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ゴンナパーの相手に瑠輝也に代わり石田勝希【2・12 Krush.85】

2018.02.05 Vol.Web Original

「K-1甲子園2009」第3位。キックボクシングでは2つのベルトを獲得
「Krush.85」(2月12日、東京・後楽園ホール)で行われる「Krush -63kg次期挑戦者決定戦」のゴンナパー・ウィラサクレックの対戦相手が石田勝希(RKS顕修塾)となることが2月5日、発表された。

 当初、ゴンナパーの相手はTRY HARD GYM所属の瑠輝也だったのだが、3日、同ジムの契約トラブルに伴い不出場が発表されていた。

 Krush実行委員会が代替選手を模索する中、石田が名乗りを上げ、ゴンナパー側と調整の結果、この試合が実現することとなった。

 石田は「K-1甲子園2009」第3位、グローブ空手で60戦無敗の実績を誇り、2011年にプロデビュー。キックボクシングではMA日本スーパー・ライト級王座など2つのベルトを獲得。Krushのリングには2017年2月に初参戦し、現Bigbang王者の林健太を1RKOで下している。通算成績は21戦15勝(9KO)3敗3分。

 石田は今回の参戦にあたり「“ゴンナパー選手とやってみるか”と会長に言われて、ぜひやりたいと返事をしました。ジムの会長、トレーナー、選手たちと常に練習は積んでいるので、コンディションは良いです。判定決着はないと思います。どちらかがKOで試合が終わると思います。石田勝希はやっぱり強いというイメージを持ってもらえるように、試合で見せたいと思います」などとコメントを出した。

塚越vs牧平のタイトル戦正式決定。小澤が復帰戦で里見と対戦【2・12 Krush.85】

2017.12.13 Vol.Web Original

塚越「最後は気持ちの勝負」、牧平「愛と勇気をもってベルトを獲りに行く」
「Krush.85」(2018年2月12日、東京・後楽園ホール)の第一弾カード発表会見が12月12日行われた。

 先日のKrush12月大会で行われた「-67kg次期挑戦者決定戦」で勝利を収めた牧平圭太が王者・塚越仁志に挑戦するタイトル戦が正式に発表された。

 約1年ぶり2度目の防衛戦となる塚越は「牧平選手がチャンピオンだった時とベルトの価値が同じだとは思っていません。僕はベルトを防衛して、9月の初代K-1ウェルター級王座決定トーナメントにも出ていますし、K-1では残念な結果(準決勝敗退)でしたけど、Krushチャンピオンの誇りを持って戦ってきたつもり。Krushのチャンピオンとして倒して防衛したい。最後は気持ちの勝負になると思う。今年2月にモハン選手と防衛戦もありましたが、僕は9月のK-1では準決勝で(久保の)ローキックで負けました。牧平選手もローを得意にしていると思うので、この試合は自分が成長するチャンスだと思っています。ここで負けたら格闘家としての次はないと思っているので、すべてをかけて倒しに行きたい」などと話した。

 約2年ぶりの王座返り咲きを狙う牧平は「約2年ぶりにKrushのベルトを間近で見て、よだれが出るほど興奮しますね。応援してくれる人たちの気持ちを力に変えて、愛と勇気をもってベルトを獲りに行きます。この階級は技術云々だけじゃなく、男としての生き方やハートを見せられる選手が集まっていると思うので、最後はそこの勝負かなと思っています。命がけでベルトを獲りに行きます」などと話した。

寺戸伸近が延長の末、久保を破り2度目の防衛【11・5 Krush.82】

2017.11.06 Vol.Web Original

寺戸が徹底的なローキックで久保を撃破
 立ち技格闘技「Krush.82」(11月5日、東京・後楽園ホール)のメーンで行われたKrush-55kgタイトルマッチで王者・寺戸伸近が延長ラウンドにもつれ込む熱戦の末、判定で久保賢司を破り、2度目の防衛を果たした。

 寺戸は1Rからローキックで久保の左足を徹底的に蹴りまくる。久保はローをもらいながらもパンチで反撃。2Rには寺戸のローで久保がバランスを崩す場面も見られるようになる。しかし3R序盤、寺戸のローに久保がカウンターでパンチを合わせ連打を打ち込むと寺戸はぐらり。久保の連打の前に一瞬、棒立ちとなった寺戸だったが、下がりながらもパンチを出し続ける。かさにかかってパンチの連打で追い打ちをかける久保。いつ倒れてもおかしくない状況だったが寺戸は手を出し続け、残り30秒はともに足を止めてパンチを打ち合った。

