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大泉洋「室町時代を描く映画ほとんどない」実在した“無頼”役で初本格アクション 堤真一と「50歳と還暦」の一騎打ち

2024.02.11 Vol.web original

 映画『室町無頼』(2025年1月17日公開)の製作発表会家が11日、都内にて行われ、主演・大泉洋や長尾謙杜、松本若菜らキャスト陣と、入江悠監督が登壇。大泉が、室町時代を舞台にした超大作で初の本格アクションに挑んだ撮影を振り返った。

 垣根涼介の同名小説を原作に、腐り切った政治と世の中を叩き直そうと戦った“無頼”たちを描くアクション・エンターテインメント。

「閉塞感を感じたり、どこか政治に違和感を覚えたりすることもある時代ということで、現代にも通じる作品。見終わった後の痛快さも大きかった」と言う大泉。

 主人公・蓮田兵衛役について「史実上、1行だけ名前が出てくる男なんですが、この男を中心に、何とか時代を変えたいと戦った男たちの熱い物語」と語り「日本の映画史でいうと戦国時代が多い。そこに入る直前は、荒廃したカオスな時代だったんだろうな、と」と、あまり描かれることがない室町時代を舞台にした作品に胸を張った。

 その悪友でもある骨皮道賢役の堤真一は「骨皮も実在した人物なのですがほとんど資料が残されていない。伏見神社を拠点にしたというので、痕跡があるかと行ってみたんですが社務所で聞いたら“誰ですかそれ”と(笑)。想像力をかき立てなくてはならなかった」と苦笑。

 破格の規模の撮影現場に加え、本格的な時代劇アクションにも苦労したようで、大泉が「これまでも多少はありましたけどここまでじゃなかった。私も50歳ですから。アクション監督の方に、久々の殺陣なので一から教えてくださいと言ったら“今日はとりあえず、この木刀を上から振り下ろすやつを100本”と言われた」と振り返ると、堤も「僕は最初、台本には大した殺陣は無かったんですけど、入江監督が“兵衛と道賢の一騎打ちが見たいな”と…」と急きょアクションシーンが設定されたことを明かし「僕も今年、還暦ですよ。腰が痛くて痛くて。撮影以外は接骨院かマッサージに行って。京都でえらい散在しました」と、2人でぼやき会場も大笑い。

 そこに入江監督が「堤さんが着てらっしゃる鎖帷子は本物の鉄で作っちゃって。無茶苦茶重いんです」と明かすと、大泉が「正直、見ても本物か分からないんですけどね」。重い鎖帷子でアクションに挑んだ堤は「オレの苦労は…(笑)」とがっくり。

 それでも、堤が「洋ちゃんと酒を酌み交わすシーンは、真面目な大泉洋と芝居ができて楽しかった」と振り返れば、大泉も「監督の思い付きで足された2人の一騎打ちのシーンは大変でしたけど幸せでした」。
 
 会見では、兵衛を慕う青年・才蔵役の長尾謙杜の棒術アクションをたたえていた大泉が「東映は大泉さんが~とか言ってますけど、長尾くんの映画ですよ。途中からだんだん腹立ってきて」ぼやき、「この映画の3分の1はフンドシ姿」と言う長尾に「ちょろちょろっと見えているかも分からんな。長尾くんの“無頼”が…」と暴走する一幕も。会見の冒頭で「大泉さんのおかげで人としても磨きをかけていただいた」と語っていた長尾だったが大泉の悪ノリに「やめてください!」と何度も懇願し笑いをさそっていた。

 この日の登壇者は大泉洋、長尾謙杜、松本若菜、北村一輝、柄本明、堤真一、入江悠監督。

 

山田洋次監督 シネコンの自動券売機「難しい。僕も苦手」年配世代の映画ファンを気遣う

2023.09.01 Vol.web original

 

 映画『こんにちは、母さん』の初日舞台挨拶が1日、都内にて行われ、吉永小百合、大泉洋、永野芽郁らキャスト陣と山田洋次監督が登壇。山田監督が、自動券売機に慣れない年配世代がいることに憂慮を示した。

