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【2019年振り返り 7月編】宮迫と亮の謝罪会見で「闇営業」問題が大きく進展。ジャニー喜多川氏が死去。京アニ放火で36人が死亡

2019.12.25 Vol.Web Original

 7月は6月に発覚したお笑い芸人による「闇営業」問題が大きく進展した。

 19日には吉本興業がお笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之との契約解消を発表すると、翌日には宮迫と謹慎処分中のロンドンブーツ1号2号の田村亮が都内で緊急記者会見。吉本仕切りではなく、自分たちで会見場を用意。ゆえにさほど大きくはない会場には約150人の報道陣が駆け付け、すし詰め状態となった。その中で2時間半にわたって会見が行われ、宮迫と亮は最初に「お金をもらっていない」と嘘をついてしまったことを謝罪。そして振り込め詐欺グループの被害者たちにも「不快な気持ちにさせてしまい申し訳ない」と謝罪した。そのうえで、問題発覚後の吉本とのやり取りを赤裸々に明かした。

 22日にはこの2人の会見を受ける形で吉本の岡本昭彦社長が会見を開いたのだが、実に5時間超えるロングランなものに。しかし宮迫と亮の会見で暴露されたパワハラ発言について「冗談が受け入れられなかった」などと釈明するなどグダグダなものに終わる。翌日には吉本所属の加藤浩次が視界を務める「スッキリ」で「今の社長、会長の体制が続くなら吉本興業をやめる」と発言するなど騒動は拡大するばかりだった。

 その後、吉本は8月に従来のマネジメント契約に加え、タレント自身が個人でマネジメントを担う「エージェント契約」を導入。大崎洋会長と岡本社長はそのまま役職を続けている。

 9日にはジャニーズ事務所の社長、ジャニー喜多川さんが死去。87歳だった。1日には6月18日にくも膜下出血で入院していたことが発表されていた。7月12日には子会社であるジャニーズアイランドの稽古場で「家族葬」が行われ、9月4日には東京ドームお別れの会が執り行われ、多くの人が故人をしのんだ。ジャニーズ事務所は9月27日付で藤島ジュリー景子氏が代表取締役社長に就任している。

 18日には『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』『けいおん!』といった作品を生み出した京都アニメーションで放火事件が発生。36人が死亡した。

 犯人の男は放火の際、自らも大やけどを負い、病院に搬送され、京都府警は入院中の青葉真司容疑者から事情聴取。逮捕状は取ったものの一時は生死の境をさまよう状態だったことから逮捕はせず。現在は命の危機こそ回避したものの、交流に耐えられる状態ではないことからいまだに逮捕には至っていない。

【2019年振り返り 6月編】老後資金に2000万円必要? 香港で大規模デモ始まる。バスケ八村がNBAドラフト1巡目指名

2019.12.24 Vol.Web Original

 6月はいきなり衝撃的な数字を突き付けられた。

 3日には金融審議会が「老後資金に2000万円必要」という報告書を公表する。みな漠然と「今の年金システムじゃ、それだけではそこそこの生活水準をキープするのは無理なのでは…」と薄々感づいてはいたが、改めて数字で示されるとショックは大きい。麻生太郎財務相はこの数字については「人生設計を考える時に、100まで生きる前提で退職金(をどう使うか)って計算してみたことある? 普通の人、俺はないと思うね。自分なりにいろんなことを考えないとダメだ」などとごもっともな発言。しかし2000万円という数字のインパクトに世間の注目が集まり、「“100年安心”って言ってたやん!」的な批判が高まると、7日には麻生氏は「老後を豊かにする額を示したものだ」と説明し、不足額を表す赤字という表現を使ったのは「不適切だった」と釈明。そして11日には「この報告書を受け取らない」というなんとも意味不明な決断で幕引きを図った。参院選が控えているとはいえ、一部始終が報道されているのであまり意味のない行動のように思えるのだが…。

 5日には芸能界に衝撃が走る。一部スポーツ紙が南海キャンディーズの山里亮太と女優の蒼井優が結婚していたことを報道。同日、夜に揃って会見を行った。山里は、蒼井について「一生でこんなに素敵で、(考え方などが)合う人は出てこないと思った」、蒼井は「一緒にいてしんどいくらい笑わせてくれる。お付き合いさせていただくときから、結婚を念頭に置いていた」などとそれぞれ話した。蒼井は映画「フラガール」で山里の相方である山崎静代と共演。山崎を通じて一緒に食事をしたことがきっかけで4月から交際を始め、5月3日に婚姻届を提出したという。

