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捕鯨論争を追った話題作の監督が日本のIWC脱退についてコメント

2018.12.26 Vol.Web Original

 海外でも注目を集めた、捕鯨論争について描いたドキュメンタリー映画『おクジラさま ふたつの正義の物語』の全国上映キャンペーンが2019年2月から行われる。26日に日本が国際捕鯨委員会(IWC)を脱退することが正式発表されたが、この機会に捕鯨論争について考える機会を提供するべく、映画配給を手がけるユナイテッドピープルが、2019年2月から3月中の上映に限り市民上映会開催の最低保証料金を半額とするキャンペーンを実施する。

 同作は、2010年に大ヒットした『ハーブ&ドロシー』の佐々木芽生監督が6年がかりで完成させた意欲作。捕鯨論争にゆれる和歌山県太地町を舞台に、捕鯨を守りたい日本人とそれを許さない外国人という単純な図式ではなく、賛否にとらわれない多種多様な意見をカメラでとらえ、異なるイデオロギーを持つ者同士の共存という難題に向き合っていく。日本の小さな漁村で起きている衝突を題材にしながらも、今、世界が直面しているグローバリズムとローカリズムの対立やダイバーシティ(多様性)の危機をも浮き彫りにし、日本公開に続き、今年上映されたアメリカでも大きな話題を呼んだ。

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