 永井愛の同名人気戯曲を、監督作90本目となる巨匠・山田洋次が91歳にして描く等身大の親子の物語。

 主演・吉永小百合は「映画は映画館で見てくださいと日ごろから申し上げているんですけど、まだまだ暑い日々、大変な思いをして来てくださったことと思います」と観客に感謝すると、息子役の大泉洋は「映画館の中は涼しいですから、涼しいところで楽しい映画を見ていただければ」。山田監督も観客の来場と、勢ぞろいした豪華キャストに感謝し「監督冥利につきます」と感激の表情。

 海外映画祭でも大きな反響をよんだが、山田監督は「作り手としては怖いんですよ。どう観客が感じてくれたのか」と言い「試験の発表を聞く受験生、判決を聞く被告のような気持ち」と心情を吐露する一幕も。

 そんな監督は、映画にちなみ「何か新しく始めたいことは」と聞かれると「この歳になると、今の時代が気になるんです。最近、この国だけじゃなくて世界中がちょっと変だと思う。なんでこんなことになってるんだろうという思いを重ねながらこの映画を作ったつもり。そういうことについて考えたり学んでみたい」と、山田洋次作品の根底に流れる、社会を見つめる真摯なまなざしをのぞかせた。

 9月13日で92歳を迎える山田監督。「この撮影が始まるころスタッフとも話していたんですけど、近頃、シネコンで映画を見るのが難しくなってきて。カードで買わなきゃいけなかったり。僕なんかとても苦手ですね。どうボタンを押したらいいか分からない。けっこうそういう年配の人たちは多い。そういう人たちが映画館に行っても、戸惑って切符が買えないという妙な事態にもなっている。どうしてそんなお客が来れなくなるようにしてしまうんだろうと、ときどき怒りすら覚えているんですけど」と言い「この映画に関して言えば、そういう買い方が難しくてできないという世代にこそ来てほしいという思いがあります。映画館のほうでも、そういう人たちに対応する努力をしてくれるでしょう」と自動券売機が苦手な年配世代を気遣いつつ「映画館で映画を見る楽しさをこの映画で改めて感じてもらえたら」と期待を寄せていた。

 この日の登壇者は吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、宮藤官九郎、田中泯、YOU、枝元萌、山田洋次監督。

『こんにちは、母さん』は公開中。

吉永小百合「もうここでやめようかと思ったんですけど」主演映画123本目で新たな決意 次はカンフー映画?

2023.09.01 Vol.web original

 

 映画『こんにちは、母さん』の初日舞台挨拶が1日、都内にて行われ、吉永小百合、大泉洋、永野芽郁らキャスト陣と山田洋次監督が登壇。本作が主演映画123本目となる吉永がさらなる意欲を語った。

 永井愛の同名人気戯曲を、監督作90本目となる巨匠・山田洋次が91歳にして描く等身大の親子の物語。

 本作が123本目の主演作となることに吉永は「60年以上の間、健康だったからここまで来れた。素晴らしい監督、スタッフ、キャストの皆さんに引っ張られながら来れた」と感謝しつつ、123本目という数字に「本当は、ここでやめようかなと思っていたんですけど“1、2、3…”ということで、外に飛び出すような数なので、もうちょっとやってみようかなと思っています」と新たな意欲を語った。

 そんな吉永は、物語にちなみこれから新しく始めたいことはと聞かれると「スポーツが好きなものですから、やったことがない太極拳を習って、映画の中でやってみたいという希望があります」と明かし「そしたら監督が、もしかしたら空手のほうがいいのではとおっしゃったのですけど、空手はちょっと、とてもできないかも(笑)」と苦笑。

 司会から「次の吉永さんとの映画はカンフー映画?」と聞かれると山田監督も茶目っ気たっぷりに「そうね(笑)」とまんざらでもない様子で、会場の笑いをさそった。

 この日は、大泉から吉永へ、123本のカーネーションの花束をプレゼント。「もはや母としか思えない。これからも撮られるなら息子役は全部私で」とアピールしていた大泉だが「先ほどああ言いましたけど、配達員でも構いませんのでまたぜひ一緒にお仕事させていただければ。お母さん、ありがとうございました」。吉永も「本当に楽しくおしゃべりさせていただきました。本当にありがとうございました」と大泉に感謝していた。

『こんにちは、母さん』は公開中。

大泉洋 生誕50周年記念のリサイタルツアー開催発表!ファイナルは日本武道館

2023.07.02 Vol.web original

 

