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対馬での温かい時間。〈友香の素。vol.354〉

2023.02.01 Vol.Web Original


 皆さん、こんにちは! 私は今、長崎県対馬市に来ています。2021年の8月に公開された主演映画『祈り ー幻に長崎を想う刻(とき)ー』が対馬市で上映され、その後の監督とのトークショーに出演しました。

 この映画は、戦争と原爆の悲惨さを描き、平和への強い願いが込められた作品です。3年前のちょうど今頃、埼玉、千葉、そして長崎本土でのロケが行われました。長崎のロケではエキストラとして、大勢の現地の方々が参加してくださいました。

 私の役の忍という女性は、保母さんを仕事にしてたので、子供達と過ごすシーンもありましたがそのシーンの撮影には、なんと撮影現場近くの幼稚園のお子さん達が参加してくれたのでした。あの子達は、元気かな? 大きくなったでしょうね! 

 ロケは、戦争中に実際に使われていた魚雷発射試験場跡で行われました。子供達が元気良く大きなで声で童謡を歌いながら忍と散歩をしているというシーンでしたが、この撮影の為に幼稚園で歌の練習を重ねてくださっていたそうで、本番も皆んなとっても上手に歌ってくれました。保護者の方々に見守られながら一生懸命に頑張る姿がとってもかわいかったです。

 劇中では、純真無垢な子供達と接する時間が唯一、戦争で傷付き毎日を必死に生き抜こうと奮闘している忍にとって、何もかもを忘れて自然と笑みが溢れる数少ない幸せを感じる時間だったこともあって、その撮影のことはよく覚えています。

 映画は2021年に封切りされましたが、時間が経った今もこうして各地で上映されることは嬉しいですし、1人でも多くの方に観ていただき、戦争の悲惨さを訴え、平和を願う輪を広げていけたらと改めて感じています。

 トークショーでは、観にいらしてくださった皆さんが温かい拍手で迎えてくださったことがとても嬉しかったです。戦争や平和について語り合う時間をしっかり持つことの大切さを改めて実感しました。短い対馬滞在時間でしたが、大変意義深い時間でした。観にいらしてくださった皆さん、ありがとうございました!

韓国人観光客9割減は対馬観光再生のチャンス?

2019.12.16 Vol.725

 昨今の日韓対立の影響により韓国からの観光客が激減し長崎県の対馬が大きなダメージを受けている。どれだけ減ったのかというと…「9割です。今年6月までは前年比1割超えで増えていたんですが7月で4割減、9月で約9割減という状況です」と観光誘客チームのスタッフは語る。そもそも、なぜ対馬観光の大多数を韓国人観光客が占めていたかというと「もとは国内向けにPRしていましたが、なにぶん日本より韓国のほうが近い島ですから、地理的な難しさもありまして、一方、韓国の人にとっては日帰りも可能な“安近短”で楽しめる日本の観光地。それが近年、プサンの旅行社が増えて業界内で競争が生まれ、こちらがPRしなくてもどんどん韓国の旅行客を送ってくれるようになったんです。韓国の旅行社が宿泊施設を通年で押さえるケースも出てきて、気づけば国内の観光客が宿泊しようと思ってもなかなか予約が取れないという状況が続いていたんです」。対馬の観光業界でも韓国人観光客に依存する状況を危惧していたという。「いつかはこういう日が来るだろうと思っていましたがこれほど急に来るとは…。ですが、近年ややオーバーツーリズム気味でしたし、おもてなしが手薄になっていたところもあったのではと省みまして、これを機により厚くおもてなしできる態勢で、国内外のお客様をお迎えしよう、と考えています。こんな状況でも来てくれる韓国の個人旅行者はわずかながらいらっしゃいますし、関西関東圏からのお問い合わせも少しずつ増えてきています」

 ツシマヤマネコなどの動植物、食文化、自然や文化遺産と対馬ならではのものが満載。

「アナゴを刺し身で食べられるのは対馬くらいでは。これからの季節はノドグロや寒ブリを楽しめます。大陸との交流の歴史も色濃く残っており、他にも貴重な文化遺産が数多くあります。現在、宿泊料が3000円引きになるキャンペーンも行っておりますので、ぜひ国内のお客様に数多く来ていただければ」。関東からの直行便がない対馬だが、実は安いパックなどを利用すれば成田からプサン経由で行くと2万~3万円に押さえることも可能。この機に話題の“国境の島”対馬を探訪してみては。

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