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引退の横綱・白鵬が批判を浴び続けた晩年の取り口の真相明かす

2021.10.08 Vol.746

 

 大相撲の横綱・白鵬(36)=本名・白鵬翔、モンゴル出身、宮城野部屋=が10月1日、引退会見を行った。

 白鵬の引退については秋場所千秋楽の翌日の9月27日に「引退の意向を固めた」との報道が流れ、30日には日本相撲協会が理事会を開き、引退と年寄「間垣」の襲名を承認した。年寄襲名の条件として、さまざまな言動で物議を醸した経緯を踏まえ、相撲界の伝統を守り親方業務にあたるという誓約書提出を求める異例の形となった。29日に行われた年寄資格審査委員会では、無条件での年寄襲名に反対する意見が噴出。協会は30日に白鵬を呼び、自身の署名が入った誓約書を提出させた上で年寄襲名を承認した。

 白鵬は会見で「右膝が言うことを聞かなくなった」と引退の理由を語った。そして「相撲が大好きで幸せ者だと思う。全部出し切った。活躍の場を与えてくれた日本相撲協会には感謝している」と感謝の言葉を述べた。また批判を浴び続けた晩年の荒っぽい取り口については「けがをしてから理想の相撲が取れなくなり、鬼になって勝つのが横綱相撲だと考えていた。(相撲を)直そうとも思ったが、最終的には期待に応えられなかったかもしれない」と明かした。

 白鵬は16歳の平成13年春場所で初土俵を踏み、16年初場所で新十両、同年夏場所で新入幕とスピード出世。18年春場所後に大関へ昇進すると、19年夏場所後に横綱昇進を果たした。恵まれた体格と卓越した相撲センスを生かした安定感抜群の四つ相撲を武器に、22年に史上2位の63連勝も達成。通算白星や横綱在位場所数といった主要な歴代ベスト記録を次々に塗り替えていった。

 大関だった19年初場所から35度目の優勝を飾った27年名古屋場所まで皆勤を続けるなど丈夫な力士でもあった。しかし、近年は故障がちで休場が増え、昨年11月場所後には横綱審議委員会が史上初めて「注意」を決議。6場所連続休場明けとなった7月の名古屋場所に進退をかけて臨んで全勝優勝を果たしたが、今月の秋場所は同部屋力士が新型コロナウイルスに感染した影響で休場していた。

 通算成績は1187勝247敗253休、幕内通算は1093勝199敗253休。

コロナ感染者相次ぎ 白鵬らが秋場所休場

2021.09.10 Vol.745

 

 日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は9月6日、横綱・白鵬、幕内・石浦、十両・炎鵬ら宮城野部屋所属の全力士の秋場所(12日初日、東京・両国国技館)全休を発表した。

 同部屋で新型コロナウイルス感染者が相次いだため。

 1日に在籍する新十両北青鵬の感染が判明。5日に行われたPCR検査の結果、新たに幕下以下の力士1人の感染が判明した。芝田山部長は「力士が稽古している中ではどうしようもない。残念ながら休場ということ」と説明した。

 宮城野部屋では1月の初場所前に白鵬が新型コロナウイルスに感染し、部屋全体で初場所を休場している。

白鵬がなぜか五輪会場に

2021.08.05 Vol.744

 大相撲の横綱白鵬が東京五輪の柔道会場だった日本武道館を訪れていたことが8月2日に分かった。日本相撲協会の新型コロナウイルス対応ガイドラインは協会員らに不要不急の外出自粛を求めており、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は同日、「行くのなら申請書を出して、こちらで審査しないといけない状況」と問題視。白鵬の行動は、白鵬と男子73キロ級金メダリストの大野将平、国際柔道連盟のマリウス・ビゼール会長が一緒にいる写真がビゼール会長の公式ツイッターに投稿されたことで発覚した。

スポーツ界にもコロナ感染拡がる

2021.01.09 Vol.737

横綱・白鵬がコロナ感染

 日本相撲協会は1月5日、横綱・白鵬=宮城野部屋=が新型コロナウイルスに感染したと発表した。三役以上の感染が判明するのは初めて。これを受け実施した同部屋力士らのPCR検査は、全員が陰性だった。

 白鵬はここまで3場所連続休場中で、11月場所後の横綱審議委員会で「注意」の決議が出され、今場所に再起を期していた。

横審が3場所連続休場中の白鵬と鶴竜に異例の「注意」を決議

2020.12.10 Vol.736

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は11月23日、東京都墨田区の両国国技館で定例会合を開き、3場所連続休場中の白鵬、鶴竜の両横綱に「注意」を決議した。横審が注意を決議するのは初めて。

 横審の決議事項には厳しい順に引退勧告、注意、激励がある。平成30年11月の九州場所で横綱として87年ぶりに初日から4連敗(不戦敗を除く)した稀勢の里には激励を出しており、それより重い決議となった。平成22年には知人男性への暴行問題を起こした朝青龍に引退勧告を決めている。

 今回、 横審の矢野弘典委員長(産業雇用安定センター会長)は「休場が多いので注意を与え奮起を促す。来場所には覚悟を決めて備えていただきたい」と厳しい言葉で“最後通告”を突きつけた形となった。

 白鵬は開催された最近7場所で5度、鶴竜は6度休場している。11月22日が千秋楽だった11月場所は、白鵬が右膝手術の術後血症、鶴竜が腰痛を理由に全休した。白鵬は今年3月の春場所、鶴竜は令和元年名古屋場所以来、賜杯から遠ざかっている。

 これに対し白鵬は12月9日に東京都墨田区の宮城野部屋での稽古後に報道陣の代表取材に応じ「2場所連続全休というのが(自身)初めて。だから今回そうなった(注意の決議が出た)というのは分かる。やっぱり(期待に)応えていくだけじゃないか」と初めて言及した。

 一方、鶴竜は8日に東京都墨田区の陸奥部屋での稽古後に報道陣の代表取材に応じ「自分のやることに集中するだけです」と話すにとどめた。

横綱・白鵬が日本国籍取得

2019.09.06 Vol.722

大相撲で史上最多42度の優勝を誇る横綱白鵬(34)=モンゴル出身、宮城野部屋=が3日、日本国籍を取得し、官報に告示された。年寄名跡の襲名には日本国籍が必要で、白鵬は引退後に親方になることが可能になった。

東京都の宮城野部屋前で取材に応じた白鵬は、「相撲の発展のために一生懸命頑張っていきたい」と話した。本名はこれまでムンフバト・ダバジャルガルだったが、しこ名と同じ「白鵬翔」になったことも明かした。

外国出身の歴代横綱で日本国籍を取得するのは、米国出身の曙、武蔵丸(現武蔵川親方)に次いで3人目。

「TOmagazine」墨田区特集号/大相撲の横綱・白鵬

2015.01.22 Vol.634

 「東京23区のローカルカルチャー」にスポットを当て、毎号1区ずつを特集していくユニークなコンセプトが注目を集めるカルチャー誌「TOmagazine」。その最新号は、墨田区特集だ。一般に「下町」「スカイツリー」のイメージが先行する墨田区だが、知られざるダンスカルチャーや国際色豊かな文化、世界に誇るモノづくりの拠点でもある同区を総力特集。表紙/巻頭は雑誌への登場自体が異例という大相撲の横綱・白鵬。地元の顔として、相撲の町・両国に初めて来た時のことや錦糸町の思い出、そして未来への夢などを語っている。

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