 9日には香港で政府の「逃亡犯条例」改正案に反対する大規模なデモ行進が行われた。同条例は中国本土への容疑者引き渡しを可能にするもの。香港は中国本土との間に犯罪人引き渡し協定を結んでおらず、条例が改正されれば、共産党に批判的な人物の移送に利用される恐れがあると民主派が反発した。以降、香港では一般市民、学生もデモに参加。その後もデモは拡大の一方。10月23日には香港政府が「逃亡犯条例」改定案を正式に撤回したものの、デモは収まらない。11月24日に行われた香港区議会(地方議会)選挙では民主派が8割超の議席を獲得して圧勝。

 また中国の習近平体制に、香港でのデモ弾圧を自制するよう圧力をかける米国の「香港人権民主法」が11月27日に成立し、米中の人権問題に関する対立が深まるなど各所に飛び火している。

 20日(日本時間21日)には米プロバスケットボールNBAのドラフト会議でゴンザガ大の八村塁(21)が日本選手として初となる1巡目(全体9位)でウィザーズから指名を受けた。ドラフトを経てNBA入りするのは日本人で初。八村は背番号「8」を背負い、10月の開幕戦から先発出場するなど中心選手として活躍している。

【2019年振り返り 5月編】大谷翔平復帰。大津で幼稚園児の列に車が突っ込む。東京五輪のチケット抽選販売受け付け開始

2019.12.23 Vol.Web Original

 5月1日から年号が令和となる。このおめでたい日に巨人の坂本が令和第1号ホームラン。今年はセ・リーグのMVPも獲得した。

 7日(日本時間8日)には昨シーズン終了後に右ひじの手術をしたメジャーリーグ、エンゼルスの大谷翔平が3番DHで復帰。4打数無安打1打点、1四球2三振に終わったが、3番での復帰に期待の大きさをうかがわせた。13日(日本時間14日)のツインズ戦では復帰後初本塁打を含む3打数2安打2打点2四球。翌日も3安打を放つなど完全復帰を果たした。大谷は6月にはブルペンでの投球を始め、2020年での二刀流復活へ期待が高まっている。

 8日には滋賀県大津市で幼稚園児の列に車が突っ込み、2人死亡、14人が重軽傷。交差点に直進した車に対抗車が右折を開始。それを避けるためにハンドルを切り、歩道に突っ込んだ。右折車の運転手・新立文子被告が自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)罪で起訴された。

 9日には2020年東京五輪のチケット抽選販売受け付けが開始。29日に締め切られ2425万件のアクセスがあった。開始からサイトが混雑し、アクセスできない事例や、申し込んだつもりだったができていなかったという事例が頻発した。

 11日には北方領土へのビザなし交流訪問に参加した日本維新の会の丸山穂高衆議院議員が酒に酔い、北方四島返還にあたり「戦争で取り返す是非」に言及し波紋を呼ぶ。丸山氏は日本維新の会を除名されたものの議員辞職はせず、8月にはまさかの「NHKから国民を守る会」の副党首に就任、現在に至る。

 20日には4月のウクライナ大統領選で圧勝したコメディー俳優のゼレンスキー氏が第6代大統領に就任。ゼレンスキー氏は親欧米路線の継続や汚職撲滅などを掲げて当選。就任式での演説では「任期の5年間は、国民に涙を流させないよう全力で取り組む」と語った。

 28日には登戸駅の近くで小学生ら18人が男に刺される事件が発生。小学6年生の女児と30代男性の計2人が死亡。犯人の岩崎隆一容疑者は自殺。この事件も真相は藪の中となってしまった。

【2019年振り返り 4月編】新元号が令和に。れいわ新選組旗揚げ。池袋暴走の飯塚容疑者の不逮捕に批判高まる

2019.12.22 Vol.Web Original

 4月は1日に新元号が「令和」となることが発表された。以降、5月1日までに「平成最後の」というフレーズの使用が加速した。

 10日には自由党共同代表の山本太郎参院議員が政治団体「れいわ新選組」(以下、れいわ)を結成したことを発表。れいわは7月の参院選で得票率2%を上回り、2議席を獲得。政党要件を満たして国政政党となった。山本代表は議席を失ったものの、次期衆院選に向け積極的に全国各地を遊説。次期選挙でも台風の目となることが予想されている。

 13日には現在まだまだ疑惑が晴れたとはいえない「桜を見る会」(安倍晋三首相主催)が開かれた。この段階ではこの秋、ここまで大事になるとは誰もが知る由もなく新宿御苑の桜を眺めていたことだろう…。

