバーでふだんは会って遊ぶようなことはあるんですか? 渡部「北澤とは普段から仲がいいですね。北澤、小田とは一緒に仕事をする機会も多いです」 ——みんなでまとまって長い期間を過ごすのは初めて? 月野「ほとんど会ってないですよね。だから知らないっちゃ知らないことのほうが多いんじゃないですか」 ——この稽古場でお互いを知る、といった感じですか? 渡部「この舞台をやることが決まってから、集中稽古が始まる前にワークショップもで何度か会ったので話すようになりました」 ——そのなかでも意外な側面を見せている人はいます? 月野「意外っていうかワケ分かんない人が多いなって気がします(笑)」 (一同爆笑で「自分でしょ(笑)」「完全に自分のことじゃないですか(笑)」の声) ——例えば? 月野「みんな個性ありますよね。ホントワケわかんない(笑)。小田君は一番不思議なキャラですよね(笑)」 渡部「いや、月野さんがダントツで一番ですよ(笑)」

脱こじらせへの道 第9回 女性同士の遠慮がこじれを招く!?

2015.10.23 Vol.653
こんにちは、田口です。  今回は「女同士でエッチな話題……どこまでできる?」というアンケートからこじれについてお話したいと思います。   いつもアンケートは、テーマによってコメント数に差が生まれるんですが、今回はコメントがいつもより多かったですね。  ふだん言えない分、ここで吐き出そうという気持ちもあるのかもしれません。  ということからも、やっぱり、女性はいつでもエッチな話題ができるわけではない、というのが見てとれますよね。  そしてエッチな話題といっても真剣な相談事として話すパターンがほとんど。  悩み相談のほかにも、何が良かったとか悪かったとかいう会話がメーンになっているということは、セックスに対してまだ夢を抱いているというか、日常とは地続きではないんだな、という感じがします。  最近流行りの“あるあるネタ”だったり、「セックス中にこんな面白いトラブルがあって〜」というような話をするちう人はほとんどいませんでした。  (ちなみに、私はこの面白系が結構好きです。ほかの女性にもそういう人が増えればいいのに……と、GIRL’S CHでも「女の子のエッチなあるある大辞典http://girls-ch.com/original/daijiten.php」という企画を配信していたことがあります。)  細かく見ていくと、経験の少ない人や、処女であるとか、なんらかのコンプレックスを持っている人ほど話しにくいようです。  男性の場合は経験人数の少なさがコンプレックスになることがあるかと思うんですが、女性は経験人数ではなく、そもそも処女かどうかということが大きいようです。一度経験してしまえば、2人だろうが10人だろうがそんなに差はないと思います。  「100人超えてます」なんていうのは別ですけどね。周りがひくから話しにくいという場合も……。  これは私の経験談なのですが、女性同士でイク・イカないという話題で会話をしたことがありまして、イッたことがあるという人は積極的に話すのですが、イッたことのない人は無口になります。「イッたことがない自分はおかしいのかも…」という不安が募り、言い出しにくいのかもしれませんね。そのときは、誰かが「イッたことのない」という話を切り出すことでようやく、そういう人も「実は私も」と会話に加わってくれました。  女性のセックスの話は、ふだんあまりしないし、メディアにもそんなに載っているわけではないので、どういう状態が普通なのかとか、何が流行っているのかということが分からない。だから仲間内で話をしたいんだけど、あまりに過激なことを言ってしまうとひかれる可能性もあるし、反対に無知すぎて恥ずかしい場合もあるから、おずおずとさぐり合いながら会話をしているといったことなんだと思います。  男性の場合、情報が溢れかえっているので、自分のやっていることが普通かどうかはだいたい分かる。AVもここまではノーマル、このへんは特殊、といったように分かりやすくジャンル分けされてますしね。  では情報が多くなればいいのかというと、私はそうではないと思ってます。  最近は女性の性に対してあけすけなメディアが増えてきています。女性向けのコラムサイトでも、「こんなビッチな経験がある!」とか「こんなアブノーマルなことをしちゃった!」とか「セフレが何人いて…」というような過激・暴露系の記事が多くて、そういう記事を見過ぎちゃうと、「私、全然そうじゃないから、そういう話題は恥ずかしくてできない」と思ってしまう人もいると思うんです。

脱こじらせへの道 第8回 実は勝手にこじれてる男が多い!?