 大泉洋のソロリサイタルツアー開催情報が2日、全国の映画館で実施された「『水曜どうでしょう』2023最新作 ライブ・ビューイング先行上映会」の中でサプライズ発表された。

 同ツアーは、TEAM NACSの森崎博之・安田顕・戸次重幸・大泉洋・音尾琢真、それぞれが表現したい世界を形にするソロプロジェクト「5D2-FIVE DIMENSIONS Ⅱ-(ファイブディメンションズツー)」の第3弾。「Yo Oizumi 50th anniversary 大泉洋リサイタル(仮)」として、大泉の生誕50周年を記念して全国5都市で開催。2023年12月より仙台・大阪・福岡・札幌と巡り、ファイナルの東京は2024年2月「50th anniversary special公演」と銘打ち、日本武道館で開催される。

 俳優、お茶の間を沸かせるエンターテイナーとして知られる大泉だが、映画『シング・フォー・ミー、ライル』ではハイトーンボイスによる歌唱も披露。“もうひとつの才能”である「歌」で極上のエンターテインメントショーを届ける。公演詳細は後日、TEAM NACSサイト内の特設ページで発表される。

大泉洋「日本で吉永小百合さんにぼやくヤツなんていない」

2023.03.15 Vol.web original

 

 映画『こんにちは、母さん』の完成報告会見が15日、都内にて行われ、吉永小百合、大泉洋、永野芽郁ら豪華キャスト陣と 山田洋次監督が登壇。親子役を演じた吉永と大泉が役さながらの仲睦まじさで撮影を振り返った。

 永井愛の同名人気戯曲を、監督作90本目となる巨匠・山田洋次が91歳にして描く等身大の親子の物語。

 下町に暮らす母・福江を演じる吉永が「クランクインからダメだなあと思い続けてきたんですけど、最後の方は大泉さんにサポートしていただいて。だんだん年を重ねると目も衰えてセリフ覚えも悪くなるんですけど…今回の役をやってよかった」と言えば、福江の息子・昭夫を演じる大泉も「今回の小百合さんは恋をなさるわけですけど、僕の母親という役ですけど本当にかわいらしくて」とすっかり心酔。

 さらに大泉は「小百合さんから、私の子どものころの写真を借りられないかと言われまして。恥ずかしかったんですけどかき集めて、会社経由でお送りしたんですが…。相当な写真が送られたようで。さらにびっくりしたのが、それが映画で使われていたんです」とあっけにとられた表情を見せると、吉永が「私じゃないですよ(笑)」と写真の横流しを否定し会場も大笑い。

 どんな写真だったかと聞かれた吉永は「助監督さんを通じてお借りしたんですけど、その中にすごい写真がありまして。子供のころの大泉さんがお風呂上りで…全裸じゃないんですけど、ほとんど…(笑)。私の息子って思えました」とにっこり。

 まさか自分の幼少期写真が映画でそのまま使われるとは…とぼやいていた大泉。おなじみの“ぼやき”が撮影現場でも出たかと聞かれると「ぼやいてません!」と全否定。「(大泉のぼやきを)見聞きましたか」と聞かれた吉永が「見てません。完璧でした」と請け負うと、大泉が「いないよ、日本で吉永さんにぼやくヤツなんて!」と叫び、会場を笑いに包んでいた。

 この日の登壇者は吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎、YOU、枝元萌、山田洋次監督。

 映画『こんにちは、母さん』は9月1日より全国公開。

大泉洋「クマとかほうれい線を再現しないで」。新CMでリアルなアニメーションに驚き注文

2023.02.20 Vol.Web original

 新「ザ・プレミアム・モルツ」の新CM発表会が20日、都内にて行われ、俳優の大泉洋が出席した。

 リニューアルした同製品のメッセンジャーに就任した大泉。「プレモルのCMに出るということで大変私も喜んでいたんですけども、出来上がったCMを見ますと、ほぼアニメだったということで、いや、別に文句言ってるわけじゃないですけども」と、早速の大泉節でCMの感想を語った。

 大泉の表情をリアルに再現したというアニメーションには「ちょっと私のリアルを追求しすぎたのか、最初はもう少し老けてたんですよ。“そこまで私の(目の)クマとかほうれい線を再現しないでほしい”と話して、かなり若々しく仕上がって。そこはごねてよかったなと思いました」と、若見え(?)になったアニメーション制作の舞台裏を明かした。

