SearchSearch

巣鴨湯が「行列銭湯」に生まれ変わった理由【サ活はデートになる】

2023.03.15 Vol.Web Original


 ここ数年、リニューアルを機にサウナ施設もグレードアップする街銭湯の数も増えた。サウナ好きとしてはとてもありがたいことであるし、今まで行ったことのなかった街や銭湯を訪れるきっかけにもなった。

 豊島区「巣鴨湯」も、リニューアルを機に大きな話題を呼んだ銭湯の一つだ。2022年10月にリニューアルオープンしたばかりだが、都内サウナファンからは名前を聞く機会も増え、人によっては「現都内ナンバーワン」と謳うサウナ―にも会ったことがあった。とにかく人気だという話も聞くが、一度訪れてみれば、その理由が分かる。

 

人気銭湯、並ばずに入るコツ

 豊島区「巣鴨湯」は2022年10月にリニューアルオープンしたばかりだが、またたく間に都内サウナファンからは名前を聞く機会も多い人気サウナとなった。ここ最近、リニューアルする銭湯はサウナの改装にも力を入れることが多く、サ活ブームの恩恵も感じる今日この頃。

 最寄り駅は都電荒川線・庚申塚駅。なかなか機会がないと乗る機会のない路線ではあるが、JR山手線・大塚駅からも歩くことができる。

 巣鴨湯は話題が話題を呼び、今や平日でも行列ができることもあるという。この日も、開店3時に店舗へ向かうと、すでに近所に住んでいるであろう人々が列をなしていた。平日であれば、開店から「入れない」ということはあまりないようだが、特に土日はサウナ列で最大2時間ほど並ぶこともあるという。女湯は比較的待ちが少ないが、やっぱりデートで来るなら、なるべく一緒のタイミングで入りたい。

 しかし、そこで諦めてはいけない。巣鴨湯には受付後、WEBで順番確認ができるサービスがある。受付後は外出OKなので、時間のある日なら受付後、外を散策すれば2時間くらいあっという間だ。時間のない平日よりも、混んでいても外で遊べる土日の方が、デートには向いているかもしれない。

 大塚は開発が進みつつあるエリアで、一昔前とは駅前の様相も変わった。しかし巣鴨エリアは昔ながらの商店街がいくつも残っており、どこか安心感のある町並みが広がる。JR山手線・巣鴨駅からは少々距離があるが、商店街は常に賑わっており、近くには平癒のご利益がある「とげ抜き地蔵尊」も。喫茶店等飲食店も多く、ランチやお茶には事欠かない。

 

「オールマイティ」な浴場に「上級」のサウナ

なぜ、巣鴨湯はここまでの人気を呼んだのか。その理由は、実際に銭湯内を覗いて見れば分かる。

 巣鴨湯は銭湯サウナなので、サウナを利用しても入浴料は950円だ。1000円以下とは思えないほどの施設ホスピタリティが、巣鴨湯が人気を呼ぶ理由の一つだ。

 リニューアルを担当したオーナーさんは、巣鴨湯を「他とちょっと違う銭湯にしたかった」という。その気持ちが、巣鴨湯を訪れる人にとっての「心地よさ」や「気持ちよさ」につながっている。

 まず、脱衣所から銭湯内までが畳でつながっているのがお分かりだろうか。防水性で丸洗いできる畳が採用されていて、服を脱いで洗い場に入る時も、足に刺すような冷ややかさがなく心地がいい。

 風呂の種類は寝湯、ジェット湯、電気湯、微細な気泡が気持ちいいシルク湯、内露天、ぬる湯の美泡湯、水風呂の7種類。銭湯としては一般的なサイズながら、洗い場も余裕があり、それでいて風呂の数も多く入りやすい。

 銭湯ではシャンプーなどのアメニティ類を置かない施設もあるが、巣鴨湯では男湯・女湯ともに完備。私はどの銭湯にもシャンプー類を持参することが多いが、パートナーは「あればあるものを使えるから助かる」と喜んでいた。男性はヘアケアにこだわりのない人も多いので、持っていく荷物が少ない方がうれしいようだ。

