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いま話題の“街ネコ映画”監督が明かす「猫が苦手だったスタッフが、すっかり猫派に(笑)」

2017.11.18 Vol.Web Original

 猫の駅長が愛され、街には猫グッズがあふれ、猫カフェはすっかり定着。そんな日本に劣らぬほど、猫を愛するトルコ・イスタンブールを舞台に、街で暮らす野良猫と、彼らを見守る人々の素敵な関係を追った、話題のドキュメンタリー『猫が教えてくれたこと』。
 アメリカで映像製作に携わるジェイダ・トルンが、長編ドキュメンタリー初監督作の題材に選んだのは、彼女が11歳まで過ごしたトルコ・イスタンブールの街の物語だった。

「イスタンブールで過ごした子供時代を振り返ると、そこには必ず猫がいたの」とトルン監督。
「5歳くらいだったかな、住んでいたマンションの裏庭で1匹の子猫と出会い、友達になったの。やがて彼女は大人になり、何度も子供を産んで、私はそのたびに世話をしたわ。子供たちは育たなかった子もいれば、元気に育ってどこかへ行ってしまう子もいたけど、私たちはずっと友達だった」

 イスタンブールは昔から猫の街と呼ばれるほど、街で暮らす猫が多い。本作は個性豊かな7匹の猫の日常を追いながら、彼らと街の人々との交流を描き出す。ときに特製のカメラを使い、猫と同じ高さの目線で撮影。人間同様に、猫を街の住人として描いている。
「30匹ほど“オーディション”をしたけど、確かに撮影に向かない子たちもいたわ。すぐ逃げて行ってしまう子、まったく動かない子、フレンドリー過ぎて私たちを見つけるとすぐ近寄ってきて膝に乗ってしまう子とか(笑)。でもイスタンブールの猫は基本的に人に慣れていて、すごくフレンドリーなの。皆、たいてい撮影に協力的だったわね(笑)。私たちも彼らの日常を邪魔するようなことはせず、ありのままを撮っていたから」

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