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いつも、いのちが、そこにある「みんなのレオ・レオーニ展」

2019.07.10 Vol.720

 小学校の教科書に掲載された『スイミー』をはじめとする名作を手掛け、日本でも幅広い世代に愛され続ける絵本作家レオ・レオーニ(1910-1999)。イタリアやアメリカでグラフィック・デザイナーとして活躍した後『あおくんときいろちゃん』で、絵本作家としてデビュー。その後も、ねずみの『フレデリック』や、しゃくとりむしの『ひとあし ひとあし』など、小さな主人公たちが「自分とは何か」を模索し、学んでいく物語を、水彩、油彩、コラージュなどさまざまな技法を用いて描き、世界中でファンを生んだ。

 本展では、ヨーロッパとアメリカを移動し続けたレオーニの波乱の生涯を、作品と重ね合わせながら紹介。彼の、絵本作家やアート・ディレクターとしての仕事、絵画、彫刻など幅広い活動を紹介し、レオーニが子供の絵本に初めて抽象表現を取り入れるに至った道筋にも光を当てていく。『アレクサンダとぜんまいねずみ』や『コーネリアス』といった人気の絵本作品に加え、大人のファンも多い『平行植物』シリーズの油彩画なども展示される。さらに絵本『スイミー』の幻とされた原画(スロバキア国立美術館所蔵)も来日。絵本『スイミー』の絵とは少し違う計5点の原画をじっくり見る機会をお見逃しなく。

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