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“戦うシングルマザー”元WBO世界王者・吉田実代が初写真集「自伝を出したい。その足掛かりになれば」

2023.04.23 Vol.Web Original

 プロボクシングの元WBO女子世界スーパーフライ級王者の吉田実代が4月23日、都内で4月12日に発売された初めての写真集「VOLCANO 吉田実代写真集」の発売記念イベントを開催した。

 写真集の撮影は吉田の出身地である鹿児島県の沖永良部島で行われ、試合中とは一味違った普段の吉田を激写。“戦うシングルマザー”として話題になったように7歳の娘がいるのだが、娘との写真も収録されるなど、まさに素の吉田を撮影したものとなっている。

 吉田は出版にあたり「“誰が得するの?”みたいな感じで“絶対に嫌です”と3回くらい断った」などと葛藤もあったようだが「人生一度きりだから、綺麗なうちに撮ってもらいたいというのと、メンタル的にも人格的にも今だったら撮ってもらっても大丈夫なのかなと思った」と撮影に踏み切った。また「自分はもともと自伝が出したいと思っていて。生い立ちから含めていろいろなことがあったので、同じような境遇の子たちに“チャンスはどこにでもあるんだよ”ということを伝えたいというのが昔からの夢なんですが、まだまだ圧倒的に知名度も少ないし、もうちょっと人格的に成長すると自伝を書いてもしっかり世の中の人に伝わるのかなと思っています。アメリカでボクシングで成功して、人間的にも成長したら本を出せるかなと思っていた、そのタイミングでの写真集のお話だったので、その足掛かりというか、もう一つの夢のための第一歩として、思い切って写真集を出させていただきました。自伝などでは等身大のありのままの自分を書いていきたいので、写真集では等身大の自分を写してもらおうと思ったのがきっかけでした」とも続けた。

元WBO世界王者・吉田実代が4月27日に米NYで復帰戦。早ければ6月に世界戦実現の可能性も

2023.04.23 Vol.Web Original

 プロボクシングの元WBO女子世界スーパーフライ級王者の吉田実代が4月23日、アメリカで行う復帰戦に向け日本を出発する。

 吉田は2019年6月にWBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦でケーシー・モートン(アメリカ)を破り世界王座を獲得。12月に初防衛を果たしたものの、2020年12月に負傷判定で敗れ王座から陥落。2021年6月に行われたダイレクトリマッチで王座奪還に成功し、昨年5月に初防衛戦に臨むも判定負けを喫し、再度、王座を手放していた。

 吉田はその時点で34歳で“戦うシングルマザー”と話題になったように7歳の娘を育てながらの現役生活。日本ではなかなかモチベーションを高く保てる対戦相手に恵まれないということもあり、進退について悩む中で、海外での戦いを選択。伝手もないままアメリカに飛び、自らを売り込む中で「WBCの会長との運命の出会いがあった」(吉田)ことをきっかけに4団体統一世界ライト級王者のデヴィン・ヘイニーなどをマネジメントする「ディベラ・エンターテインメント」とマネジメント契約を結ぶこととなり、次戦からアメリカで戦う。

出産から復帰の小澤瑶生が3度目の正直で悲願の世界王座獲得。「主人が一緒になって頑張ってくれた」【ボクシング】

2022.05.31 Vol.Web Original

吉田実代は初防衛に失敗

 WBO女子世界スーパーフライ級王者の吉田実代(三迫)が5月30日、小澤瑶生(フュチュール)を相手に初防衛戦に臨んだが、1-2の判定で敗れ、王座から陥落した。小澤は3度目の世界挑戦で悲願の世界王座を獲得した。

 吉田は総合格闘技やキックボクシングでも活躍した後、2014年にプロボクシングに転向。2017年に日本女子バンタム級王座、2018年には東洋太平洋女子バンタム級王座を獲得。そして2019年にはWBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦でケーシー・モートンを破り世界王座をも獲得した。しかし2度目の防衛戦となった2020年12月の奥田朋子戦で負傷判定で敗れ王座陥落。昨年6月に行われたダイレクトリマッチで2-1の判定勝ちを収め王座に返り咲き、今回が初防衛戦だった。

 対する小澤は2017年には弘蘇云(韓国)とのWBO世界ライトフライ級王座決定戦、2018年3月にラジャ・アマシエ(ドイツ)とのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦に臨むもいずれも判定負け。今回は3度目の正直を目指しての試合だった。

5月30日に初防衛戦のWBO女子Sフライ級王者・吉田実代「“女子ボクシングも面白いな”と思われるような試合をする。生で見てほしい」

2022.05.18 Vol.Web Original

 WBO女子世界スーパーフライ級(-52.1kg)王者・吉田実代(三迫)が5月30日、東京・後楽園ホールで小沢瑶生(フュチュール)を相手に初防衛戦を行う。吉田は“戦うシングルマザー”の異名を持ち、なおかつもともとは総合格闘技やキックボクサーとしても活躍するなど波瀾万丈の人生を歩む異色のファイターだ。吉田は一昨年12月に奥田朋子に負傷判定で敗れWBO女子世界スーパーフライ級王座から陥落。昨年6月のダイレクトリマッチで判定勝ちを収め王座奪還。今回はそれ以来の約1年ぶりの試合となる。試合を控えた吉田に話を聞いた。

“戦うシングルマザー”WBO世界王者の吉田実代が「JCI JAPAN TOYP」で会頭特別賞受賞

2021.07.03 Vol.Web Original

405名の中から20名のファイナリストに選出

 プロボクシングのWBO女子世界スーパーフライ級王者の吉田実代(三迫)が7月3日、東京都内で行われた日本青年会議所(JCI JAPAN)の「第35回青年版国民栄誉賞 TOYP(The Outstanding Young Persons)2021」の授与式に出席し、「会頭特別賞」を受賞した。

 吉田は総合格闘技、キックボクシング、シュートボクシング(SB)を経てボクシングに転向。2017年にJBCが新たに創設した日本女子王座の第1号となるバンタム級王座を獲得。2018年にはOPBF東洋太平洋バンタム級王座も獲得。そして2019年にはWBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦で勝利を収め世界王者となった。

 しかし昨年12月に奥田朋子に敗れ、王座から陥落。今回の表彰式の4日前となる6月29日に奥田とのダイレクトリマッチに臨み、2-1の判定で勝利を収め王座奪還に成功したばかりだった。

 今回の「JCI JAPAN TOYP」というのは環境、医療、経済、政治、科学技術、文化、芸術、スポーツなどのあらゆる分野において、社会に持続的なインパクトを与えることができる可能性を秘めた若者、地域に好循環を起こす傑出した若者を発掘し、応援する機運を高めていくもの。

 吉田は出身地である鹿児島の青年会議所(JCI鹿児島)の推薦でエントリーし、405名の中から20名のファイナリストに選ばれていた。

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