2015.10.09 Vol.

脱こじらせへの道 第7回 SMにおいてのこじれの原因は意外なところにあった…?

2015.09.25 Vol.

脱こじらせへの道 第6回 特別編「素人男子をいじめたい」女性AV監督・山本わかめにインタビュー

2015.09.11 Vol.650
 こんにちは、田口です。  突然ですが、TOKYO HEADLINEの読者の皆さんは、AVには詳しいですか? 現在、我々アダルトコンテンツメーカーにとっては最大規模のコンペティションとされる「AV OPEN2015 あなたが決める、アダルトビデオ日本一決定戦」というイベントが行われています。ケンドーコバヤシさんが大会委員長を務めていて、スポーツ新聞や雑誌などでもドーンと広告が出ているので、それを見かけた方は多いんじゃないでしょうか。    このイベントを簡単に説明しますと、各メーカーがそれぞれ得意の分野の作品をエントリーして、ユーザーさんの投票で決まる「総合グランプリ」と売り上げで決まる「部門賞」を争うというものなんです。  そこにSODクリエイトからも女優部門に『香澄はるか AVDebut』と企画部門に『SOD女性監督・山本わかめ式「射精コントロール」〜勃起した男子は‘射精の快楽’を味わうためなら、女子の言いなりになってしまうのか?〜』の2作品がエントリーしておりますので、みなさんよろしくお願いします。    さて、前置きはこのくらいにして、この『SOD女性監督・山本わかめ式——』を撮った山本わかめ監督は業界的にも珍しい女性監督で、会社的にはもちろん、田口個人としましてもとても期待している監督の一人なんです。 というわけで、今回はいつもの「こじらせ」のテーマから離れて、緊急企画としてこの山本監督をご紹介したいと思います。今回はアンケートではなく、ふたりの対談形式でお届けいたします。 田口「まず自己紹介からお願いします」 山本「SODクリエイトに入社して3年になります。監督としては2年目です。これまで9本の作品を撮らせていただいたんですが、最初の8本は若手の登竜門的なレーベルの〈アマチュアインディーズ〉からのリリースでしたので、今回の作品でメジャーデビューということになりました」 田口「今回はどんな作品なんですか?」 山本「“男子は勃起すると、射精したいあまり何でも女子の言うことを聞いてしまうのか?“という検証をするというテーマで、素人の男の子を責めるという作品です。女優さんには、凄テクをたくさんお持ちの波多野結衣さん、上原結衣さん、春原未来さんをお招きして撮影しました。」 田口「いつもどんなジャンルのものを撮っているんですか」 山本「女の子が責めるというか、積極的な側に回るセックスが好きで、そういった作品を撮っています」 田口「デビューからずっと一貫してそのテーマですよね? ふだんというか、もともと自分にそういう趣味があって、ということですか?」 山本「女の子が責められているものを見るより、気持ちよさそうにしている男の子を見るほうが好きなんですね」 田口「山本監督の作品には可愛い男の子が多く出演していますよね」 山本「はい。“気持ちよさそうにしている男の子”といっても“ただしイケメンに限る”なんです。でもそれって男性も一緒ですよね。基本的にはカワイイ女性が好きですよね」 田口「デビュー作は『素人男子をトイレで逆レイプ…したら逆に感謝されちゃいました!』という作品です」 山本「“逆レイプもの”というジャンルの作品をどうしても撮りたくて、この業界に入ったんです」 田口「私はこの作品を見たときは、実はAVとしてはよく分からなかったんです。監督が出演者の男の子を面接するシーンから始まり、その男の子にドッキリをしかけて、トイレで女優さんが逆レイプしちゃう、という内容。この面接のシーンで男の子が来た時に監督の心の声があって。男の子に対して“写真とは全く別人。”とか“そんな顔でよく言えたな”とか。そういうところがすごく面白くて、作品としては楽しく鑑賞したんですが、性的な面では私は共感できなかった。でも“この作品がめちゃくちゃ好きだ”とか、“こういう作品を見たかった”というユーザーさんからのレビューが結構あったんですよね」 山本「男の子でも、“分からん”という人と “俺もこうされたい”という人といろいろいるようです。