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時代は移り変わっても…色褪せない“現代アート”「マイク・ケリー展 デイ・イズ・ダーン 」

2018.02.22 Vol.703

 1970年代後半よりパフォーマンスやペインティング、ぬいぐるみやサウンドを用いたインスタレーションなど多彩な作品を発表。ポール・マッカーシーやソニックユースとのコラボレーション、音楽活動やアルバムジャケットの制作など、アート以外の幅広い活動も行い注目を集めたアメリカの現代アーティスト、マイク・ケリーに迫る展覧会。

 アメリカの大衆文化を通じて、社会の奥深くに潜むさまざまな問題点をあぶり出しそれらをアートのフィールドに持ち込んだケリー。ニューヨーク・タイムズでは「過去四半世紀で最もアメリカ美術に影響を与えた1人であり、アメリカにおける大衆文化と若者文化の代弁者」とも評された。

 ワタリウム美術館では今回の展覧会を皮切りに、マイク・ケリーのさまざまな作品を複数回に分けて紹介していく予定。本展では、高校時代の“課外活動”をモチーフとした大作『Day is Done(デイ・イズ・ダーン)』(2004-2005)などを展示。『デイ・イズ・ダーン』は『課外活動再構成#2-#32』の総称。高校のイヤーブックや地域の新聞からとった放課後の“課外活動”のモノクロ写真をもとに物語を映像や写真、インスタレーションで“再生”していく大作シリーズ。ダンスや音楽、シナリオテキストはケリー自身が制作している。ケリーはもともと1日1つの映像で1年間に365作となるマルチメディア大作として構想し、生涯この作品を作り続けたが、計画全体が完了することはなく、今回ここに展示した31作品がすべてとなる。

マイク・ケリー展 デイ・イズ・ダーン
【会場・期間】ワタリウム美術館 開催中〜3月31日(土)
【時間】11〜19時(水曜は21時まで延長)
【休】月(2/12は開館)
【料金】大人1000円、学生(25歳以下)800円、小中学生500円、70歳以上700円
【問い合わせ】03-3402-3001
【交通】地下鉄 銀座線 外苑前駅より徒歩8分
【URL】http://www.watarium.co.jp/

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