 女性である筆者から見て、女性も男性もサウナサイズ・水風呂サイズがほぼ一緒だったこともうれしかった。サウナに特化している銭湯は、男性サウナの方がサウナ施設が充実していることも少なくない。「男女関係なく心地良さを感じてほしい」という巣鴨湯の心意気を感じる。

 筆者が訪れた際の設定温度は88度。湿度も高く清潔で、椅子の幅も広いのでリラックスできる。それに、なんと言っても15分に1回という高頻度のロウリュが効く。シャンパンタワーのような銅製の桶をアロマ水がつたう「おけしゃんロウリュ」は、ロウリュ時間が長いのも特徴。

 ジュウ……とストーンにロウリュが落ちる音を聞いていると、なんとも言えないリラックス効果を感じる。20分ごとにロウリュがあると、ロウリュ時間を気にせずとも2回に1回はロウリュ時間にサウナに入ることができた。ちなみに男湯は95度超え設定で少々熱めだが、下段なら6度以上の温度差があるという。

 外で待機列が管理されているため、銭湯内ではサウナや水風呂を待つ列ができないのもいい。ディズニーランド並の待機時間に面食らう人もいるかもしれないが、入ってしまえば快適に過ごせるのが、巣鴨湯のありがたいところでもある。

 水風呂含めて全ての風呂が軟水で、15度前後の水風呂も入りやすい。少々深めの水位で、女性なら足を少し曲げるだけで肩まで浸かる。

埋まらないととのい椅子、包まれる心と体

 内露天の向こう側には、都内ではかなり広めの内気浴スペースが。女湯はオーナー採用のアロマの香りで満ちていて、仄暗い室内に焚き火のようなランタンライトが揺れている。深座りのチェアが5台に、インフィニティチェアが2台。外から聞こえてくる雑音すら心地よく感じる、不思議な空間だ。

 湿度高めのサウナ、軟水で浸かりやすい水風呂の後に入る、都会の喧騒から隔離されたかのような外気浴スペース……筆者も思わず「ととのいの国」に旅立った。サウナハットで視界を遮ると、ウッディなアロマの香りだけが感覚に残る。いつまでも、ここにいたくなってしまう。

 ちなみに男湯の外気浴スペースは、昼はしっかり自然光が差し込んで開放的だ。しかし、こちらも夜になればランタンライトの1/fゆらぎに包まれる。足元が畳で、ととのい終わる時も足元が心地よさそうだ。

 いつもは「3セット入ればいいか」のサウナも、巣鴨湯だと4セット、5セットと入りたくなってしまう。入れば入るほどいいわけではないのは分かっているけれど、銭湯内の人数が調整されているのでとにかく居心地がいい。広めのシルク湯にはリラックス効果があるし、ちょっと熱くなったらぬる湯の美泡湯に逃げ込む……を繰り返していると、あっという間に時間が経ってしまう。

 

充実のアメニティで女性に優しい「気遣い銭湯」

 2時間制というマナーもあるので、惜しみながら外に出ると、脱衣所にはボディドライヤーも設置されている。銭湯ではあまり見かけないが、タオルの節約になるのがありがたいのと、足元まで乾くので、脱衣所が汚れない。

 ドライヤーがしっかりこだわられているのも、女性にはうれしいところ。女湯には髪に優しい「リファ」のドライヤー、男湯の方も「スカルプD」のケアドライヤーが設置されていた。ボディドライヤーのおかげか、いつもは3分設定のドライヤーでは2回分かかる髪の毛も1回でそこそこ乾いてしまった。

 番頭に下駄箱の鍵を受け取りに行くと、巣鴨のご当地キャラクター「すがもん」がお出迎えしてくれる。スキンケア類も「POLA」のラインナップが用意されているのもかなり嬉しいポイントだし、サウナハットも使い捨てタイプのものが150円で売っていた。銭湯では数少ない、女性でのてぶらOKサウナを発見してしまったのだった。

 

