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40年の時を経て緊急公開『エレファント・マン 4K修復版』鬼才監督が当時の秘話を語る

2020.06.26 Vol.Web Original

 1980年にアメリカで公開された不朽の名作『エレファント・マン』を、デイヴィッド・リンチ監督自身の監修によりデジタルリマスター化した『エレファント・マン 4K修復版』が7月10日から全国公開。それに先駆け、デイヴィッド・リンチが『エレファント・マン』を製作するに至った経緯を語るインタビュー映像が解禁された。

『エレファント・マン』は、19世紀のロンドンで”エレファント・マン“と呼ばれた実在の青年ジョゼフ・メリックの生涯と彼を取り巻く人々の交流を描いた感動作。長編映画デビュー作『イレイザーヘッド』(77)でカルト的な人気を得つつあったデイヴィッド・リンチは同作により、弱冠33歳でその名を世界中にとどろかせることになった。日本では1981年に公開され、国内外合わせたその年の全公開作品の中でナンバーワンの配収を記録するという、社会現象的ヒットを記録した。

 今回、公開されたインタビュー映像では、リンチ監督本人が、『エレファント・マン』の脚本との運命的な出会いや、本作ではノンクレジットであるが、製作総指揮を担当したメル・ブルックスがリンチを監督に起用した裏側などを赤裸々に語っている。
、当時ブルックスはリンチの存在を知らず『イレイザーヘッド』を見てから決断すると告げたといい、それを聞いて「僕は“終わった”と思った」と、そのときの心境を振り返る一幕も。結果的にリンチの作品は気に入られ、無事『エレファント・マン』の撮影が始まったという。

『エレファント・マン 4K修復版』は多くの映画館の再開を祝し、また来場者への感謝を込めて、特別に鑑賞料金を1100円均一にするとのこと。7月10日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(アンプラグド配給)。

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