 会では、同製品のテーマにちなみ「叶えたい週末のごほうび」を問われる場面も。「いま撮影で忙しくしているので、温泉とかいいですよね」と大泉。最近は娘が夏休みの短期留学に行きたいと話しているようで、「私は夏休みを娘のためにもらってたものですから、“パパはどうすればいいんだ”って話をして。そしたら、“ついてきてもらって困る”って言うんですよ。できればついていって、海外で(ビールを)プシュッと傾けたくなります」と、娘を思う親心も垣間見せた。

“秘密”は女優を美しくする!前世の記憶をテーマに彩られる純愛ストーリー『月の満ち欠け』【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2022.12.07 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 先週も告知させていただいていた、来年2月に上演する、三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.13 『シン・デレラ』の出演者オーディションを先週、開催させていただきました。

 多くの方に来ていただきまして、貴重な出会いがたくさんありました。この場を借りて、お礼申し上げます。

 こういうのって「縁」という要素も大きいので、今回出会えた方はもちろんなんですが、今回ご一緒できなかった方も、別の機会で縁が生まれることもあると思いますので、その時はぜひ!

 では今週も始めましょう。

大泉洋、受賞できない可能性あった?『GQ MEN OF THE YEAR 2022』受賞は#鎌倉殿の13人のせい

2022.11.30 Vol.Web Origial

 

 俳優の大泉洋が『GQ MEN OF THE YEAR 2022』を受賞、30日開催の授賞式に出席する。同日、式の前に行われた受賞者のフォトセッションに参加し、受賞の喜びを語ったのだが……。
 
 大泉は、「メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・アクター賞」を受賞。放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』での源頼朝役は注目も話題も集め、出演中は放送が終了するたびに「#全部大泉のせい」のハッシュタグがSNS上を駆け巡った。そのほかにも月9『元彼の遺言状』にも出演。最新主演映画『月の満ち欠け』の公開も控える。

 感想を聞かれると「今年は確かにいろいろ出させていただいておりましたので、役者としてこういう賞をいただけて光栄に思っています。うれしいです」と素直なコメントで喜びを表現。

 ただ、質疑応答のなかで、この受賞がなかったかもしれないことが明らかに。

「今もさまざまな撮影があるものですから、授賞式に出席できるかスケジュール的に厳しいということで……マネージャーからお断りでいいですかみたいな話をされたんです。いや、くれるっていうなら欲しいんだけど、どうにかしてよ!と。危なく断られるところでした」

関口メンディー、大泉洋の手のひら返しに「だメンディー!」

2022.08.18 Vol.Web Original


 関口メンディー(EXILE / GENERATIONS from EXILE TRIBE)が18日、都内で行われた『ザ・マスクド・シンガー』シーズン2(Prime Video)の最終回大予想イベントにゲストとして登壇した。

 イベントは、MCの大泉洋、シーズン1にパフォーマーとして参加し、最新シーズンではコメンテーターを務めている小林幸子と水野美紀の3人でスタートしたが、途中、シーズン2にパフォーマーとして参加したメンディー、潮田玲子、山田優がサプライズで登場し、大泉らを驚かせた。

 大泉らは「諸事情のためしゃべらない」というベンケイとラムとともにイベントを進行。

 大泉は、司会者に誘導されるままに、「ベンケイ」としてパフォーマンスしたメンディー、ラムとして出演した山田についてトーク。司会者が「ベンケイは選曲からしてバレバレだったという……」と油を注ぐと、大泉は「僕は、すぐには分からなかった。けども、ここまで音をハズされた方はいなかった……メンディーは可愛かった」と、悪いツッコミを入れつつトークする“通常運転”。すると、マスクの中から「……音外したなんて恥ずかしいじゃないですか(笑)」とメンディーの声。

 そしてスタッフがステージ脇から登場すると、大泉らはきょろきょろ。ベンケイとラムのマスクが外されると、メンディーは笑顔で「騙してごメンディー!」。

世界的ダンサー田中泯にとって大泉洋は“良き理解者”「彼が見た独特の感想をしゃべってくれる」

2022.01.29 Vol.web original

 

