SearchSearch

佐藤健 生活保護制度の課題を問う最新作に「今の日本に投げかける意義のある作品」

2021.08.15 Vol.Web original

 

 映画『護られなかった者たちへ』の完成披露試写会が15日、都内にて行われ、佐藤健、阿部寛、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、緒形直人、瀬々敬久監督が登壇。佐藤は「みんなでより良い国に、より良い生活を目指すにはどうするべきか、考えるきっかけとなる作品」と、生活保護制度の課題を見つめた本作への思いを語った。

 東日本大震災から10年目の仙台で相次いで発生した不可解な殺人事件の裏に潜む、切なくも衝撃の真実に迫る第一級のヒューマンミステリー。

 避難所で出会った老女のために生活保護を申請しようとしてトラブルになり放火事件を起こして服役していた容疑者・利根を演じた佐藤健は「東日本大震災がどれほどの被害と悲しみを我々にもたらしたか、今や日本中だけでなく世界中の人々が知るところとなっていますが、実際には震災そのものだけでなく、そこから波及したさまざまな問題が我々の日常を侵食していて、本作ではそのうちの、生活保護という制度に焦点を当て、撮影させていただきました」と語り「今の日本に投げかける意義のある作品になったと思います」と意気込みを見せ、瀬々監督も「『護られなかった者たちへ』というこのタイトルが現実にならないよう、この映画が少しでも力になれたら」。

瑛太「誇りを持って時代劇を演じられる俳優に」

2019.01.20 Vol.Web Original



時代劇専門チャンネルの開局20周年記念作品『闇の歯車』の初日舞台あいさつが19日、都内で行われ、主演の瑛太をはじめ、緒形直人、山下智彦監督が登壇した。

 藤沢周平による同名の小説が原作。犯罪という人間のダークサイドに切り込んだサスペンス時代劇で、現金強奪という犯罪に一攫千金の夢を見た男たちの姿を描く。緒形は病気の妻を持つ浪人の伊黒清十郎、そして儲け話を持ち掛ける謎の男・伊兵衛を橋爪功が演じる。

 瑛太は「大河ドラマで1年以上出演した後の時代劇だったのですが、また時代劇に挑むモチベーションが保てるか、正直自問自答しましたしかし、山下監督と初めてお会いした時、監督の持つ勢いと作品への愛情を強く感じ、大事にこの役を演じようと心に決めました」と、出演の経緯を説明。そのうえで、「お金をかけた派手なアクションやコメディの時代劇が増えている中、こうしたサスペンスやアウトローを描いた本格的な時代劇は少なくなっているように思います。日本人として、誇りを持って時代劇を演じられる俳優として、技術も心も磨いていきたい」と、意気込んだ。

 
 緒形は「時代劇の瑛太さんはとても自然体で、着流しも色気があって、また共演できるのが本当に楽しみでした。まるで、若かりし日の高倉健さんのような佇まいを感じました。ぜひこれからの時代劇界を引っ張っていってもらいたい」と、絶賛していた。

 「闇の歯車」は時代劇専門チャンネルにて2月9日20時からオンエア。それに先立ち、全国5大都市を中心に期間限定上映される。

Copyrighted Image