 15日にはフランス・パリのノートルダム大聖堂で火災が発生。中央部分の屋根が崩壊したほか、高さ約90メートルの尖塔が焼失した。ノートルダム大聖堂はエッフェル塔や凱旋門より歴史があり、フランス人の誇りともいえる建物。世界中から年間約1200万人が訪れるフランスを代表する観光名所でもある。ローマ法王フランシスコも報道官を通じ、大聖堂は「キリスト教のシンボル」であり「ショックを受け、悲しんでいる」との声明を出した。

 19日には旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長が運転する車が池袋で暴走。10人が死傷した。飯塚容疑者が「逮捕」されなかったことに批判が相次いだ。自身もケガのため入院しており逃亡の恐れがないなど法律的にはありうることなのだが、元官僚であったり、事故後の振る舞い、取り調べにおける証言、足が不自由で医者に運転を止められていたのにもかかわらず運転していたことなどから批判が集中。SNS上などで「上級国民だから逮捕されない」と言った言葉が流布した。 

 飯塚容疑者の暴走で松永真菜さん(当時31歳)と娘の莉子ちゃん(当時3歳)を亡くした男性が行った厳罰を求める署名には39万筆が集まった。11月12日には飯塚容疑者は自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で書類送検されたのだが、「安全な車を開発するように、メーカーの方に心がけていただきたい」「高齢者が安心して運転できるような、外出できるような世の中になってほしい」などと発言。自らの犯した罪や、事の重大さが理解できているのかははなはだ疑問だ。

【2019年振り返り 3月編】籠池夫妻の初公判。ピエール瀧が麻薬取締法違反で逮捕。イチロー引退。ショーケン死去

2019.12.21 Vol.Web Original

 3月は6日に国や大阪府・市の補助金をだまし取ったなどとして詐欺罪などに問われた学校法人「森友学園」前理事長の籠池泰典被告と妻の諄子被告の初公判が行われ、両被告は起訴内容のほとんどを否認した。10月30日に論告求刑公判があり、検察側は両被告に懲役7年を求刑。判決は2020年2月19日に出る。

 この日は日産自動車のカルロス・ゴーン前会長が108日の勾留をへて保釈。保釈時の作業員姿の変装が話題となった。

 12日にはミュージシャンで俳優のピエール瀧容疑者が麻薬取締法違反(使用)容疑で逮捕された。瀧容疑者はNHK大河ドラマ『いだてん』に出演中だったが、その後、代役に三宅弘城が決定。映画『麻雀放浪記2020』についてはノーカットでの公開が決定した。2月の新井浩文に続き、出演者が不祥事を越した際の作品での扱いについて議論が巻き起こった。瀧容疑者は容疑を認め、4月4日に保釈された。6月に初公判が行われ、7月に懲役1年6月、執行猶予3年の判決が言い渡された。検察側、被告側ともに控訴せず刑が確定した。

 21日にはマリナーズのイチローが現役を引退した。この日は東京ドームでのアスレチックス戦に「9番・右翼」で出場。試合中に引退表明の速報が流れ、試合後は球場に残ったファンの大歓声を受け、ゆっくりグラウンドを一周。22日0時から行われた引退会見では「後悔などあろうはずがありません」などとファンに感謝の言葉を述べた。イチローさんは12月には草野球デビューし、プロ野球経験者が学生野球指導者になるための学生側の資格回復研修会に参加するなど、引退後も野球への情熱は衰えないまま。

 28日には俳優で歌手の萩原健一さんが26日午前10時30分、消化管間質腫瘍のため、東京都内の病院で死去していたことが分かった。68歳だった。昭和42年に「ザ・テンプターズ」のボーカルとして歌手デビュー。グループサウンズ全盛時で、「ザ・タイガース」の沢田研二と人気を二分刷る存在だった。47年に映画『約束』で俳優転身。テレビドラマ『太陽にほえろ!』の新人刑事マカロニ役、水谷豊さんと社会から疎外された若者を演じた『傷だらけの天使』や倉本聰さん脚本の『前略おふくろ様』など多くの作品で存在感を示した。

【2019年振り返り 2月編】俳優の新井浩文が強制性交の疑いで逮捕。山根明前会長“永久追放”。池江璃花子さんが白血病を公表

2019.12.20 Vol.Web Original

 2019年もさまざまなニュースが世間をにぎわせた。12月にもなると「あのニュースは今年だっただろうか…」と毎年思う人は多いだろう。というわけで、この年の瀬に1年の出来事を振り返る。今回は2月編。

【2019年振り返り 1月編】大坂なおみが世界ランク1位。竹田JOC会長が7分会見。ZOZO前澤氏がリツイート世界一更新

2019.12.19 Vol.Web Original

 元号が平成から令和になった2019年は今後長く語り継がれる年となった。今年もさまざまなニュースが世間をにぎわせたのだが、この年の瀬に1年の出来事を振り返る。まずは1月から。

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