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鈴木健吾が初の2時間4分台の日本新記録も1億円はもらえず

2021.03.05 Vol.739

「びわ湖毎日マラソン」(2月28日、大津市皇子山陸上競技場発着)で鈴木健吾(富士通)が2時間4分56秒の日本新記録で初優勝した。

 従来の記録は昨年3月の東京マラソンで大迫傑(ナイキ)がマークした2時間5分29秒だった。

 鈴木は序盤からハイペースの先頭集団でレースを進め、36キロすぎに3人の集団から抜け出し、終盤も加速した。

 25歳でまだマラソンは5戦目の鈴木は「日の丸を付けて戦えるように少しずつ力を付けていきたい。マラソンでもう一度、上の記録を狙いたい」と話すなど3年後のパリ五輪へ大きな期待が膨らんだ。

 日本実業団陸上連合は2015年から「男女マラソンの日本新記録に1億円」などの報奨金制度を設けていたが、男子は2018年の東京で設楽悠太(ホンダ)、同年のシカゴで大迫、2020年の東京で再び大迫、と日本記録の更新が相次ぎ、同連合の資金が減った影響もあって、昨年3月で制度は終了。今回は支払われない。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「本当なら1億円をあげたいけど…」と悔しがった。

 今大会では鈴木だけでなく、4人が2時間6分台をマーク。長距離界で主流になっている厚底シューズが後押しした側面もあるだろうが、コロナ禍で大会が限られ、びわ湖に選手が集中。瀬古氏は「同じぐらいのタイムの選手が切磋琢磨して走ったことも記録につながった」と分析した。

 また、びわ湖毎日マラソンは76回目を迎える今回で滋賀での開催は最後となり、来年は大阪マラソンに統合されることが決まっている。

びわ湖毎日マラソンで北島が2時間9分台で日本人トップ

2016.03.12 Vol.662

 リオデジャネイロ五輪の男子マラソン代表最終選考会を兼ねた「びわ湖毎日マラソン」が6日行われ、北島寿典が2時間9分16秒で日本勢トップの2位となった。優勝はケニアのルーカス・キメリ・ロティチでタイムは2時間9分11秒。

 昨年12月の福岡国際マラソンで日本人4位だった川内優輝は一般参加で代表入りを狙ったが7位に終わった。

 男子マラソンの五輪代表選考は福岡国際、東京、びわ湖毎日の各大会で日本勢3位以内が選考対象。日本陸連が設定した2時間6分30秒を突破した選手は優先的に選ばれるのだが、それに該当する選手はいない。

 3つの選考会で最速となる2時間8分56秒を福岡国際でマークした佐々木と、びわ湖毎日で日本人トップだった北島は代表入りが確実な状況。残りは、気温が19度以上と厳しい条件下で9分台を出したびわ湖毎日日本人2位の石川が有力。

 代表を決める日本陸連の理事会は17日に開催される。

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