アマチュアインディーズでは最後に監督の電話番号を載せているんですが、M男の方から、“僕もこうされたい”という意見が多く寄せられました。この作品は海外サイトにあげられてしまったんですが、ブラジル人や韓国人からLINEが来るようになって、翻訳すると、やはり“僕もこうされたい”とか“自分も出たい”という内容でした。海外にもこういう嗜好の人っているんだなって思いました」 田口「自分にそういう願望があるということはいつ気づいたの?」 山本「そのへんはあまり覚えていないんですよね。でもこういう作品を撮っていると、“山本わかめは男を屈辱的にさせたいんだろう”ということを言われる時があるんですが、むしろ逆で男の子に愛情を持っているからなんです。女性の立場から見て、“愛があるからこそやってほしい”ということをやってもらっている。私の作品は基本的には全部そう。男の子が好きだからやらせたいし、嫌だけど勃起している姿を見たい。愛があるからこそなんです」 田口「愛があるからこそ、喜んでいるところ以外も見たいという感じ?」 山本「そうです。嫌で泣きそうになりながら勃起している男の子とか、可愛い男の子が見たいんです。それをブサイクな男の人がやったところで見ているほうも撮っているほうも盛り上がらないと思うんです。根本にかわいい男の子への愛情というか、かわいい男の子が好きという思いがあって、それで撮り始めていますので」 田口「出ている男の子たちはどうやって集めるんですか?」 山本「ガチで経験のない素人さんをナンパしました」 田口「作品の中では、AVでは珍しいアイドルソング的な曲を使っていますよね」 山本「野本義明さんという先輩監督がいるんですが、野本監督の作品って、野本ソングといわれるほど定着している曲があって、イメージシーンなんかはPVのようになっているんです。そういうのにあこがれがありまして、私だったらガールズポップだなって思いまして、今までうちの作品では使ってこなかったような音楽を使っているんです」 田口「GIRL'S CHでも、『大人の社会科見学』という作品ではポップな曲を使っているんですが、あれよりももっとポップですよね」 山本「私は最初、『大人の社会科見学』にあこがれていて、見たときに結構感動したんです。音楽も演出もすごいなって。SODクリエイトでも絶対誰も作っていないなって思いました。それで監督になる前に先輩の作品のPRを作るときに、GIRL'S CHで使っている音楽を探し出して、真似してやったりしていたんです」 田口「GIRL'S CHがポップな感じにしているのは、エロ動画じゃないよ、という感じを出したくて使っていたんです。でも完全なAVでこういう音楽を使っている人は珍しいです」 山本「最初はユーザーさんに“あの音楽やめてください”って言われました(笑)。でも頑なに使っているうちに、私の作品のひとつの色になってきているように思います」 田口「今後もこのジャンルを突き詰めていく?」 山本「先輩とか周囲の人に“全然別のテイストのものも撮ってみろ”といったことは言われています。私の作品のエロの濃度をもっともっと薄めて、通常の企画モノを撮る。例えばマジックミラー号を撮ったら、普通の企画の中に私の作風が残って新しいものができるかもしれないなと。あと、女性監督も業界にはあまりいないので、女性監督だからこそ撮れるものとか。でも根本にあるものは変わらないので、いかにエロを薄めていくかということが今後のテーマになると思います」 田口「今は男性向けの作品を撮っていますが、女性向けの作品を撮ることは考えている?」 山本「もちろん、女性向けの作品はやってみたいですよ。以前GIRL'S CHの現場に行ったとき、男性向けと違って大変なところもあるんですが、すごく楽しいんです」 田口「かわいい男の子もたくさんいますよね」 山本「そう!ロケも丁寧というか、女性向けに作っているので繊細というか綺麗に撮っていますよね。編集も男性向けとは違います。男性向けは赤青黄色を使うけど、女性向けはパステルカラーとか柔らかい色。同じ女性として、そういうところはすごく共感できます。でも今の自分が撮ってもまだ実力不足だと思うので、まずは男性向けで一人前になってからですね」 田口「私はぜひ今のこのテイストで女性向けを撮ってほしいです。どうなるんだろうって興味がありますので、GIRL'S CHでお待ちしてます」

