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渋谷区と山野学苑が災害時の避難所協定締結

2019.05.17 Vol.Web Original

災害時に代々木の山野美容専門学校で300人の帰宅困難者を受け入れ
 渋谷区と学校法人山野学苑が「災害時における帰宅困難者の支援に関する協定」を結び、5月17日に渋谷区役所で調印式が行われた。

 この協定は災害が発生し、公共の交通機関が運航を停止した場合により帰宅することが困難となった帰宅困難者を支援することについてのもの。受け入れ先は代々木の山野美容専門学校で、その内容は300人の受け入れ、防災備蓄品などの整備を行い、それを通じて帰宅困難者にトイレの開放、携帯電話・PCの充電、寝具・食料・水などの供給と情報の提供を行っていく。

 調印式では長谷部健渋谷区長と山野愛子ジェーン理事長が調印書にサインした。

 長谷部区長は「帰宅困難者の問題は渋谷区にとって大きな課題。これだけ昼間人口を有している街ですので、日中に災害などが起こって街に人があふれてしまうということは区民にとっても大きな問題。東日本大震災の時も街に人があふれてしまって、その対応にかなり追われたという経緯がある。その中で渋谷駅周辺、原宿、恵比寿というのは順次対応していたが、代々木は少し遅れていた。そして多くの皆さんはご存知ないかもしれないが、新宿の甲州街道より渋谷よりは渋谷区なので、新宿圏で帰れなくなった方の中で渋谷を通って帰られる方もいる。山野さんの学校で帰宅困難者を受け入れてくれるというのは大変ありがたく思っている。地震が起きないに越したことはないが、何かあった時に協力態勢を取らせていただけるということに感謝申し上げたい。これからこの街の安全安心のために多くの方にこの機能を知っていただいて、安心していただくことも重要」などと挨拶。

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