巣鴨で自分だけの「サ飯」を見つける

 サウナ上がりは巣鴨湯定番のサ飯食堂「ときわ食堂」がおすすめだ。地元でも人気があり賑わっているが、昔ながらの定食屋でボリュームたっぷりのフライ定食や健康的な魚定食をいただける。もちろん、昼からビールを飲むこともできちゃう。

 待機列がある時は、先に食欲を満たしてしまうのもいい。サウナで整うには空腹がいいという話もよく聞くが、筆者は「満腹じゃなきゃいいだろう」くらいの気持ちで臨んでいる。巣鴨には「ときわ食堂」以外にも、商店街にたくさんの飲食店が立ち並ぶ。たこ焼き屋に喫茶店、ラーメン屋……自分だけのサ飯を見つけてみよう。

 定食を食べながらサウナの感想を語り合っても、さすがは山手の中心付近、都内ならどこでも帰りやすい。帰りはゆっくり、荒川線で地元の空気感を感じてみるのもいい。

 どこかスロウリーな時間の流れる巣鴨は、居心地がいい。何度でも来たくなる、どこか懐かしい街。巣鴨湯が、巣鴨にあってよかった。

 

(取材と文・ミクニシオリ)

大塚駅前で住民・周辺企業社員ら200名が街を清掃 SDGsは「自分から動く」

2021.11.05 Vol.Web original

 

 住民や地域企業の社員らによる清掃イベントが5日、豊島区・大塚駅前周辺で行われ、約200名が駅前広場や通りを歩き、清掃作業にいそしんだ。

 清掃イベント「CleanUpOtsuka(クリーンナップ大塚)」は、大塚再開発プロジェクトを手がける山口不動産の呼びかけで、周辺企業などが参加し定期的に行われている。

 活動を開始した7月は約100名だったが、この日は約200名が参加。

 この日は高野之夫豊島区長も参加。高野区長は「こんなに若い方々が参加してくださり大塚のパワーを感じます」と、街の美化運動への関心の高さをたたえ、大塚で創業して67年という小林工芸社代表取締役の丸田亨氏も「ただ単にゴミを拾うということだけでなく、参加者がコミュニケーションを取りながら、大塚の将来への思いを共有できれば」と期待。

東京大塚のれん街で足水しながらビアガーデン/9月11日(水)の東京イベント

2019.09.11 Vol.Web Original

 大塚駅北口の“古民家10棟丸ごと”呑み食い横丁「東京大塚のれん街」にて、足水で涼を取りながらビールをはじめとしたドリンクやフードが楽しめるスポット『Water&Beer【水ba】(みずば)』がオープンしている。

“水ba”は従来のビアガーデンに掘りごたつ風の足水をプラスし、ひんやり冷えた足水に浸かりながら、ビール片手に裸足の付き合いを楽しめる。会場では常時キッチンカーが軽食を提供するほか、隣接する「東京大塚のれん街」から料理をデリバリーすることも可能だ。

福澤朗アナ、小池百合子都知事と噛み合わず!?大塚「ping-pong ba」オープン

2019.07.26 Vol.Web Original

 東京・JR大塚駅前の「星野リゾート OMO5 東京大塚」地下スペースに26日、卓球を通じて“大塚の街”と“人”をつなぐコミュニティスペース「ping-pong ba(ピン・ポン・バ)」がオープンした。

 オープンに先駆けて行われたオープニングセレモニーにはMCの福澤朗アナウンサーをはじめ、高野之夫(ゆきお)豊島区長、デザイナーのコシノジュンコ、日本卓球協会より星野一朗専務理事、宮﨑義仁常務理事、Tリーグの松下浩二チェアマン、卓球男子・世界ランク12位の丹羽孝希(にわ・こうき)選手、JOCエリートアカデミー所属の木原美悠選手、さらにスペシャルゲストとして小池百合子都知事などそうそうたるメンバーが登場。

 主催者を代表して山口不動産の武藤浩司代表取締役CEOが「本日はお忙しい中、ここ地味な街・大塚にお越しいただき本当にありがとうございます(笑)」と挨拶し、「OMO5」の開業前後の5年間で大塚駅の乗降客数が11%増と躍進したことを説明した。

Copyrighted Image