脱こじらせへの道 第5回 「anan」のセックス特集の今後を勝手に考えてみる

2015.08.28 Vol.649
 こんにちは、田口です。  今回は趣向を変えて、今月発売された「anan」のセックス特集についてちょっと考えてみたいと思います。  GIRL'S CHでは「あなたは買った?ananSEX特集(8月7日発売!)」というアンケートをとったのですが、結果は8割以上の人が「買った」「買う予定」でした。その理由は大きく3つに分類されますが、「毎年買っています」という人も多く、近年ではSILK LABOのエロメンや、GIRL'S CHのイケメンたちがセックス特集のDVDやとかグラビアに出演しているため、「出演者のファンです」という理由もありました。あとは「ハウツーを勉強しています」など。  このananのセックス特集も定番化してもう10年前後が経っていると記憶しています。私が就職活動をしているときに、SODの面接で、「ananのセックス特集で、今度女性向けに作ったDVDの特典がつくよ」と言われたのをよく覚えています。 (ちなみにその年は、5月に発売でした。)  この10年で女性とセックスの話題との関係性はずいぶん変わってきました。乱暴な言い方をすると、セックスの話について、もうカマトトぶる必要がなくなったように思います。  これまでは、こういう話題の本を買うのに、「セックスに関する本じゃなくて、ananを買っているんだ」という建前が必要だったと思われてきました。この連載でいつも言っているようなことから考えると、そういう買い方は「こじれ」だったかもしれません。でも最近、とくにこの1〜2年は、そういう建前がなくてもセックスの話が普通にできるようになってきた。恥ずかしがりながらセックス特集のananを買う女性は、もうほとんどいないんじゃないかと思います。  女性の意識がかわるきっかけとして、この2〜3年のメディアからのアプローチに変化があったのではないでしょうか。具体的にいうと、女性の性を肯定する風潮が強くなっています。GIRL'S CHもそうなんですけど、“一人エッチしてもいいんだよ” “女性に性欲があってもいいんだよ”ということをいろいろなメディアが言うようになったので、隠れてこそこそ買う必要がなくなって、こじれなくなった。  それもこれもananさんがこの企画を続けてきてくれたおかげで、女性がおおっぴろげにセックスの話題をすることができるようになってきたということが大きいと思います。  ということで今回は、私が勝手にGIRL'S CHの視聴者を代表して、ananさんに今後やってほしい企画を考えてみたいと思います。  今回は、GIRL’S CHのプロデューサーという立場半分、いち読者としての私の立場半分、という感じで。  先ほども言ったように、読者の質はこの1〜2年で大きく変わってきています。 例えばこれまでは、著名人や医師が出ていることで得られる安心感というものはひとつのポイントでした。ですが、そんな建前もいまは必要ないのかもしれません。  本当に知りたいのは、「実際みんな(私達)がどんなことをしているのか」ということなのではないでしょうか。GIRL’S CHでも、リアル感のあるAVや、実は盗撮ものが好まれる傾向があり、女性は(男性も?)隣人のセックスが気になるものなのでは。ほかの人は、どんなセックスをしているのか、そんなリアルを読者は知りたいのではないでしょうか。  アンケートでも「ハウツーは飽和状態で真新しいことがなかった」とか「実体験ページがいまいち」という意見がありました。そのことからも、ユーザーはリアルな話を求めていることが伺えます。  セックス特集の当初は、建前やファンタジーが必要だったんですが、10年経つうちにセックスに対する意識が全然変わってきて、リアルなものが望まれるようになっている。  これはananだけじゃなくて、他の媒体にもいえることかもしれません。  ちょっと矛盾するんですが、反対に、専門家による「Q&A」。“こんなときどうする?”的なお悩み相談室は絶対必要!だと思います。  それもセックスそれ自体ではなく周辺のこと。避妊や性感染症に関する記事はいまでもありますが、「妊娠」「出産」そして「中絶」といったことまで、是非書いてほしい。 AVのようなファンタジーと対極にあると思われがちですが、でも本当はすべて地続きなんです。GIRL’S CHのようなAVサイトより、もっと説得力をもって伝えることができると思うので…。  そういう話題を扱ってくれると中高生にも読ませたい雑誌になりますよね。  GIRL'S CHのようなメディアでは残念ながら18歳未満の人に働きかけることはできません。  だから、誰でも買えるananで、潜在的な、将来の私たちの視聴者が育つと、お互いにより発展していけるのではないかと。  手前味噌ですが、おかずとしては動画のほうが情報量が多くて強いと思うのですが、ananさんの強みは読み物でいろいろな知識を得られるというところ。  実は私もモノクロページの読み物が好きで、昨年の「都道府県別の男の子のセックス傾向」は楽しく読ませていただきました。今年のみうらじゅんさん、しみけんさん、松居大悟さんのページも面白かったです。

