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小芝風花 記録的猛暑に「何の妖怪のしわざかと…絶対そうですよね!」

2022.07.02 Vol.web original

 

『映画 妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃないん怪―』の公開記念舞台挨拶が2日、都内にて行われ、主演・小芝風花と共演の毎熊克哉、池谷のぶえ、豊島圭介監督が登壇。小芝が連日の猛暑は「妖怪のしわざ」とし観客を沸かせた。

 テレビ朝日系 土曜ナイトドラマ枠で歴代最高視聴率を記録し、ギャラクシー賞2020年度奨励賞も受賞した連続ドラマ「妖怪シェアハウス」(2020年7月クール放送)の“その後”を描く劇場版。

 ドラマに続き、ひょんなことから妖怪たちと一緒に暮らすことになった主人公・澪を演じた小芝は冒頭の挨拶で「何の妖怪のしわざかというくらい暑い日が続いていますが…」と、猛暑の中、映画館に来場した観客に感謝。司会から「この猛暑は妖怪のしわざ?」と聞かれると「絶対そうですよね!」と断言し、会場を沸かせた。

 上映後とあって、撮影の舞台裏や裏設定など、ネタバレ有りのトークに会場も大喜び。
「衝撃を受けた裏設定は?」と聞かれた毎熊克哉が「(完成作を見て)これ絶対にまた続ける気があるなと思った」と、本作で明かされる、いかにも続編につながるような澪の“真実”に驚くと、小芝も「私も、続ける気満々なんだと思いました(笑)」と同意し「皆さんのお声しだいで次ができるかもしれないので、ぜひ周りの方に薦めてください」とアピール。会場のファンも期待の拍手を送った。

 妖怪役の毎熊や池谷らの特殊メイクが話題に上ると、実は小芝も自身のインスタで妖怪メイクを披露していると言い「ひっくり返ったカツラを使って餓鬼のかっこうをしたり」。豊島監督から「あの衝撃の(写真)ね(笑)。小芝さんのお母さんも引いたという…」と暴露。小芝は「笑ってくれると思ったんですけど、本気で心配されました(笑)」と明かし笑いをさそっていた。

『映画 妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃないん怪―』は公開中。

随所に勘三郎さんの“におい”を感じさせる作品。NODA・MAP『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』上演開始

2017.01.18 Vol.682

 NODA・MAPの第21回公演『足跡姫~時代錯誤冬幽霊(ときあやまってふゆのゆうれい)~』が1月18日から池袋の東京芸術劇場 プレイハウスで上演される。初日に先立って17日に公開舞台稽古が行われた。

 本作は劇作家・演出家でNODA・MAPの主宰を務める野田秀樹氏が、2012年12月に57歳の若さでこの世を去った十八代目中村勘三郎へのオマージュとして作った作品。

 時代設定は江戸時代。当時、幕府からご法度とされていた女カブキの一座をめぐるエピソードから物語はスタート。物語が進むにつれ、いつもの野田作品のようにタイトルに秘められた謎や意味が明らかになっていく。

 その女カブキの看板踊り子「三、四代目出雲阿国」を演じるのは宮沢りえ。阿国の弟で一座の一員である「サルワカ」を妻夫木聡が演じる。

 勘三郎さんへのオマージュというだけあって、随所で勘三郎の“におい”を感じさせる作品となっている。

 宮沢は公演にあたって「野田さんが投げかけてくださる無限に上がり続けるハードルを直向きに、飛び越える毎日です。観に来てくださるお客様とキャスト、スタッフ、そして、どこかで観てくれている勘三郎さんと、その瞬間にしか生まれない濃密な何かを全身で感じたいと思います」とコメントした。

 共演に最近のNODA・MAPでは主役級の活躍を見せる古田新太、NODA・MAPには初出演になる佐藤隆太、鈴木杏、実力派の池谷のぶえと芸達者な面々が顔をそろえる。そして野田版歌舞伎で、勘三郎、野田との創作を共にしたことのある中村扇雀が変幻自在な役どころを演じている。

 池袋の東京芸術劇場 プレイハウスで3月12日まで上演される。当日券は毎回発売される。

せめてもの救いは当日券は毎回出ること「NODA・MAP第21回公演『足跡姫』〜時代錯誤冬幽霊(ときあやまってふゆのゆうれい)〜」

2016.12.25 Vol.681

 1年ぶりのNODA・MAPの新作公演。今回は江戸時代を舞台に、「肉体を使う芸術、残ることのない形態の芸術」について描く。

 これは野田秀樹にとって盟友ともいうべく十八代目中村勘三郎へのオマージュとなる作品。
 勘三郎は2012年12月に57歳の若さでこの世を去った。野田は、その葬式の弔辞で坂東三津五郎が語った「肉体の芸術ってつらいね、死んだら何も残らないんだものな」という言葉が脳裏から離れず、いつかそんな話を書いてみたいと思っていたという。

 キャストも宮沢りえ、妻夫木聡、古田新太という最近のNODA・MAPでは主役級の働きを見せる3人を一挙に投入。そして佐藤隆太、鈴木杏というNODA・MAP初出演の2人、実力派の池谷のぶえ、歌舞伎界からは、野田版歌舞伎で、勘三郎、野田との創作を共にしたことのある中村扇雀と“勘三郎へのオマージュ”というテーマを全うするにふさわしい強力な布陣となった。

 例のごとく物語が進むうちに、いろいろと気づかされることになるのだろうが、『足跡姫』というタイトルもそうだし、時代錯誤? 幽霊?と今回はいつも以上に想像力を刺激される言葉が並んでいる。

 

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