 3Rが終わり、判定は1人が30-29で久保を支持したが2人が残る2人は29-29でドロー。延長に突入する。

 延長ラウンドに入っても2人はこれまでの戦い方を貫き通す。寺戸はロー、久保はパンチで相手を倒しに行く。延長ラウンドでローキックで勝負に行くのはジャッジに与える印象からリスクは高かったが、寺戸は試合後「最初から打ち合ったら3Rと同じ展開になると思ったので、ローを起点にした」と振り返ったように、久保の左足は限界寸前までダメージが蓄積。寺戸はボディーへのヒザ、パンチも繰り出し久保を追い込み、延長ラウンドを制し、勝利を収めた。

 寺戸は試合後のマイクで「防衛することが応援してくれた人たちへの恩返しだと思って頑張った。先月、娘が生まれました。娘にベルトを見せてやりたいと思っていたんですけど、今ようやく胸を張って、娘に“父ちゃん、勝ったぞ”と言いたいです。今日勝ったことで俺の格闘家としての人生は首の皮一枚つながったと思います。これからも一歩一歩やっていくのでよろしくお願いします」と話した。

「Krush.77」一夜明け会見 卜部弘嵩「本当に悔しい。試合ですべてを取り返したい」

2017.07.17 Vol.694

「Krush.77」(7月16日、東京・後楽園ホール)の一夜明け会見が17日、都内で開催され「日本vs中国・6対6全面対抗戦」に出場した12選手が登壇した。

 選手に先駆け中国のグゥオ・チェンドン氏、チャイニーズ・ファイティング・プロモーション代表の岩熊宏幸氏、そしてkrushの宮田充氏が会見に臨んだ。

 チェンドン氏は「昨日は初めての試みとしてネットでライブ配信を行ったが、そのヒット数が70万ビュー。これは中国の他の格闘技イベントの約10倍。これからも再放送などでもっと伸びると思う。試合はエキサイティングな試合の連続でイベント的にも試合的にも大成功だったと思う。日本は格闘技において一流の国で日本の選手は強いという印象を持った。イベント的にも学ぶところは多かった」

 岩熊氏は「ネットのライブ配信は多分100万ビューはすぐにいくと思う。これは有料制なので、これは新たなビジネスモデルになるのではないか。今回はジェン・ジュンフェンのように新しい選手を発掘できた大会だった。中国国内では試合はもとより、日中リングアナ対決やラウンドガールが好評だった。今後もこういうコラボが続けていければ。試合自体は日本からみたら2勝4敗だったが、その2勝は非常に価値のあるものだったと思う」

 宮田氏は「ここ数年で中国の格闘技が伸びていると実感している。そんななかで中国人ファイターを単に日本人選手の相手ではなく、中国人選手が主役になるような大会ができないかという思いから企画したのが今回の対抗戦。それがファンの皆さんに熱い試合を見せることができて、こうやって笑顔で一夜明け会見をできたことはうれしく思う。これを始まりに今後いろいろな展開が考えられると思う。これからもより楽しんでいただけるようなイベント作り、マッチメイクを岩熊さん、グゥオさんと一緒に考えていければと思っている。これを始まりにしていきたい」などとそれぞれ話した。

 またチェンドン氏は野杁正明、卜部弘嵩、卜部功也、ゲーオ・ウィラサクレックらの名を上げ「来年1月末から2月の中国で春節を祝う時期にぜひKrushのトップ選手を中国のリングに招聘したい」と話した。
 
 今回2勝4敗に終わったことについて宮田氏は「最後、2勝3敗の状況で卜部弘嵩選手には勝ってほしいな、という思いは正直あった。もちろん日本人選手は勝つことを大前提に戦っていたので勝ってほしいなと思っていたが…。2勝4敗はちょっと残念ですが、それよりイベントが成功したことのほうが良かったかな、と思う。例えば、昨日の試合に出ていない選手の中にも“俺が出れば勝ち越せたのに”といった思いが多分あるはず。そうやって続いていくことのほうが大事。2勝4敗というのは、逆に勝ち越すよりも意味があったのかなと思う」と話した。

 続いて中国チームの6選手が登壇。里見柚己に勝利し、試合後に武尊戦をアピールしたワン・ジュングァンは「昨日の試合は自分の理想とするファイトスタイルではなかった。少し反省点が残った」と語った。メーンで卜部弘嵩を破ったジェン・ジュンフェンは「卜部選手はとても強い選手だった。自分は勝つことができたので、今回こういういい試合をできたことを皆さんに感謝したい」と話した。
 敗れたユン・チーとドン・ザーチーはやや言葉少なだったが、6人ともKrush、K-1への再びの参戦と中国で日本人選手と戦いたいという希望を口にした。

