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終戦後も密林に30年…小野田少尉の実話を描く『ONODA』がカンヌ映画祭オープニング飾る!日本人キャストも発表

2021.06.24 Vol.Web original

 

 太平洋戦争終結後も任務解除の命令を受けられないまま約30年間、フィリピン・ルバング島で一人生き続けた小野田寛郎旧陸軍少尉の実話をもとに、その孤独と壮絶な日々を描く映画『ONODA(原題)』が、第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でのオープニング作品を飾ることが正式発表され、合わせて追加の日本人キャストも明かされた。

 監督は『汚れたダイヤモンド』を手がけたフランスの気鋭監督アルチュール・アラリ。フランス、ドイツ、ベルギー、イタリア、日本の合作。撮影はカンボジアで行われた。

 ダブル主演として、小野田の青年期を舞台「ミュージカル テニスの王子様」や映画『それでも、僕は夢を見る』などの遠藤雄弥が、成年期を津田寛治が演じる。

 その他の日本人キャストとしては、小野田と最後まで生き残った小塚金七を松浦祐也(青年期)と千葉哲也(成年期)。小野田に戦争の終わりを告げる鈴木紀夫役に仲野太賀。他、カトウシンスケ、井之脇海、吉岡睦雄、足立智充、嶋田久作、伊島空、森岡龍ら実力派が脇を固め、映画監督でもある諏訪敦彦が小野田の父・種次郎役を、小野田に最後の指令を命じ渡した谷口義美役をイッセー尾形が演じる。

 カンヌ国際映画祭は現地時間7月6日から17日まで開催。同7日に、公式記者会見および公式上映が行われ、アラリ監督がワールド・プレミアに立ち会う予定。

『ONODA(原題)』は2021年秋、公開予定(エレファントハウス配給)。

成河、最新舞台は「目には見えないけれど、三つ巴の合戦」

2019.03.31 Vol.Web Original



 成河らによる舞台『BLUE/ORANGE』が、青山DDDシアターで上演中だ。

 ロンドンの精神病院での24時間を描く舞台。1人の患者と、研修医とその上司である医師の3人の会話劇で、退院させるのは危険だとする研修医と、それに阪大する上司。納得のいかない研修医は患者への査定を続け、器に盛られたオレンジの色を問うと、 彼は「ブルー」と答え……。

 同作は2019年に初演され成河が第18回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞した作品。今回は配役を変えての再演だ。

演出に千葉哲也氏を迎え問題作を上演【腕利き宣伝マンが猛プッシュ コレよ、コレ!】

2016.08.20 Vol.673

 企画ごとに公演を立ち上げるプロデューススタイルの演劇集団ツチプロが、2年ぶりに本公演を開催。演出は、役者としてだけではなく、演出家としても評価の高い千葉哲也氏。多忙を極める千葉氏へは、3度目のオファーで承諾してもらった。

「今回は、もともと演出家ありきの企画です。千葉さんが持っている圧倒的な芝居力に期待してお願いしました」とプロデューサーの土屋さん。

「千葉さんの芝居はもちろん、演出作品も見てきましたが、観劇中はいつも動悸が激しくなり、観客の息遣いも聞こえてくる。ただ面白いというだけでなく、すごい芝居が見たい。それだけです」

 作品タイトルは「青」、ストーリーは、2人の若者から始まった、外国人を排除するレイシズム騒動が盛んになった現代の東京。
「本来の意図とは別に、騒動が独り歩きして暴走するさまは、今でいうネットの炎上に近いかもしれません。一見難しそうですが、先入観なしに見ていただければ、話自体はすごくシンプルで分かりやすいと思います」とプロデューサー補佐の樋口さん。
「オレが嫌いなら断って下さい。ただ時間が無いだけなら最大限こちらが準備します、と押し切らせて頂きました(笑)」という暑苦しい…いや、熱意あふれる土屋さんが断言。

「9月〜10月にかけて、東京の200以上ある劇場でたくさんの芝居が上演されます。やるからにはその中で一番の芝居を目指したい。千葉さんの求心力とそれに引っ張られ集まった役者とスタッフによって起こる奇跡も目の当たりにしてみたいです」

 

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