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劇団鹿殺しの世界最小衣装のお芝居「ザ・ショルダーパッズ」が上演スタート。「本多劇場でやることに意味がある」

2023.07.14 Vol.Web Original

 劇団鹿殺しの2023本公演「ザ・ショルダーパッズ この身ひとつで」が7月13日に東京・下北沢の本多劇場で開幕した。

 この「ショルダーパッズ」というのは市販の肩パッド2枚を縫い合わせた世界最小の舞台衣装のこと。座長の菜月チョビによると「ザ・ショルダーパッズはこの最小限の果てに、演劇の創造性と観客の想像力を最大限に高めようとする夢のような試み。男性の衣装は2枚の肩パットのみで、シンプルな肉体と、想像力の翼のみを武器に、演者と観客、双方の世界を無限に解放することに挑戦します」とのこと。

 鹿殺しは2000年に大阪で結成され、2005年には劇団員全員で上京。東久留米の一軒家にメンバー全員で共同生活をしながら、演劇活動を行っていた。劇場での公演はもちろん、ライブハウスでのパフォーマンスや路上パフォーマンスで徐々に認知度を高め、2012年に紀伊國屋ホールに初進出を果たすなど劇団としても大きく成長。昨年、活動20周年を迎えたのだが、この20年というのは現在活動中の劇団の中では相当長い部類に入る。

劇団鹿殺し渾身の王道音楽劇『キルミーアゲイン’21』

2021.09.27 Vol.745

 座長・菜月チョビが関西学院大学在学中にサークルの先輩であった代表・丸尾丸一郎とともに旗揚げした鹿殺しが今年、活動20周年を迎えた。2005年には当時の劇団員全員で上京し、既存の劇団とは一線を画した活動と並外れた行動力で徐々に東京の演劇ファンに知られるところとなり、公演規模も拡大。菜月、丸尾のみならず劇団員の外部での活動も増えていった。

 劇団が成長する過程でよく選択肢として上がる「解散」「活動停止」といったこともなく毎年コンスタントに公演を行えたのは菜月、丸尾の「劇団」というものへのこだわりがあってこそ。

 今回は2016年の15周年記念公演として上演された『キルミーアゲイン』の再演。劇団鹿殺し渾身の王道音楽劇だ。

 ゲストには真田佑馬、梅津瑞稀らフレッシュなメンバーから、小林けんいち(動物電気)、谷山知宏(花組芝居)といった劇団の黎明記を支えたメンバーまで、活動20周年にふさわしいゲストが集結。いつにも増してお祭り感も満載の公演となる。10月15〜17日には大阪IMPホールでも公演。10月9、10日には配信公演も行う。

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