「Krush.77」日中対抗戦は中国が制する 卜部弘嵩は再起戦でまさかの敗北

2017.07.17 Vol.694

「Krush.77」(7月16日、東京・後楽園ホール)で「日本vs中国・6対6全面対抗戦」が行われ、中国が4勝2敗で日本を圧倒した。

 メーンに組まれた最終第6試合はジェン・ジュンフェンvs卜部弘嵩。卜部は2月のK-1で大雅に敗れ、K-1スーパー・フェザー級王座を失って以来の再起戦だ。

 ここまで2勝3敗とリードを許した日本。卜部にとっては復活を印象付ける大きなチャンスだった。1R開始早々から軽快な動きを見せる卜部だったが、ジェンのパワフルな前蹴りを食らい大きく吹っ飛ぶ。前日計量後、68kgまで戻したというジェンは見た目にも体が一回り大きく、もつれたときにも卜部を簡単になぎ倒すなど終始パワーで圧倒。長い手足で懐も深い。ジェンのローが効果的で卜部はなかなか射程内に入れない。2R序盤にはジェンのローで卜部の足が流れる場面も。中盤、ジェンの打ち下ろすような右フックで卜部は腰を落とすが、なんとか踏みとどまりダウンは回避。しかし大きなダメージを負う。後がない3R、卜部は右ローで追い込み、距離を詰め倒しにいくがジェンも応戦。残り1分半で時計をちらりと見た卜部だったが、なかなか攻めきれない。残り30秒、ラッシュをかけ強烈な右ストレートを何度も打ち込むが時間切れ。

 ジャッジは1人目が30-29でジェン。2人目が29-29.3人目が29-28とコールされたところで延長ラウンドを確信した卜部だったが、まさかの「ジェン!」のコールに呆然。信じられないといった表情を見せ立ち尽くした。

2・25 K-1日菜太vs松倉決定。日菜太「3年早い」松倉「勝ったほうが正しい」

2016.12.13 Vol.680

 K-1実行委員会が13日、会見を開き、来年2月25日に開催される「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ライト級王座決定トーナメント~」のスーパーファイトに出場する日菜太が松倉信太郎と対戦することを発表した。

 先日の参戦会見で日菜太が発した「日本人選手は僕を食べたらおいしいんで、ぜひ挑んできてください」という言葉に松倉がいち早く反応。その日のうちにK-1実行委員会に対戦を申し入れ、このカードが決まった。

 松倉はいつにもまして神妙な表情で「すごく注目度の高い試合だと思う。それは日菜太選手の名前もあるが、一番は“K-1に”日菜太選手が来たということが大きいと思う。日菜太選手のすごさは分かっているつもりだが、ずっとK-1、Krushで戦ってきて、ここで戦ってきた選手はみんな自分たちの舞台が一番、自分たちの舞台を一番にしようと思ってスタッフ、お客さんみんなが同じ方向を向いて頑張ってきた。その結果が今のK-1を作っていると思っているので、ちょっと盛り上がったからって大きいところに来るというのは違うと思う。だから俺は負けちゃいけないと思っている。日菜太選手にも思いや正義があると思うが、自分は違う考えがある。どっちが正しいかなんてここでいうことではない。勝ったほうが歴史を作っていくし、勝ったほうが正しいと思うので、必ず勝ちます」と挨拶した。

 一方の日菜太は「いい選手だと認めていますが、3年早いという試合をしたい。K-1ファンの皆さんに日菜太という存在を認めてもらうためにも全力で戦う」としたうえで「K-1、Krushを背負って僕と戦うという覚悟を持っていると言われたが、今はあれこれ言いたくないという気持ちもある。リングの上でいろいろ彼と会話したい」と話した。

 そして日菜太は松倉の発言を鑑みたうえで「4~5年、K-1には上がっていないので、外敵と思ってもらって構わない。でも僕は来年K-1のベルトを獲ると決めているので、しっかり結果を残してファンに認めてもらって“K-1チャンピオン日菜太”となるようにしていきたい」と話した。

 一方、松倉は「昔のK-1の話もしているが、今のK-1は“新生K-1”。昔はどうだったとかテレビでやっていたとかはすごいと思うが、今俺たちは未来とか先を見て覚悟を持って試合をしている。昔に戻るという考えよりは新しいものを作っていくという気持ちでやっている。そこらへんも、俺が負けては他の選手に申し訳ないし合わせる顔もないと思っているので、負けちゃいけないなって思っています」と語るなど、最後まで“新生K-1”へのこだわりを見せた。

 また今回のK-1参戦に大きな反響があったという日菜太は「僕は東京ドームで試合がしたいと思っている。“K-1で東京ドーム”これを目指してやっていきます」とも語った。

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