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【おすすめ展覧会】建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの

2018.05.31 Vol.706

 いま、世界からも注目を集めている日本の建築。それを読み解く鍵と考えられる9つの特質に着目し、機能主義の近代建築では見過ごされながらも、実は古代から現代に受け継がれている日本建築の“遺伝子”を考察する展覧会。貴重な建築資料や模型、体験型インスタレーションなど、100プロジェクト400点を超える多彩な展示が揃う。

 会場では、現存する最古の茶室建築である千利休作の国宝《待庵》の原寸再現や、東京オリンピック(1964年)など戦後の国家的プロジェクトをけん引した建築家・丹下健三の《自邸》を1/3スケールで再現した巨大模型など、必見の立体展示も登場。さらに、コロンビア大学建築学科で学んだ齋藤精一率いるクリエイティブ集団ライゾマティクス・アーキテクチャーが日本の名建築の数々をレーザーファイバーで再現する、体験型の新作映像インスタレーションも発表する。他にも、江戸時代の大工棟梁の秘伝書、明治初期に制作された擬洋風建築の模型、フランク・ロイド・ライトの作品集など、学術的にも貴重な資料を展示。モダニズムの名作家具に実際に座って書籍を読むことができるブックラウンジでもくつろいでみては。

建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの
【会場】森美術館 開催中〜9月17日(月・祝)
【時間】10〜22時(火曜のみ17時まで)※「六本木アートナイト2018」開催に伴い5月26日は翌朝6時まで開館延長。いずれも入館は閉館の30分前まで
【休】会期中無休
【料金】一般1800円、大高生1200円、子供(4歳〜中学生)600円
【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)
【交通】地下鉄 六本木駅1C出口よりコンコースにて直結。六本木ヒルズ森タワー53階
【URL】www.mori.art.museum

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