 公開中の映画『名付けようのない踊り』の公開記念舞台挨拶が29日、都内にて行われ、田中泯と犬童一心監督が登壇。世界的なダンサーとして活躍する田中泯が、大泉洋との意外なつながりを明かした。

 主演映画『HOKUSAI』、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」など数々の話題作で俳優として異色の存在感を放つ一方、世界的ダンサーとして国内外の文化人やアーティストを魅了してきた田中泯。彼の唯一無二のダンスを『メゾン・ド・ヒミコ』(05)への出演オファーをきっかけに親交を重ねてきた犬童一心監督が、ポルトガル、パリ、東京、福島、広島、愛媛などを巡りながら撮影した映画。

 冒頭、田中は「これは田中泯というやつの話ではなくて、映画全部が語っているように、踊りというものが僕にもたらしてくれたたくさんのものに、全身で感謝するものになっていると思うんです。ですから、これからも踊りを死ぬ瞬間まで踊り続けるというか。僕の師匠もそうでしたから。僕もそれだけは継承したいなと思っています」とあいさつ。
 
『メゾン・ド・ヒミコ』での出会いを振り返った田中と犬童監督。オファーをした際、田中から「自分は演技はできないけど、その場面に居ることは一生懸命できるけどいいか?」と尋ねられたと振り返った犬童監督は「その言い方が、僕がほしいものを言葉として言ってくれたという思いがあった」と振り返り「それで撮影をしたんですが、最初、ただ歩いて部屋に入ってくるだけのカットだったのに、それが圧倒的なカットになっていた。これは何だろうというのが、大きかった」と田中に魅了された運命の瞬間を語った。

 また、本作の公開を記念して、田中と公私ともに親交がある俳優・大泉洋との対談も実現。その様子は公式サイトなどで公開されている。大泉との対談について、田中は「(自分の踊りは)田中泯という個人の身体でやっていることなので、わたしの動き、わたしの踊りに違いないんだけど、でも僕が夢見ているのは、そういう“わたしの踊り”だからどうぞ見てください、ということで始まっているわけではない。大泉洋さんはそういうことを知っていてくれて、彼が見た独特の感想をしゃべってくれている」と“良き理解者”大泉について語った。

 最後に田中は「本当は“田中泯の映画を見た”ではなく“踊りの映画ですごいものを見た”と言ってもらえたら。名はクズです」と、茶目っ気を交えつつアピールした。

<鎌倉殿の13人>小栗旬、大泉洋のスペシャルな登場に疑問「頼朝さんはこじらせてる」主要キャストが伊豆でパブリックビューイングイベント 

2022.01.10 Vol.Web Original

 小栗旬が主演する大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合・日曜20時~など)の放送が9日スタート、同日、静岡・伊豆の国市などでパブリックビューイングイベントが行われた。

 メイン会場となった伊豆の国市の会場では、小栗を筆頭に、大泉洋、小池栄子、片岡愛之助、宮澤エマ、坂東彌十郎が出席。BSプレミアムでの18時からの放送を約600人の観客と一緒に鑑賞した。

 放送前に行われたトークイベントでは、キャスト陣が見どころや撮影現場での裏話についてトーク。

 最初は北条義時(小栗)ら「北条家のメンバーで一番ハートが強いのは誰?」「北条家のメンバーで一番行き当たりばったりなのは誰?」といった質問に答えながらそれぞれの役柄について紹介。一番ハートが強いのは「兄上はノープランというか計画をしっかり立てられていないのに関わらず自信満々」(宮澤)という片岡演じる宗時、行き当たりばったりは坂東演じる時政。小栗は「僕、この半年撮影してきて、父上を冷たい目で見る時間が多くて……」と笑うと、坂東は「子どもたちにもあきれられている」。

 主人公の義時はというと一番平穏無事が似合う人物。小栗は「僕の役は平穏無事に過ごしたいと思っている。ずっとそうしたいんですけど、源氏の渦に巻き込まれて行ってしまう。今も撮影が続いているんですけど、義時さんは穏やかに生活をしたいと思っているんですけど、いつになってもそれが訪れない状況が続いています」

「そんな義時が権威を持っていって、ある意味、ダークヒーローというか、ダークサイドに……面白いよね」と、小池。宮澤も「前半はニコニコしているか、すごく困った顔をしているのに」と笑った。

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