SearchSearch

笹生優花が19歳351日の大会最年少で全米女子オープンゴルフ制す

2021.06.11 Vol.742

 女子ゴルフのメジャー「全米女子オープン選手権」(米サンフランシスコ/オリンピック・クラブ=パー71)の最終ラウンドが6月6日行われ、笹生優花がプレーオフ3ホール目でバーディーを奪い、畑岡奈紗を下して初優勝した。

 19歳351日でのVは大会最年少。笹生は6アンダー2位からスタートしたが、2、3番で連続ダブルボギーを叩き、一時優勝争いから脱落しかけた。だが16、17番の連続バーディーで追いつき、通算4アンダー、280で畑岡とのプレーオフに持ち込んだ。

 プレーオフはまず9、18番(ともにパー4)の2ホールをストロークプレーで行い、決着しない場合はサドンデスとなる方式。ともに2ホールともパーで決着せず、サドンデスとなった9番の3ホール目。笹生優花は第1打を深いラフに入れる。対する畑岡はフェアウエーキープ。厳しい展開となった。しかし笹生は切れ味鋭く、力強いアイアンショットで果敢に攻め、ピン2メートル弱にオン。バーディーパットを決め、右手でガッツポーズ、キャディーと抱き合って、最年少での初優勝の喜びを表現した。

 フィリピンで日本人の父・正和さんとフィリピン人の母・フリッツィさんの間に生まれた笹生は両国の国籍を持つ。

 今夏の東京五輪にはフィリピン代表として出場の予定だが、将来的には日本国籍を取得することを希望しているという。

Copyrighted Image