脱こじらせへの道第4回 美しいエピソードで飾り立てた不倫……あなたは大丈夫?

2015.08.14 Vol.648
 こんにちは、田口です。このコラム、第2、第4金曜日更新ということで、今回は中2週空いてしまいました。  みなさん、相変わらずこじれてますか? さて、今回は『75%が「昼顔」的な経験あり!?「不倫、したことある?」』というアンケートをもとに「こじらせ」からの脱却の道を探ってみたいと思います。  まずは不倫の定義づけから参りましょう。  不倫というと「=セックス」と思いがちですが、決してそんなことはありません。 セックスしていなくても本人が不倫だと思っていれば不倫。今回のテーマではこのスタイルでいきます。 男と女がいればセックスしちゃうときもあります。 今回問題にしたいのは、そこにことさらに「不倫」という言葉を乗っけちゃうという状態について。 「旦那とはセックスレスだから外で満たしている」とか、「妻とのセックスは義務感があるから外で新しい女の子とヤッてるほうが楽しい」といった話をよく聞きます。男女を問わず、既婚者なのに外でめちゃくちゃヤリまくっている人がいますよね。 この人たちは「単にセックスが好き」な人たちだと思うんですね。 こういうふうに、単にセックスが好きというのはこじれてないし、清々しさすら感じます。 一応ジャンル的には不倫ですし、世間的には後ろめたい関係ではありますが、本人にとってはただ「セックスが好きだからしたい」という至ってシンプルなこと。セックスが好きなゆえの不倫。  それとは真逆の、私の知人の話です。  まだ結婚していないので不倫にはあたらないんですが、結婚を前提に付き合っている恋人がいるのに、いろんな異性とヤリまくっちゃってる人がいます。そして、ヤるたびに浮気相手に感情移入してしまう。「今日だけは本気」を通り越して、その浮気相手とも付き合ってる感覚でいるというか。セックスするだけじゃなくて、それぞれの相手に物語を持っちゃってる。これは不倫予備軍だなって思います。 相手に妻や夫がいれば不倫で、そうでないときは浮気、二股。 前述の知人は結婚はしていませんが、カテゴリー的にはすごく不倫に近い。結婚さえしちゃえば、不倫ですね。  このパターンで厄介なのが、セックスしなくても不倫が成立する場合があるんです。  セックスしなくても、「彼氏(または彼女)がいるのに、あなたのことを愛してしまっているの……」と悲劇のヒロイン(あるいはヒーロー)を演じる場合がそれです。  セックスしなければ、何を考えても自由ではありますが、精神的にはかなりこじらせた「不倫中毒者」と言えるでしょう。 浮気される側からするとたまらないかもしれませんが、単にセックスが好きな人は、端から見てると仕方がないというか、罪がないというか…。 