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自然と人間—ともに歩むことはできるのか『アーロと少年』

2016.07.09 Vol.670

 もしも、隕石がほんのわずかの差で地球にぶつからなかったとしたら…。もしも、絶滅どころか進化を遂げた恐竜たちが文明と言葉を持つ世界で暮らしていたら…?「CGアニメーション史上最も美しい光景」(LA タイムズ紙)と、イマジネーション広がる感動のストーリーと映像美が絶賛された、ディズニー/ピクサーの話題作。

 農場を営むアパトサウルス一家の末っ子・アーロは小さくて臆病な男の子。ある日、食料を盗む“生き物”=人間の少年をアーロが逃がしてしまったことから、後を追ったパパを嵐で失い、アーロも川に流され見知らぬ土地で目覚める。アーロは人間の少年スポットとともに家路を目指すが…。

最新作『アーロと少年』はディズニー/ピクサー史上、最高クオリティー!

2016.02.23 Vol.661

「今回来日して東京をあちこち見ることができたんですが、見るものすべてがインスピレーションを与えてくれました」と、ディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』のプロデューサーを務めたデニス・リームさん。ディズニー/ピクサーといえば『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』など世代を超えて支持される個性的で感動的な作品を生み出してきたスタジオ。

「スタッフたちも個性的な人々が多いですよ。今回、監督したピーターもその一人。彼はスタジオの中でも人気者で『カールじいさんの空飛ぶ家』の少年ラッセルなど、いくつかのキャラクターは彼をモデルにデザインされているんです(笑)」。

 実は歴代の作品には、仮定がアイデアのもとになっているという共通点がある。今回の“もしも”は“もしも隕石が地球に衝突せず恐竜たちが絶滅することなく進化していたら”。『アーロと少年』の世界では恐竜たちが言葉や文明を持っており、人間は野生の生物という設定。怖がりな恐竜の少年アーロと、体は小さくても怖いもの知らずの人間の少年スポットが、さまざまな危険を乗り越えながら心を通わせ、成長していく。目を見張るのは、実写ではないかと見まがうほど臨場感にあふれた大自然の描写。

「映像の美しさは史上最高のクオリティーを誇ると思います。大自然の風景の中で、アニメ的なキャラクターを引き立たせながらも溶け込ませるバランスが難しいところでした。雲の一つひとつ、樹一本一本にこだわって描かれているので、スタッフにとっては気が遠くなるほどの作業でしたね(笑)」
 世界最高峰のスタジオが誇る世界最高級の映像、そして物語に感動必至。

『アーロと少年』
監督:ピーター・ソーン 日本語吹き替え版 声の出演:石川樹、安田成美、松重豊、八嶋智人、片桐はいり他/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン 配給/3月12日より全国公開  http://www.disney.co.jp/

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