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【今月の“人”】高田賢三(デザイナー)

2020.10.09 Vol.734

 世界的デザイナーの高田賢三さんが10月4日、新型コロナウイルスに感染し入院先のパリ郊外の病院で死去した。81歳だった。

 高田さんは 兵庫県姫路市生まれ。神戸市外大を中退後、文化服装学院で学んだ。1960年、新人デザイナーの登竜門「装苑賞」を受賞。1965年に渡仏し「KENZO」ブランドを設立、パリコレクションで注目を集めた。

 多様な文化や民族衣装などを学び、デザイナーとしてのオリジナリティーを磨き、時代の寵児となった。

 1993年に「モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」 (LVMH) にブランドを売却。いったん現役を退いた後、独立デザイナーとして復帰。2004年のアテネ五輪の日本代表ユニホームのデザインを担当。今年1月にパリでインテリアの新ブランド「K3」を立ち上げた矢先だった。

 またフランスで「フランス芸術文化勲章シュヴァリエ位」(1984年)、「レジオン・ドヌール勲章シュバリエ位」(2016年)、日本では1999年に「紫綬褒章」を受章している。

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