それより、物語を作ってしまう不倫、しかもセックスしない不倫のほうがタチが悪い。ちょっと危ない。それこそ、相手との間に描いた物語をそのまま小説にでもしたほうがいいです。 また、不倫に陥るパターンとしては、 「相手が既婚者とは分からなかった」「出会った時には既婚者だった」というものがあります。でもこれはもう仕方がない。同級生とかだったら、そこまでにチャンスもあったでしょうが、そうじゃない場合は出会えてなかったんだから仕方がない。 女性の場合は若いころって同年代の彼氏と付き合っていても、5〜10歳くらい上の人についつい心を奪われる時があります。それは変な意味ではなく、お金があって同年代の彼にはできないことをしてくれるから。そうなると女の子って簡単に落ちますよね。 でも、人にもよりますが、年とともに自分がお金を払う側になると、お金を払ってくれる男の人についていくことがバカバカしいなって思えるようになってくる。「自分でお金を払えるのに、そんな危険な橋を渡らなくても」ってことですね。 定義づけのつもりがついつい不倫について語ってしまいました…。 アンケートに戻りますが、このアンケートは盛り上がりました。返答数も多かったし、自由記入の欄も豊富。エピソードの分量が半端なかったです。みんないっぱい書いてきてくれました。 それは、まず人には言えないということが前提としてあるので、ここで発散しているということもあるのでしょう。言えない分、言いたい。 恋バナでしたら友達とも普通にできますし、情報交換もできますが、不倫話はどんなに仲のいい友達でも話題にするにはちょっとハードルが高いです。 そして不倫にはまっている人ほど自分に酔っちゃう傾向がある。だから書く事はいっぱいある。 物語を自分で作っちゃっている。だからみんな長い。 そしてみんな小説のような書き出しになっているんです。 自分主役の物語です。人に言えない分、よけいに自分の中でストーリーが膨れ上がっちゃって、長文になっちゃう。それも美しいエピソードばかり。 そう、さっき定義付けのときにあった「物語をつくってしまう不倫」ですね。 仲のいい友達には言っちゃえばいいと思うんですよ。犯罪というわけではないんですから。 それで友達に意見されて考え直すというのもありですし、応援してくれるのなら続けてもいいし。 男性の場合、友達に相談しちゃったり、ぽろっと言っちゃう人は多いかもしれません。 でも女性の場合は若い世代はともかく、30歳を過ぎたあたりだと周りに結婚している人が増えて、そういう話題はしづらくなります。自分の旦那と不倫してたら…って、自分に置き換えて考えてしまい、絶対否定されるじゃないですか。 でも、この不倫のこじらせから抜け出すには、それしかないと思います。 人に話して、冷静な意見を聞いてみること。

脱こじらせへの道第3回 女性のセックスは「イク」ことがゴールではありません

2015.07.24 Vol.647
 さて、今回は『「一人エッチでならイケるのに……」セックスでイッたことある?』というアンケートをもとに「こじらせ」からの脱却の道を探ってみたいと思います。 「一人エッチでならある」という人を加えると約7割がイッたことがあるとのことでした。  まず前提として、この数字を見て「えっ? こんなに?」と感じた人もいるかもしれませんが、この数字は自己申告ですので、少し多めに出ていると思います。  またこのアンケートに答えようと思った段階で、ある程度「イク」「イカない」ということを意識してセックスやオナニーをしていると思うので、大前提として、「ある」という答えが多く出るということは予想していました。この数字を見て「私は少数派なのか…」というふうには思わないでください。ファッション誌なんかでこの質問を投げたら多分もっともっと少ない数字になるはずですので。  一言で「イク」と言っても、男性の場合は射精という非常に分かりやすい形がありますが、女性の場合、基準は人それぞれ。7割の人の中でも、その状態は千差万別です。そもそも「イク」「イカない」についてよく分かっていない人が大多数だと思います。  また、「イク」「イカない」という会話の中で、「イッたことがない」という人は多分ホントにイッってないんだと思います。 「これが多分イッたってことなのかな?」という人は怪しいです。本当はイケてないのに、頭の中で勝手に「イケた」と変換しちゃってる可能性があります。  アンケートの答えの中に「イケてなくて彼氏に申し訳ない」という答えがあったのですが、これはセックスに対して女性が主体的になれていないという証拠だと思うんです。  まず男性ありきで、「彼氏がイッてほしがっているから、イカなきゃ悪いな」とか「相手が気にするからイケるようにならなきゃ」とか。  でも、先ほども言ったように、男性には射精というゴールがありますが、女性はそれがない。たとえば、セックスをパートナーとのコミュニケーションのひとつだと思えば、セックス自体で「イク」「イカない」はそんなに重要ではないって思いませんか?。  だって会話って必ずオチがなきゃいけないってことはないですよね。そう考えるとセックスも必ずイカなくてもいい。  つまりセックスにおけるゴールが男女では違うので、必ずしも男性に合わせることはないんです。セックスにおいては男性のゴール=女性のゴールではありません。 「こじらせ」という観点でいうと、「イケる」人の中にも「イケない」人の中にも、こじらせは存在します。  よく「セックスでイッたことがない。イッてみたいし、イキたいんだけど…」と考える人がいますが、「イク」って先天的にイケちゃう人と、「相手に開発されてイケるようになった」というようにある程度練習みたいなものが必要な人もいます。肉体的な問題もあれば、精神的な問題もあったり、それに、体質的にイケない人というのもいます。  いずれにせよ、ある程度の努力はしないといけないにしても、「イクための努力」ってなんだか違和感ありませんか?  彼が好きなの? それとも、ただただオーガズムを得たいの? 何のためにイキたいのか、目的がわかりませんよね。自分で自分のゴールを決めつけて迷走している。  ただこの場合、「俺のセックスで女はイッて当たり前」と思っている男性が相手の場合だと、本当に厄介です。  男性には是非、女性のオーガズムには色々あるということと、自分のテクニックが完璧ではないことを、理解していただきたい。  反対に、「イケる」人の中では、いかに自分がイケるかということを語ってしまう人がいますが、それはちょっと気持ち悪い。イクことにこだわりすぎです。セックスにおいて、「イッていることだけで満足している」のであれば、それは果たしていいセックスだと言えるでしょうか?  もし「イク」ことだけに重点を置いているのであれば、一度自分のセックスと、相手と、関係性を見直したほうがいいかも。  イケる人は当たり前にイケるものだと思っているようです。一方、イケない人は自分だけイケてないのかと思っているようで「私おかしいのかな?」とか「イケるようにならなきゃ」とか悩んでいるのかもしれないですが、悩む必要はないんです。  考えることはいいんですが、悩まなくてもいいことに悩むのはばかばかしい。悩んでもしようがない。 「いつかイク時もあるんだろう」くらいに思っていればいいんです。  何度も言いますが、女性のセックスの場合はイクのが最終形ではないので、男に合わせてイカなきゃいけないということはありません。 「イク」「イカない」の話をしていて、イケてない私は少数派なのかと思ったら、実はイケてるほうが少数派だったということもあります。 「イク」はセックスの延長線上であってもいいし、なくてもいい。  そう考えると「別にイケなくてもいいか!」はこじれてないと思いますが、「イケない。どうしよう」とうじうじするのはこじれ、ということになるのではないでしょうか。

脱こじらせへの道第2回 頭でっかちは「こじらせ」のもと!?

2015.07.10 Vol.646
 こんにちは、田口桃子です。  6月26日から始まったこのコラム、いったいなんなんだ?と思われている方も多いと思いますが、細かいことは前回の頭の部分を読んでくださればと思います。  そしてすっかり言い忘れていたのですが、このコラムは毎月第2、第4金曜日に更新しますのでよろしくお願いします。  さて、今回は「AVを見るとき、どこを見てる?」というアンケートをもとに「こじらせ」からの脱却の道を探ってみたいと思います。  昨今、女性向けのアダルト動画が多くなったことで、女性も男性と同じように、AVに対し主導権を握り始めています。かつては男性のAVファンに混じってわずかにいた女性ファンでしたが、女性向けAVが一般の人にも広まってきて多くの人が見るようになり、「こういう行為が好き」「こういうシチュエーションが好き」ということに気づき始め、声を上げるようになってきたのがここ1〜2年の状況なんですね。  それを踏まえて、まずはグラフをご覧下さい。  男性の方の中には「ん!?」と思う方も多いかもしれませんね。  だいたい男性にこういうアンケートをする場合は「どんなジャンルのAVが好き?」とか「どの女優さんが好き?」といった聞き方になります。回答もJKとか痴漢とか、紗倉まなちゃんとか明日花キララさんとかになりますね。  アンケートを取るにあたって私は男優→シチュエーション→女優→結合部→その他の順番じゃないかと予想したのですが、蓋を開けてみるとシチュエーションが一番。見事に裏切られました。

脱こじらせへの道 第1回 「こじらせ」からの脱却を目指すコラム始めます

2015.06.26 Vol.645
 はじめまして、田口桃子です。  といわれても、「なんだこの女?」と思われる方も多いと思います。  いや、そんな人ばかりでしょう。  というわけで、自己紹介から。  最近、女性向けのAVっていうものがあるんです。よく聞きません? シルクラボとか一徹さんという男優さんの名前とか。  そういう女性向けの「GIRL'S CH」という動画サイトがありまして、そこの運営をしているのが私、田口なんです。  ひょんなことからTOKYO HEADLINEさんから「女性向けのコラムをやりませんか」というお話をいただきまして、「少しでもこのサイトが世間に認知されるのなら」ということで始めさせていただくことになりました。    堅苦しい話はさておき。  GIRL'S CHでは毎週木曜日に「ヒミツのガールズトーク」というアンケートを募集していまして、多くのご意見が寄せられています。このコラムではそんなアンケートから見える女の生態? みたいなものから最近の傾向を探り出して、少しでも「こじらせている」女性をそこから脱却させてあげようと思っています。  「大きなお世話」という声も聞こえてきますが...。  違うんです! 私がその「こじらせ」なので、私が脱却するためのリハビリみたいな企画なんです!!  と、まあ前フリはこのくらいにして、早速本題に。  次回からはこの前段のくだりはありませんので、ご安心ください。  さて先日とったアンケートで「あなたのロストバージンはいつ?」というものがありました。  結果は円グラフをご覧下さい。  GIRL'S CHユーザーの平均は18.9歳。2012年にSODで調査したときが19歳、平均的な結果でした。  そしてその中で、約1割が処女。 vol01-IMG_9347.jpg さまざまなご意見が寄せられているんですが、それをみると「処女には2種類いる」ようです。 ひとつは、本当に恋愛やセックスに興味がない場合。  こういうパターンは、本人に「脱処女したい」という気持ちがありません。  本人が望んでいないのだから、仕方ありませんよね。  いつか恋をして、自然な流れで幸せな処女喪失を迎えることを勝手に祈らせていただきます。  もうひとつは、興味があるのにその機会を逃している場合。つまり脱処女したいのにできない...というパターン。  このパターンの処女は、「相手が受け入れてくれるかどうか」であったり外見のコンプレックスを気にする人が多いようです。  実際に社会生活を送るにあたっては、自分から相手に合わせていくことが必要なんですが、そこから逃げてしまう。試す前に逃げてしまっては、できるものもできません。  確かに「ありのままの自分を好きになってほしい」とは誰もが思うもの。  特に、男性とくらべて甘やかされ、可愛がられて育ってきた女性はその思いが強いでしょう。  でも 「ありのままの自分を好きになってほしい」=「自分を変えたくない」と言い換えることができると思うんです。 「自分を変える」ということが怖い、だから「自分を変えたくない」と意固地になってしまう。その「意固地さ」を、私は「こじらせ」だと考えています。  さて、どうです? 今回は処女を題材にしましたが、処女に限らず、あらゆる場面で「意固地さ」が顔を出す時ってありません?    たまには相手に合わせてみるのもいいかもしれませんね。

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